同窓会でSさんに出会って以来、短歌誌の「あけび」が贈られて来るようになりました。2月にアイスランドにオーロラを見にゆかれたと聞いていたので、5月号の作品を楽しみにしていました。オーロラは待っても出現しなかったようでしたが、そのもどかしさが歌われています。
星空は天を覆いて鎭まれりアイスランドの雪原にたつ
北極星天頂近く輝けりレイキャビックにオーロラを待つ
零下十度寒さに勝てず引き上ぐる妖精の機嫌今宵も悪し
「あけび」歌会では、歌誌を大正10年に創立された花田氏の後を、昭和42年に引き継がれた林氏にゆかりのある、調布市の深大寺にて毎年3月、白梅忌歌会を開催しておられます。昭和48年に、歌碑建立。歌会の日のSさんの作品。
先の師の歌碑ふりて建つ師をしたい集う人らもみな老いたりき
昨日の雨に濡れたシャクヤク
雨の中のジャーマンアイリス