これは台湾の林建良先生のメルマガの一部です。
菅首相の辞任、そして自民党総裁選が騒がれる中…
菅総理は一定の評価を受けているようです。
例えば、プレジデントオンラインでは
"橋下徹「きちんと評価すべき菅政権『仕事師内閣』の仕事ぶり」
というタイトルの記事が掲載され、携帯料金の引き下げやワクチン接種、
デジタル庁の創設などを評価すべき、という内容になっています。
他にも大阪府知事:吉村洋文氏は、
「すごいリーダーシップ」として、辞任する菅総理を持ち上げています。
しかしそんな裏で…
実は日本経済が崩壊しかねないほどの動きがこっそりと進められていたことをあなたはご存知でしょうか?
昨年に合意、今年4月にすでに国会での承認がされてしまった、ある"協定"…
当時、世間は緊急事態宣言がいつまで出されるのか、オリンピックは実施されるのか、ということに気を取られ、その裏で進められたこの"協定"については目を向けず、もちろんメディアもほとんど報道しませんでした。
その"協定"とは…
「RCEP」
あなたはどんなものか、ご存知でしょうか?
実はまさにこの協定こそ、これからの日本をどん底に
RCEPとは中国が中心となって、アジア圏の貿易をもっと活発にしよう!というもの。
関税を撤廃して、全体で経済成長しよう、という趣旨から発足した協定です。
菅政権は昨年、2020年の11月15日にこの協定に合意。
中国中心の自由貿易に参加することを表明しました。
しかし、この「RCEP」…
自由な貿易とは名ばかりの“中国がやりたい放題できる”協定なのです。
実際、中国のトップ:習近平氏自身が「RCEPは一帯一路の別名」と発言しています。
難しくて関係ない…
結局そんなに影響がないだろう…
と思ったあなたへ、もう少しだけ待ってください。
コロナウイルスで騒いでる裏でひっそりと加盟したRCEPは私、そしてあなたの生活にも大きな損失を与えるかもしれないからです。
むしろ、この菅政権が残した”最悪の置き土産”がどんなものかわからないまま、なんとなくで菅政権を評価してしまっては…
私たちが受ける大きな損失にも気づくことができないまま。
もし今回のRCEPへの参加を、
「貿易が自由になって日本経済も成長する」
などと中国が言っている通りに捉えてしまったら、この協定を通した中国の真の狙いは見えてきません。
そしてこのままでは、また日本は中国の口車に乗せられて大損を被ることになってしまいます。
しかし、もし今回のRCEPという協定自体が、アジアの経済を伸ばすためのものではなく、中国による支配の手段なのだということがわかれば、見え方がガラリと変わってきます。
実は日本はこのような経済協定だけでなく、政治や外交、民間の企業レベルでも何度も中国との付き合い方を間違って、多くの損をしてきました。
その理由はただ1つ。中国という国、そして中国人の本質を知らないからだと、台湾人で長年、敵対する中国動向を分析してきた林建良先生は言います。
一帯一路はまさしく、中国が掲げる世界支配の構想。輸出入から技術、金融など、全てを中国の支配下に組み入れようといういわば国を飛び越えた独裁的な構想なのです。
そのため、日本の輸出物には高い関税をかけられ、
中国のモノは安いままで日本に入ってくる…
国内の産業は大ダメージを受けます。それどころか…
その後は中国による企業買収、
ノウハウや特許は全て奪い取られる…
そんな未来が待ち受けています。
知人宅のタイタンビカス