Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

媚びない力

2020年03月05日 | Weblog
この数日間、キャンセルになった講座もあり、3月後半の仕事に備えた準備をしつつ、猛烈に勉強しています。

山田方谷、陽明学、宮本武蔵、備前焼、銀の匙、ハルカの陶、etc…。
書籍、漫画、DVDとインプットをし続けています。
久しぶりに、面白い本にたくさん出会っています。

杉良太郎氏の『媚びない力』も面白かったです。一気に最後まで読み通しました。大いに共感できました。

「次郎長どん、見なせぇ。あの紅葉をよ。綺麗じゃねぇか。わけぇ若葉の頃を力いっぱいに生きてくりゃこそ、散り際にあの色艶を残せるんだよ」

これは、脚本家・中江良夫先生が書いた『清水次郎長』の中で、年老いた大親分が、若い次郎長を諭す言葉です。この台詞を噛みしめて、杉良太郎という人は、人生を直向きに生きてきたのだと感じます。

こうした深い言葉を紡げる人が少なくなりました。短い台詞の中に、人生観があり、日本の自然があり、四季の移ろいがあり、人間観があり、人生の苦労と華があります。

おそらくこの言葉の深さを感じ取れる人も、少なくなってきたのだろうと思います。

義理人情が失われゆく日本にあって、義理人情を育む教育をと思います。人間らしい心を持つこと、二度とない人生を志高く生きること、そうした大切なことを、やはり、次の世代に渡さなければと改めて思いました。








コメント
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