未唯への手紙

未唯への手紙

未唯空間見直し 4.歴史

2014年08月13日 | 4.歴史
4.1 国民国家の形態

 4.1.1 全体主義
  1.ナチが生まれた
  2.合法的に全権を掌握
  3.沈黙の螺旋
  4.個人発想で全体支配

 4.1.2 共産主義
  1.独裁者は思想を捻じ曲げ
  2.輝ける星は農民を支配
  3.中国共産党の政治体制
  4.中国の中間層は分裂寸前

 4.1.3 地域を圧迫
  1.日本は地方から中央集権
  2.集中は格差を生む
  3.アメリカはグローバルを追求
  4.大国間の争いは激化

 4.1.4 地域のあり方
  1.イスラムは健全な地域
  2.国民国家の民族・宗派対立
  3.自立するために戦う
  4.地域は多様性

4.2 国民国家と歴史認識

 4.2.1 国民国家の成立
  1.地域の争いから国ができた
  2.国民から集約し、分配
  3.国と市民の間の組織
  4.国民国家は自由を保障

 4.2.2 歴史哲学の見方
  1.歴史哲学の分類
  2.自由の意識の進歩
  3.ムハンマドの中近東
  4.新世界でのグローバル化

 4.2.3 歴史の未来
  1.歴史の意味
  2.必然は揺れ戻す
  3.サファイア循環は必然
  4.ローカルから未来予想

 4.2.4 歴史は加速
  1.環境社会に向け歴史は加速
  2.地域は多様に変わる
  3.グローバル化は不安定要因
  4.主役が組織から市民に変わる

4.3 ポスト国民国家

 4.3.1 国を超える
  1.革命家は国を超える
  2.共有意識は国を超える
  3.宗教は国を超える
  4.メディアは進化する

 4.3.2 自由を守る
  1.自由を保障する
  2.独立に勇気を示す
  3.民族争いと総力戦
  4.超国家の発想

 4.3.3 分配から支援
  1.公平な分配は限界
  2.独裁は一方的分配
  3.地域から国家にアプローチ
  4.地域が主役の形態

 4.3.4 情報共有
  1.ソーシャルが限界を突破
  2.ソーシャルで共和制に対抗
  3.戦争がないソーシャル世界
  4.ソーシャルコミュニティ

4.4 未来方程式

 4.4.1 多くの人が幸せになれる
  1.幸せになる仕組み
  2.フィンランド図書館
  3.周縁から変わる
  4.統合のために全てを知る

 4.4.2 歴史の新しい動き
  1.私の役割
  2.私の見方
  3.歴史の新しい動き
  4.歴史の方向

 4.4.3 分化と統合の社会
  1.地域に合った仕組み
  2.中央にアピール
  3.地域で分化し、全体を統合
  4.平和での道の啓示

 4.4.4 持続可能な循環社会
  1.全体を見て、先を知る
  2.健全な地域から国を誘導
  3.インフラは市民主体で展開
  4.国のエネルギー争奪から離脱

4.5 クライシスで歴史は進化

 4.5.1 依存社会
  1.依存で連鎖的崩壊
  2.依存は手段消失
  3.グローバルは画一的対応
  4.新しい価値観で行動

 4.5.2 意思決定
  1.地域の組織化
  2.地域で知識と意識
  3.地域で意思決定
  4.地域間の横展開

 4.5.3 知の活用
  1.ソーシャルでつながる
  2.情報共有でつながる
  3.地域から循環
  4.知の共有で支える

 4.5.4 進化する
  1.歴史の進化
  2.想定されるクライシス
  3.クライシスという偶然
  4.環境社会にゆっくり変わる

4.6 歴史哲学の再構成

 4.6.1 まとまる
  1.地域が個別に存在
  2.意思の力で支配する全体主義
  3.軍が支配する専制主義
  4.国民国家で資本主義と民主主義

 4.6.2 依存から脱却
  1.観光立国は地域安定が前提
  2.グーグルは全体最適を支援
  3.市民が主役で新しい公共
  4.地域コミュニティで活性化

 4.6.3 地域が自立
  1.存在の力を求める
  2.生活者意識をネットでつなげる
  3.国民国家から国家統合
  4.危機感を共有し、コラボで行動

 4.6.4 地域を融合
  1.地域を吸収して、拡大
  2.グローバル企業は国を超える
  3.コミュニティで知恵の蓄積
  4.地域と国家で循環

4.7 分化と統合

 4.7.1 コミュニティ構築
  1.存在の力で生き抜く環境
  2.存在の力を活かす
  3.市民の状況を把握
  4.行政に要望

 4.7.2 市民主体社会
  1.国家形態の進化
  2.フィンランドはEU全体が視野
  3.ギリシャは思考停止状態
  4.トルコは地中海連合の核

 4.7.3 行政・企業を変える
  1.組織の隙間に浸透し、活性化
  2.成功体験を集約、行政を変える
  3.多様性を活かし、儲かる仕組み
  4.地域インフラの構築

 4.7.4 国を超えた組合せ
  1.EUは北欧、独仏、南欧に分解
  2.中近東はトルコ連合とアラブ諸国
  3.アジアは中国とインドの二軸
  4.アメリカのグローバルは限界

4.8 歴史の到達点

 4.8.1 地域の集合体
  1.内なる歴史観で未来を変える
  2.近傍の考えでサファイア社会
  3.市民は自立し、企業から離脱
  4.情報共有で人間の進化

 4.8.2 社会の位相化
  1.市民の分化から環境社会
  2.共有意識と危機感で対応
  3.超国家で平和を為す政治
  4.地域インフラで経済の変革

 4.8.3 国家統合
  1.地域と超国家の仕組みに変換
  2.国を超えたソーシャルネット
  3.日本はモノつくりに徹する
  4.中国は分裂し、アジアに拡大

 4.8.4 歴史の到達点
  1.市民の存在の力で決まる
  2.LL=GGに向け、加速する社会
  3.行政・企業は完全に位相化
  4.歴史の分化の到達点



未唯空間見直し 3.社会

2014年08月13日 | 3.社会
3.1 社会を知りたい

 3.1.1 生活すること
  1.マクドナルドはグローバル展開
  2.セブンイレブンは地域制圧
  3.松屋は多能化
  4.ケータイで緩やかな関係

 3.1.2 動きが見えない
  1.マスコミは皆の期待に沿う
  2.経済は環境変化に対応できない
  3.行政は画一的な対応
  4.政治の動きは見えない

 3.1.3 社会の情報を入手
  1.多読は情報源
  2.会社を使い切る
  3.女性の視点から見ていく
  4.社会の行く末を知る

 3.1.4 地域から全体を見る
  1.地域から社会を見る
  2.社会を見て、地域で行動
  3.持続可能性を求める
  4.周縁から変化は起きる

3.2 地域と全体の関係

 3.2.1 政に関与
  1.インタープリターの市民
  2.市民の存在の力をまとめる
  3.行政の計画は理解できない
  4.新しい行政を標榜

 3.2.2 ボランティアから見る
  1.図書館ボランティア
  2.ボランティアで行政を知る
  3.組織を動かすインタープリター
  4.市民参加をアピール

 3.2.3 トポロジーで社会を解析
  1.企業が存続できる社会構造
  2.個人-地域-社会の接点
  3.地域の知恵を活かす
  4.社会にトポロジー構造を提案

 3.2.4 環境問題に対応
  1.人口減少にコンパクト化で対応
  2.エネルギー問題を地域で対応
  3.環境社会に新しい価値観
  4.地球規模課題に超国家的対応

3.3 環境社会モデル

 3.3.1 ハメリンナの取組み
  1.自分たちでやれることはやる
  2.市民にアピール
  3.専門家を育成する
  4.コミュニティで情報共有

 3.3.2 地域の活動
  1.地域で力を持つグループ
  2.レジ袋有料化は自己満足
  3.環境学習設備で市民に危機感
  4.さあ!市民への思いを活かす

 3.3.3 行政と協働
  1.行政は市民協働で発揮
  2.市民ニーズに個別に対応
  3.行政を超える発想
  4.若者・女性の力を使い切る

 3.3.4 地域を支援
  1.グローバルを地域から攻める
  2.地域がグローバルを助ける
  3.グローバルが地域を直接支援
  4.グローバルは地域を活かす

3.4 地域起点の循環

 3.4.1 動脈系の分配
  1.環境問題は技術任せにできない
  2.画一的な対応は限界
  3.市民主体の循環
  4.地域から循環

 3.4.2 権限移譲の条件
  1.内なる思いを集める
  2.市民の分化を促す
  3.行政に協働を提案
  4.地域が自律する

 3.4.3 静脈系の循環
  1.国民国家は動脈系で分配
  2.静脈系でニーズを吸収
  3.地域の多様な知恵を展開
  4.事務局が国に提案

 3.4.4 地域行動の条件
  1.存在の力で個人の分化
  2.チーム活動のコミュニティ
  3.ファシリテーターは女性
  4.地域ポータルを活用

3.5 インフラ再構築
 3.5.1 クライシス想定
  1.3つのクライシス
  2.地域に根付いた生活防衛
  3.意思の力の限界
  4.分散自律の考え

 3.5.2 存在の力を活かす

  1.目的を持った生活
  2.ゲーム化からコミュニティ化
  3.行政・企業と生活の情報共有
  4.コンパクト化

 3.5.3 地域でエネルギー確保
  1.EUは価格変動で対応
  2.地産地消エネルギー
  3.互いに状況把握し、コラボ
  4.コミュニティでシェア

 3.5.4 地域インフラ構築
  1.新技術適用の条件
  2.社会インフラ構築のコスト
  3.電気自動車は社会インフラ
  4.太陽光発電は家庭負荷のみ

3.6 コミュニティ

 3.6.1 意識と知識
  1.ソーシャルでノウハウ共有
  2.先人の夢の実現
  3.分化を促す
  4.行政・企業とつなげ、地域で共存

 3.6.2 環境社会
  1.知識から環境社会
  2.スマートにエネルギー集約
  3.動かないですませる
  4.生活者意識から企業の変革

 3.6.3 情報共有
  1.地域単位で安定化
  2.危機感から共有意識の育成
  3.共有意識からコラボで行動
  4.市民主体から新しい民主主義

 3.6.4 状況把握
  1.ソーシャルメディアでつながる
  2.状況把握で互いに支援
  3.チームで行動
  4.市民視点の行政

3.7 情報共有

 3.7.1 サファイア機能
  1.地域ポータルで情報共有
  2.活動をライブラリに蓄積
  3.コラボでコミュニティの分化
  4.行政への提案

 3.7.2 生活者
  1.生活者主体のマーケティング
  2.ローコストの生活
  3.市民が組織に対抗
  4.格差是正

 3.7.3 市民形態
  1.市民を活かす合意形成
  2.目的志向チーム
  3.市民主体で多様な活動
  4.新しい行政とタイアップ

 3.7.4 新しい行政
  1.多ければ助かるネット型社会
  2.ゲームからコミュニティ化
  3.共有意識で生涯学習
  4.税金、雇用、社会保障を変える

3.8 社会の位相化

 3.8.1 インフラ再構築
  1.生涯活動の場
  2.新しい民主主義
  3.スマートな地域インフラ
  4.いい町・いい社会

 3.8.2 コミュニティ
  1.組織に依存しない
  2.コミュニティを維持
  3.シェア社会を実現
  4.持続可能な形態

 3.8.3 社会イメージ
  1.高度サービス
  2.ソーシャル社会
  3.コンパクト社会
  4.自立した社会

 3.8.4 社会の位相化
  1.社会を位相化
  2.サファイア社会
  3.グローバル社会
  4.市民主体社会

未唯空間見直し 2.数学

2014年08月13日 | 2.数学
2.1 部分と全体で規定

 2.1.1 真理は不変
  1.不変と全体を知る
  2.不変から空間をつくる
  3.数学は楽で楽しい
  4.哲学は存在と認識

 2.1.2 全体が見える
  1.数学への思い
  2.全てが考える対象
  3.数学は作るもの
  4.数学者の世界

 2.1.3 空間認識
  1.数学は先に行く
  2.近傍は空間になる
  3.擬似空間を解析
  4.近傍系をつなげる

 2.1.4 空間を規定
  1.不変を規定する
  2.社会は多様体
  3.リーマン予想から無限次元空間
  4.無限次元空間を旅する

2.2 部分と全体のモデル化

 2.2.1 空間認識
  1.文系は根本から考えない
  2.理系は空間認識で、構造を理解
  3.空間を接続して、再構成
  4.作り上げる訓練

 2.2.2 モデル化
  1.図書館はシェア社会を先行
  2.マーケティングが変わる
  3.社会を対象にする
  4.歴史を時空間で解析

 2.2.3 複雑性
  1.部分は全体より大
  2.マーケティングを構造化
  3.変化は周縁から起こる
  4.スパイラルは発生しない

 2.2.4 思考と行動
  1.思考と行動を分ける
  2.ローカル発想でグローバルを見る
  3.販売店でサファイア循環
  4.fireの四つの機能

2.3 自由に空間を創出

 2.3.1 モノから抽象化
  1.モノの関係を具体化
  2.アルキメデスは地面に描いた
  3.モノから離れて、抽象化
  4.三角形の相似から幾何学

 2.3.2 次元の呪い
  1.幾何学原論で厳密な定義
  2.一人の発想が全体を創出
  3.デカルト平面は局所で有効
  4.次元の呪いで特異点をもつ

 2.3.3 数学が独立
  1.ローカルで次元の呪いを解消
  2.クラインは不変で空間を定義
  3.非ユークリッド幾何学が成立
  4.トポロジーの空間認識

 2.3.4 未来を予測
  1.ローカルで自由な空間
  2.多様な空間認識
  3.情報共有する世界を示唆
  4.歴史の時空間から未来予測

2.4 部分から全体を知る

 2.4.1 部分から見る
  1.数学者は思考で完結
  2.新しい空間で未来をつくる
  3.ローカルから全体を見る
  4.全体の弱点を把握

 2.4.2 販売店に適用
  1.集合で部品構成を解析
  2.空間論で実験結果を分析
  3.販売店にサファイアネット
  4.ユーザ対応には数学を活用

 2.4.3 社会に適用
  1.地域の近傍系はコミュニティ
  2.社会モデルで地域活性化
  3.行動モデルで人の動きを把握
  4.疑似空間で全体を把握

 2.4.4 循環を規定
  1.生活規範を設定
  2.環境社会の現象を表現
  3.持続型社会をイメージ
  4.新しい数学を理論化

2.5 部分と全体の循環

 2.5.1 {思考、行動}×{地域、全体}
  1.思考・部分から始める
  2.行動・部分でつなげる
  3.思考・全体で全体を見る
  4.行動・全体で推進する

 2.5.2 4つの機能
  1.ポータルでFacilitaion
  2.コラボでInterpretation
  3.ライブラリでRealization
  4.ネットワークでEmpowerment

 2.5.3 近傍を規定
  1.点と周辺
  2.連鎖で近傍系をつなげる
  3.基本関数で連続性を定義
  4.位相空間として分析

 2.5.4 位相を規定
  1.基本空間を設定
  2.グループを設定
  3.グループでライブラリ集約
  4.組織を特異点除去

2.6 空間の位相化

 2.6.1 生活規範
  1.自分の時間を自分だけに使う
  2.いつでもどこでも考える
  3.多読で思考訓練
  4.内なる世界につなげる

 2.6.2 現象を分析
  1.集合が点で、点が集合の数学
  2.図書館はシェアで進化
  3.グローカルの社会の分析
  4.新しい民主主義を想定

 2.6.3 空間を解析
  1.アナロジー思考を活用
  2.疑似空間で全体の動きを把握
  3.位相空間の制約
  4.空間を多層化

 2.6.4 位相化の流れ
  1.社会の様相を展開
  2.位相化の状況
  3.考えることの意味
  4.未唯宇宙に拡大

2.7 部分が全体を規定

 2.7.1 空間認識
  1.特異点を除去した空間
  2.意味のある空間
  3.多様な空間の組み合わせ
  4.多層な空間

 2.7.2 部分で変わる
  1.同一価値観で規定
  2.個人の多様性を活かす
  3.ローカルで次元設定
  4.ローカルを活かした数学

 2.7.3 点が集合で、集合が点
  1.インバリアントで空間創造
  2.コミュニティを形成
  3.分化で自己組織化
  4.既存空間を再構成

 2.7.4 社会を変革
  1.ローカル起点の循環
  2.周縁から中核へ変化を波及
  3.市民が企業・行政を変える
  4.地域から国を変える

2.8 部分が全体と一致

 2.8.1 存在の力
  1.個人の分化
  2.トポロジー思考で本質を追求
  3.ローカル発想でグローバル形成
  4.国を再生する力

 2.8.2 個人の分化
  1.孤立と孤独から自律
  2.個人の分化から行動
  3.位相化につなげる
  4.地域の自律

 2.8.3 社会の位相化
  1.未唯宇宙の展開
  2.考えて、発信する
  3.ソーシャルウェブで共有化
  4.コミュニティの情報共有

 2.8.4 LL=GGでつながる
  1.LLとGGの二極化で安定
  2.国は超国家に向かう
  3.存在の力から自由の理念
  4.数学的世界観で全体は安定



未唯空間見直し 1.自分

2014年08月13日 | 1.私
1.1 存在と無

 1.1.1 孤立と孤独
  1.存在と無を意識した
  2.孤立と孤独で生きている
  3.他者は見えない
  4.孤立を武器にする

 1.1.2 真理を探究
  1.存在と無の帰結
  2.真理探求が存在の証し
  3.存在と無は空間認識
  4.哲学は存在を示す

 1.1.3 空間認識
  1.真理は数学にある
  2.部分と全体を認識
  3.様々な全体の関係
  4.数学モデルで現象を解析

 1.1.4 内なる世界
  1.答を見出す
  2.内なる世界に生きる
  3.新しい数学を求める
  4.未来学者をめざす

1.2 考える

 1.2.1 もう一人の私
  1.μの存在
  2.μは無敵
  3.心理分析
  4.全てを知りたい

 1.2.2 夢を語る
  1.愛すること
  2.夢を聞くこと
  3.語ること
  4.イメージを共有

 1.2.3 偶然は味方
  1.偶然を意識する
  2.偶然は必然となる
  3.仕掛けられた偶然
  4.偶然から未来を見る

 1.2.4 生きること
  1.数学で本質を見る
  2.啓示を得る
  3.つながる瞬間
  4.生きることは考えること

1.3 存在する

 1.3.1 宇宙の旅人
  1.存在と無の間
  2.宇宙から見る
  3.こころは軽く
  4.偶々、寄った地球

 1.3.2 考え続ける
  1.生まれてきた理由
  2.他者は存在しない
  3.願うから存在する
  4.考えを表現

 1.3.3 外なる世界
  1.社会構造
  2.組織の中の個人
  3.μは社会を見る
  4.自由に行動

 1.3.4 社会を分析
  1.社会を観察
  2.ローカルは近傍系
  3.社会を組織とみる
  4.サファイア循環で定義

1.4 社会構造

 1.4.1 つぶやく
  1.息を潜めている
  2.相手は未唯的な女性
  3.メッセージ発信
  4.ライフログに残す

 1.4.2 分析する
  1.7つのジャンル
  2.日々の反映
  3.現象を解明
  4.μの視点

 1.4.3 働きかけ
  1.ボランティア活動
  2.笑顔とあいさつ
  3.インタープリター
  4.アピール・アンケート

 1.4.4 サファイア循環
  1.ローカルとグローバル
  2.循環を意識
  3.持続可能性を保証
  4.4つの機能

1.5 内なる世界
 1.5.1 独我論
  1.他者は存在しない
  2.内なる世界
  3.皆の夢をかなえる
  4.歴史を変える

 1.5.2 考え抜く
  1.存在と無を缶える
  2.哲学で考える
  3.大いなる意思
  4.自分は正しい

 1.5.3 無にする
  1.全てを無にする
  2.社会に出る
  3.無に対する答
  4.外なる世界

 1.5.4 未唯空間
  1.内なる世界をまとめる
  2.孤立と孤独を超える
  3.哲学・宗教の理念
  4.真理を表現

1.6 未唯空間

 1.6.1 情報を分類
  1.フロー情報を捉える
  2.ストック情報を蓄積
  3.7つのジャンルに分類
  4.未唯空間の構造

 1.6.2 空間を表現
  1.項目で関係づけ
  2.項目を意味づけ
  3.言語で表現
  4.キーワード空間

 1.6.3 関係を表現
  1.全域をカバー
  2.階層で体系化
  3.循環の概念
  4.文章表現

 1.6.4 サファイア表現
  1.空間認識
  2.考えと行動に分ける
  3.ローカルは自立
  4.グローバルは支援

1.7 社会の位相化

 1.7.1 存在の力
  1.未唯宇宙で解析
  2.本にまとめる
  3.個人の分化を実現
  4.存在の力の哲学

 1.7.2 情報共有
  1.ソーシャルネット
  2.コラボ
  3.社会に発信
  4.ライフログ

 1.7.3 共有意識
  1.コミュニティ
  2.情報共有
  3.危機感から行動
  4.企業・行政を巻き込む

 1.7.4 社会変革
  1.個人の分化をカタチにする
  2.サファイアで社会を見る
  3.社会の位相化
  4.社会変革を提案

1.8 全てを知りたい
 1.8.1 全てを表わす
  1.未唯宇宙に集約
  2.社会は幻想で成り立つ
  3.存在の力が社会の基本
  4.意思と偶然で内なる世界へ

 1.8.2 全てを知る
  1.存在の力で考え抜く
  2.孤立と孤独を楽しむ
  3.存在を無に収束
  4.問われたら応える

 1.8.3 多くの人の幸せ
  1.存在の力でつながる
  2.シェア社会に向かう
  3.クルマ社会の変質
  4.社会の位相化で幸せを実現
 1.8.4 歴史の変革
  1.未唯空間に真理を封じ込む
  2.地域コミュニティから始まる
  3.歴史の変革スケジュール
  4.新しい社会を示す

マリエンバードの哀歌

2014年08月13日 | 6.本
未唯へ

 本当に目が悪くなっています。恐くて、眼底検査はできない。癌の検査を受けないのと同じ理由です。

マリエンバードの哀歌

 教養部時代にドイツ語で読んだ「マイエンバードの哀歌」が今、気になっています。20歳だったんですね。70歳のゲーテが保養に出掛けた真理円バードで19歳の女性に恋をした。なぜか、ドイツ語の教科書で読んだ。

28歳の計画

 今は、28歳の時に決めた、計画に則って、進めるしかないでしょう。身体と時間の勝負です。会社での最終段階です。

パートナーを待つ

 パートナーは自分で考えて行動する。この短い時間で、私は待つだけです。クライシスで歴史は進化する。狭いところで、人間は多様性を活かす。それが存在の力そのものです。今の私、そのものです。そして、パートナーも同様です。

 それにしても、パートナーは人間関係は不器用ですね。私以上かもしれない。自分に自信を持てないから、他人も信用できない。任せられない。そこを含めて、もっと先のことまで考えていかないといけない。だけど、私ができるのは待つことだけです。

 考えた挙句の木曜日にしていきましょう。

本との対話

 対話せよ!と言うけど、相手はどこにいる。本の中にしかいない。それも本の中のDNAだけです。余分なものを削除した上で、対話するしかないでしょう。

 そして、本の文化そのものも進化させるしかない。対話するためにあるということとコラボから行動に持って行けるようにすること。それが著者が望んでいる事です。

違和感で考えること

 考えることは違和感が原動力になる。対偶から、生まれてきたことに対して、違和感のない連中は考えないんでしょう。その意味では、哲学者か数学者以外の人間は違和感を持っていないのでしょうね。

死を自覚すれば、時間は無限なのか

 現存在の規範的な欠如--現存在が理想的な状態には未だ到達していないということ--は、本質的なものであって、いつまでたっても返上されることはない。より後の未来の時点に目的が設定され、それへと向けて自分を越えていく無限のプロセスが出現する。そこでは時間は無限です。

 現在の自分を絶えず乗り越えていこうとするプロセスが未完のうちに終結してしまう事実上の可能性を、現存在に自覚させる。「死」による挫折の可能性が、鬼気迫るものとして自覚されるのだ。

Iさんとの会話

 「お待ちしていました」「お帰りなさいませ」

 「こっそり、黒子のように」

 「多分、パカ~ンとするでしょうね」

 「明日は朝も昼もいるもんで」

 「うしろでギャラリー、止めてくださいよ」「聞いていましたよね」「必死感が出ていますよね」

 「あれ。おそいな、と思って」

 「本当に、週一回ぐらい、5千円入金してもらっている気がして」

 「おいしいペアリングの話をしておりました」

所有権を除くことで自由を得る

2014年08月13日 | 5.その他
歴史における正義に従う

 本来、もっと大きなところからお金が出ているのに、上から出ているということで成り立つ世界。

 だけど、いかに継続するかで答は違ってきます。何を為しうるかを考えるとどうしても、歴史における正義は何かを考えざるを得ないです。

 その考え方一つで、マルクスは世の中を変えてしまった。ヒットラーの「わが闘争」はあまり意味がないけど、時代感覚の代弁者としてもすぐれていた。

 未来の歴史を知るために、数学を活かそうとしています。数学は一つ先を角を曲がっています。その先の世界を見ています。数学から見れば、その先の角まで予測がつきます。

マーケティングの変化

 日本だけがCDが売れることになっているけど、これは商売に過ぎないです。決して、CDを買っているわけではない。音楽を買っているわけではない。

 これがマーケティングで起これば、クルマということ自体が変わります。現に電気自動車・水素自動車にしても、インフラが絡む部分については、従来の「売る」「買う」の世界は成り立ちません。

 その幻想の上で、あがいているのがメーカーです。答えが見えているのに、「売る」ことの幻想を持たせようとしています。

所有権を除くことで自由を得る

 「買う」ことのリスクがあまりにも高い。個人責任を持たないから。社会のインフラで共有すべきものが個人が直課する。罪も罰もすべて個人が持つような社会がいつまでも成り立つわけがない。

 生産の効率を求めるのであれば、当然、使う時の効率を求めるのが企業のやり方です。その点が成り立たない。いくら効率的に作っても、効率的に使われなければ成り立たない。エネルギも同様です。

 今は個人という単位しかないので、個人に直課しているが、新しいコミュニティが出来ることで様相が変わります。メーカー対コミュニティになった時に、一気に力関係が変わります。コミュニティの中で、新しい利用形態が作られます。その時点では、メーカーは高度サービス業に変わるカタチになる。それは共有理念での新しい世界を作り出します。

自動運転で保険は不用になるのか

 何しろ、保険が必要ない世界です。自動運転させるのであれば、保険を払うのは、メーカーになるはずです。自己の責任は自動運転をコントロールする部分が負うことになります。

 実は、自動運転は現実に社会に存在している。公共交通機関は自動運転です。歩くことも自動運転です。タクシーでぶつけられた時に、お客は保険を払う必要はない。電車とかバスなども保険を払わないで済んでいる。それがふつうの世界の姿です。所有権を無くせば済むだけです。移動する自由のために、手段を所有する必要はないんです。

 将来の交通手段の特徴は速度が低くなるということです。電気自動車の小さいものは完全にそうなります。瞬時につながる、ネットの情報共有を前提とするならば、移動は最小限にすることができる。

動かないですむ社会

 コミュニティで個人が分化すれば、つながりの90%はその中で済みます。欧州の電気自動車の利用は近距離用です。チョトチョコ走りの2台目、3台目が電気自動車・電気スクーターになっても、エネルギー消費量は変わりません。今、車の部分が公共交通機関に変わるか、自動運転のインフラの変わるのかのいずれかです。

 その時点ではマーケティングが完全に変わってきます。マーケティングが企業を変えていきます。その母体になるのが、コミュニティです。システムというのは、一人居れば十分です。それを方法序説で習いました。

ノモンハン戦史 戦訓と総括

2014年08月13日 | 4.歴史
『明と暗のノモンハン戦史』より 戦訓と総括

梅津新軍司令官は大本営の意を体しノモンハン型の国境紛争の再発を防止するため、十四年十一月六日の関東軍兵団長会議で、新たな方針を示達した。原文は未発見だが、退任を数日後に控えた小松原第二十三師団長の日記に、軍司令官の基本姿勢と新方針を示す訓示の概要が記入されているので、それを引用したい。

 (1)統率方針--北辺の重鎮を以て任ず。極東ソ軍に対し威重を示し、努めて事端を醸さず大本営をして安神して支那事変の処理に邁進せしむ。

 (2)国防方針--大局に関係なき児戯的越境は之を避く。国境問題より不本意なる開戦惹起は之を行わざる方針。兵力出動は中央と緊密なる連係の下に行う。

 (3)国境警備方針--国境の重要なる部分に警備線を設く。警備線は国境内方に設く……警備線は防衛司令官が選定し関乗軍司令官の認可を受くるものとす。

悪名高い「満ソ国境紛争処理要綱」に代わるこの「国境警備要領」は、国境線の後方約20kmに警備線を引き、その地帯内にはパトロールのほか部隊を入れず、たとえソ蒙軍が国境線を越えても、警備線を侵さないかぎり、第一線部隊の武器使用を禁止する「緩衝地帯の設定」が主眼だった。その結果、「梅津軍司令官時代(14年9月~19年7月)には国境武力紛争は一回も起こらなかった」と林三郎(元参本ロシア課長)は特筆する。

だが対ソ戦略をも一新させようとする試みは、成功しなかった。きっかけは、九月十二日に攻勢作戦の中止を第六軍に伝達した新任の遠藤関東軍参謀副長による問題提起だった。

作戦課育ちの遠藤は日中戦争が解決するまで、ソ連軍との対決は先延ばしすべきだとの観点から、国境紛争の再発を予防するばかりでなく、それまでの東満と北満から沿海州・シペリアに打って出る年度作戦計画を変更し、ソ連軍を満州国内で迎え撃つ防勢戦略に切り換えるべきだと主張した。

説得された梅津新軍司令官と飯村新参謀長は賛同したが、有末高級参謀と島村参謀は古巣の大本営作戦課と短絡して遠藤案を拒んだ。梅津は沢田参謀次長-富永恭次第一部長を軸とする中央の圧力に屈し、遠藤は在任半年で更迭された。その過程で富永は「日本軍に防御なし」と言い放ち、沢田からは「関東軍にはノモンハン事件に懲りて恐ソ病に罹っている者があるということではないか」と反問されたと、遠藤は回想する。

対ソ作戦計画が防勢本位へ転換したのは大東亜戦争末期の昭和十九年まで延びるが、十六年夏にはドイツの対ソ開戦に呼応してシベリアヘ進攻しようと、大本営は演習(関特演)の名目で約五〇万の大兵力を満州に集中し好機を窺った。好機の解釈は〝熟柿派〟と〝青柿派〟に分れたが、ドイツ軍の進撃速度が落ちたことで冬期到来前に作戦終了の見込みが薄れたため、八月九日に大本営は対北方武力行使を断念し、対米英戦を覚悟しての南方進出に方向転換する。

その間に関東軍の現地部隊の中には「好機到来せりと為し、場合に依りては事端を醸して対蘇攻撃の火蓋を切るべし等の強硬意見」も流れていたらしく、梅津軍司令官から「時期を失する時は独断進攻すべきあるを予期する。予め承認を乞う」との軍機電報が大本営へ舞いこんだこともあった。

陸軍がこの時点での対ソ進攻を思いとどまったのはノモンハン事件の敗北コンプレックスだと解説する評言を見かけるが、むしろノモンハンの復仇をと意気ごんだと見るのが妥当だろう。しかも動員された兵力だけは多くても、装備の質に向上改善の跡は見られない。「秘密扱いが厳しく、中堅以上の将校でも(戦訓)報告書の存在を知らない者が多く、普及しにくかった」となれば、せっかくのノモンハン戦訓が生かされる機会はなかったと断定できそうだ。

ひるがえって、ソ連軍がノモンハンの戦訓をどう摂取し評価したかにも触れておきたいが、当時の公式文書は、スターリン独裁体制を反映してか、「社会主義の絶対的勝利」とか「偉大なるレーニン=スターリン同志の教育を受け……」(ジューコフ最終報告書)式の巧言、美辞が多く、本音の部分はつかみにくい。

それでも、ソ軍歩兵は概して自立して戦う個人的技能が不足していることは認めている。作家のシーモノフに至っては「日本軍の歩兵そのものについては、どんなにほめちぎっても足りないくらい、立派に戦ったと正当に評価しなければならない」と強調した。

ジューコフは国境画定交渉の処理を見届けるため、妻を呼びよせウランバートルに滞在したが四〇年五月キエフ軍管区司令官へ転任し、六月に上級大将へ昇進する。一年ぶりに帰国してスターリンと会ったジューコフは、砲兵と戦車は日本軍に比べて優れていたが、日本軍の歩兵は白兵戦に優れ、彼らの操典と矛盾はしているがとくに防御戦闘が得意だと評した。ついでに兵士や下級指揮官の能力は誉めそやしたが、上級将校は「あまりイニシアティブをとらず、紋切り型の行動をする」と辛口である。

この観察が正しいとすれば、防御とくに専守防御の教育訓練をほとんど受けていなかったのが日本軍の欠陥だと指摘した小沼中佐は、実態を見誤っていたことになる。もっともソ連側が自軍歩兵の能力が低いと認めているのに、日本側参戦者の多くが八倍のプリズム眼鏡付き小銃を操るソ連歩兵の狙撃能力を高く評価していたから、誤認はお互いさまと言えなくもない。

戦史家のヴォルコゴーノフ将軍はノモンハン戦の戦訓資料を集めたのに参謀本部が死蔵したため、フィンランド戦や独ソ戦への対応を誤ったと強調している。シュテルンが集めた戦史資料と報告書の作成に協力せず葬ってしまったのはジューコフだとの批判がのちに現われたのは、この件を指しているのかもしれない。そうだとすると、期せずして日ソ両軍の上層部はいずれも戦訓の直視を嫌ったことになる。

ノモンハンの勝利でスターリンに重用され一年半後には参謀総長へ登用されたジューコフでさえ、すべての献言を採用されたわけではなかった。とくに彼がノモンハン戦で実証した戦車集団の独立使用は一時否定され、歩兵直協用法に逆戻りしてしまい、独ソ戦の初期にドイツの戦車軍団に敗北する一因となった。スペイン内戦の戦訓と競合したためともされる。

ノモンハン事件に対する諸論評を見渡して、私は「(関東軍の)勇み足と火遊びのような冒険主義」「それは奇妙で残酷な戦いだった。どちらも勝たなかったし、どちらも負けなかった」(半藤一利)という短い論評が、総括にふさわしいと感じている。

第一次世界大戦 ウクライナ問題

2014年08月13日 | 4.歴史
『第一次世界大戦』より 帝国崩壊と東中欧の民族的再編の行方--オーストリア領ガリツィア戦線によせて 大戦とポーランド問題・ウクライナ問題

ポーランド人の民族自決問題が、大戦以前の国際社会で広く認知されていたのに対し、ウクライナ問題の方はどうだろうか。

ウクライナの知識人によるウクライナ民族の「発見」は、ようやくT几世紀はじめのことである。そのさい彼らの民族意識覚醒に無視できない影響を与えたのが、作者不詳の奇書『イストーリア・ルーソフ』(ルーシ人の歴史)だ。当時のウクライナ語は、まだ文盲の農民の話し言葉にすぎず、書き言葉としては未完成であったが、そのウクライナ語で書かれた『イストーリア・ルーソフ』の原本は一八一五年から一八年のあいだにまとめられ、四六年の刊行以前にかなりの部数の写本が出回り、プーシキンやゴーゴリにも読まれていたことが確認されている。同書は、歴史的事実を記した歴史書というより、ウクライナ・コサックの英雄が次々に登場する歴史物語だ。古代国家キエフ・ルーシの滅亡後、ウクライナに独立国家は成立しなかったものの、一六四八年のフメリニツキーの反乱後、一七六四年にエカチェリーナニ世によって廃絶されるまで、ウクライナ中央部には、ウクライナ・コサックの首領に率いられた自治的国家が存続した。『イストーリア・ルーソフ』をひもといた人々は、ポーランドの支配からも、モスクワの支配からも独立した自由の戦士コサックにウクライナの過去の栄光を見出し、魅了された。ウクライナの国民詩人と呼ばれるシェフチェンコもその一人である。

徐々に開始されたウクライナ語による文化推進やウクライナ民俗文化の収集、民衆に対する教育活動は、しかし、ウクライナ分離主義の発生をかぎつけたロシア政府によって弾圧される。一八七六年のエムス法(アレクサンドル二世がドイツのエムスでこの法に署名したため、エムス法と通称される)は、ロシア帝国におけるいっさいのウクライナ語出版物の刊行を禁じた。これによってロシアでの活動を封じられたウクライナ語作家たちの亡命先となり、一九世紀末、ウクライナ民族運動の文化的また政治的中心となったのがオーストリア領ガリツィアであった。

大戦前夜のガリツィアで、ウクライナ人は何をめざしていたのだろうか。

ガリツィアのウクライナ知識人の立場は、親ロシア派(以下、ポーランドの親ロシア派と区別し、同時代の呼称ルソフィーレを用いる)とウクライナ民族派(ルソフィーレに対してウクライノフィーレと呼ばれる)の二派にわかれ、時期的には前者の活動が先行する。ガリツィアはサン川を境に東西にわかれ、西はポーランド人居住地域であったのに対し、ガリツィアのウクライナ人の九七%が居住する東ガリツィアでは、一九一〇年当時でウクライナ人口が六二%の多数を占め、残りの一二%以上はユダヤ人であった。ところが一八六七年にオーストリアがオーストリア=ハンガリーニ重君主国として再編された後、ガリツィア全土でポーランド人の自治が実現したのに対し、東ガリツィアのウクライナ人の存在はないがしろにされる。ガリツィアの公用語は、ドイツ語からポーランド語に変わった。一八六〇年代から八〇年代まで、ウクライナ人の貴族と正教ならびにギリシア・カトリックの聖職者のあいだで一定の影響力を保ったルソフィーレは、ガリツィアにおけるポーランド人の政治的、文化的優位に対する反発と、それを制度化したオーストリア政府に対する幻滅をペースとする。彼らは、ともに正教の典礼に従うウクライナ人とロシア人の言語的、文化的、宗教的共通性を説き、ウクライナ人がポーランド人支配から解放されるためには、東ガリツィアのロシア帝国への統合が必要と唱えた。

これに対して、ロシアからの亡命ウクライナ人を受け入れつつ、一九世紀末から勢いを増したのがウクライナ民族派である。彼らは、将来的には、ロシア帝国のウクライナ人居住地域と東ガリツィア、ブコヴィナとを合体して、統一ウクライナの独立実現をめざした。ウクライナ民族派は、オーストリア=ハンガリーの対ロシア戦を現状変革のための好機と見る。大戦が始まると、亡命ウクライナ人によって組織された「ウクライナ解放連盟」は、本部をルヴフからウィーンに移し、ヨーロッパ各国語による定期刊行物や書籍を発行して、ポーランド問題と同様、ウクライナ人の民族自決問題が存在することを国際社会に訴えた。

他方、ルヴフでは、ウクライナ人居住地域の政治的独立を志向するガリツィアのウクライナ人諸党派が集合し、「ウクライナ最高評議会」が結成される。ポーランド軍団創設とほぼ同時期、この最高評議会のイニシアティブで創設されたのが、同じくオーストリア=ハンガリー軍のもとでロシアと戦うウクライナ軍団である。ウクライナ軍団は、コサックの伝統にさかのぼり、ウクライナーシーチ射撃隊と名づけられた。シーチはコサ。クの軍事的、行政的本拠地を意味し、シーチ射撃隊は、かつてザポロージエ(ドニェプル川下流域)に展開したコサックの軍事組織の名称である。とはいえ、一九一四年九月一日までに訓練を完了した志願兵は約二〇〇〇人にとどまり、ポーランド軍団と比較すれば、ウクライナ軍団の規模はごく小さい。ウクライナ最高評議会は、一九一五年五月一五日にメンバーを拡大し、「全ウクライナ評議会」と改称する。評議会は、当面、ロシア支配下のウクライナ人居住地域については独立を、オーストリア=ハンガリー二重君主国内のウクライナ人居住地域については自治権の獲得をめざした。

OCRした14冊

2014年08月13日 | 6.本
『マドリードとカスティーリャを知るための60章』:米西戦争からフィリピン占領。そして、中国へ
 米西戦争完敗の波紋 ★カスティーリャ VS カタルーニャ★
 フランコ体制のもとで ★反共全体主義国家の実態★

『ヒトラー演説』:カリスマの実体
 ビアホールに響く演説 一九一九~二四
 国民を管理する演説 一九三三~三四

『仕事を任せる新しいルール』:女性の仕事観・パートナー絡み
 女性の部下への対処法
 詐欺師症候群

『大学生物学の教科書』;クライシスの歴史の進化
 地球上における生命の歴史
 地球の歴史において生じたできごとは時期を推定できる
 地球の物理的環境の変化は生命の進化に影響を与えてきた
 生命史で生じた主要なできごとは化石記録から読み解くことができる

『スターリン』ヒトラーとの戦い
 ヒトラーとの戦い
 内憂外患
 ミュンヒェン会談
 独ソ不可侵条約
 国境線の変更とその代償
 ドイツ軍開戦の衝撃
 ヒトラーの電撃戦に耐え抜く
 南部での敗北
 息子ヤコフの死とスターリングラードでの勝利
 テヘラン会談
 少数民族の強制追放
 東欧を勢力圏に

『ドイツ世界遺産全踏破』:アーヘンの思い出
 カール大帝の遺産 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパ--中世についてI
 アーヘン大聖堂
 神聖ローマ帝国と都市、教会の時代戦乱と宮廷文化--中世についてⅡ
 ワァルトブルク城
 宮殿と庭園の時代 ルターの改革とハプスブルク家の没落--近世について
 アイスレーベンとヴィッテンべルクにあるルターの記念建造物群
 バイロイト辺境伯のオペラハウス

『戦いの世界史』:戦争の革命
 紀元前二〇〇〇年ごろ、戦争は、第二の革命を迎えた。それらの帝国が基盤としていたテクノロジーは、利用可能だった稀少金属や技能者を、あまりにも過剰な割合で使ってしまう。その戦士階級のためだけに、他の階級を圧して費消するのだ。ゆえに、諸帝国の戦士階級は、彼らが統治する民衆に対し、貴族支配をほどこす少数派という存在にならざるを得なかった。さらに、紀元前一〇○○年ごろ、鉄器と鉄製武器が伝わり、豊富に出回るようになると、世界の肥沃な地域に暮らす農民や都市民が、再び軍事力の担い手となった。この鉄器革命がうみだした戦士の集団により、エジプト、アッシリア、中国において、伝統的な農耕帝国が復活する。当初、そうした帝国の軍事的な力は、それらの国々が展開できる徒歩兵の軍勢に拠っていた。けれども、紀元前九〇〇年あたりで、新しい種類の戦士が姿を現す。第四の軍事革命、すなわち馬を乗り物とすることによって、力を得たものたちであった。

『スマートマシンがやってくる』:IBM360の思い出
 人間とコンピューターの協働
 ワトソンがこれを書いたのは、IBMが革命的なメインフレームコンピューター「システム360」を発表するわずか数年前である。システム360には「初」と名のつく要素が数多く搭載されていた。新しいタイプのプロセッサー、メモリーデバイス、ストレージ。ひとつではなく各種のコンピューター上で走るソフトウェアが提供されたのも初めてだった。ここからソフトウェア開発という独立の産業部門が生まれた。

『ジェンダー論をつかむ』:未婚化の実体・パートナー絡み
 未婚化・少子化社会
 □「少子化」と「未婚化」
 □結婚への圧力
 □理想の結婚相手
 □結婚のきっかけ

『「女子」の誕生』:40代女子の心理・パートナー絡み
 「大人女子」という生き方
 四〇代の恋と結婚
 雑誌育ちの「大人女子」

『境界の現象学』:独我論と現象学
 痛みと独我論
 痛みを定義することの難しさ
 痛みの間主観的・社会的性質
 慢性痛
 内向装置としての痛み
 独我論の問題

『中央・北ヨーロッパ』:北欧の新民主主義とEUとの関係
 2つの巨大な氷床、氷河とそれらの狭間--くり返す氷期・間氷期から現在ヘ--
 北欧民主主義と北欧共同体
 EUと北欧

『第一次世界大戦』:ポーランド問題・ウクライナ問題
 帝国崩壊と東中欧の民族的再編の行方--オーストリア領ガリツィア戦線によせて
 大戦とポーランド問題・ウクライナ問題
 民衆の困惑
 今日の国家は諸民族の墓場だ

『明と暗のノモンハン戦史』:日本は戦争の反省をしない
 戦訓と総括