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サンデル教授のコラボレーション

ニーテェに合ったのでは必然です。

 ここで、ニーテェに合ったのは偶然ではない。必然です。私を勇気づけるためです。あなたは正しい。ラストマンに関係しないで、もっと先に行きなさい。そして、これができたら、山を降りろ!

 会社の帰りに、ニーテェです。元町のスタバに立ち寄って、1時間ほど、読んでいました。明日、本を図書館に返さないといけない。明日の朝も内科病院で読みましょう。

コラボレーションの場がない

 コラボレーションの重要性が説かれている。語り合える人と場所がほしい。それでお互いが高まっていく。語り合え、確かめ合う場が縮小されると、一人一人がますます、個別化される場になる。

 コラボレーションの必要性は、自他の価値観を照らし合わせながら、価値観を作り上げていく。その場がないのは確かです。大学のゼミも成立していないとテレビ講座でも言っていた。ましてや、企業にその文化はない。

 お客様の価値観、スタッフの価値観、販売店の価値観、そしてメーカーの価値観の違いを明確にすると同時に、三段ループのように、コラボレーションで、お客様の要望を吸い上げて、メーカー施策にするモノが必要です。

思考範囲が広すぎる

 それにしても、未唯空間で取り上げている、一つ一つのテーマがでかすぎます。私はこんなに考えているんだ。どこへ行こうとしているのか。時間と思考能力に負荷が掛かります。

 パートナーを見ていて、能力があるのに、自分の権限でないことで、テーマを避けます。あまりにももったいない。組織からの“ろくでもない”言葉には従うけど、自分の頭で考えて、行動することは避けます。思考範囲を狭めている。その制約を解放できるには、本人の気付きしかない。

サンデル教授の原子力発電

 3.11クライシスでの日本人の反応、原子力発電についての対話を75分にわたって、テレビで行っていた。ビデオを寝ながら聞いていた。

 原子力発電の賛否に対して、アメリカ人はすべて賛成です。その理由は生活レベルを変えるわけにはいかない。日本人と中国人は半々です。

 原子力発電については、もっと、本質的なところを対話してほしかった。このままの社会でいいのかどうか。エネルギーが集約されていることが一番の問題です。

 市民は自分たちで、電気をどうしていくのかを考えた時に、原子力発電のような、専門家でもコントロールが効かないモノしか選択肢がないのか。原子力というモノに、自分たちのエネルギーを渡していくのか。

電気というもの

 電気という、垂れ流しのエネルギーをそのまま使っていくのではなく、自分たちの生活を変えていくものに変えていかない、安心/安全な生活はムリです。発電のネックは集中していることです。集中させることで、政治・経済が影響を受けます。分散させることです。

 これは、30年以上前のソフトエネルギーパスの活動で議論されていることです。エネルギーを作る方法をどのように維持していくのか。電気を自分たちでコントロールして使っていくかです。それを今やっていく時です。ドイツのグリーン・ニューディール政策をチェックします。

コラボレーションの場

 この討論でもわかるように、一番重要なのはコラボレーションです。サンデル教授は国を越えて、立場を越えて、議論しています。

 その中で、日本人の評論家は自分を目立たせるために、発言していた。それに対するサンデル教授の対応は面白かった。一応、ほめておいて、うけ流していた。重要なのは、皆が考える環境を作ることです。

サンデル教授の日本人の対応

 ニューオリンズでの収奪と便乗値上げに対して、日本人の素晴らしい対応を称賛していた。それに目を取られてはいけない。決して、自己犠牲ではない。単なる体質です。太平洋戦争での国民の対応と同じです。

 あの特質は、太平洋戦争の我慢につながっていると思うと、好きにはなれません。太平洋戦争の時に、国民はどうすればよかったのか。自分の周りのことだけで従って、死んでいった。国を愛し、郷土を愛し、家族を愛するから、特攻に向かうという発想。人を殺しに行く発想。

 中国もアメリカも、こんな国民なら、コントロールが楽なのにと思っているはずです。
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中国におけるレアメタル

『資源に何が起きているか?』より

レアメタルの輸出規制には2つの側面がある

 かつて小平は「中東に石油あり、中国にレアアースあり」と言った。中国の新資源ナショナリズムがより鮮明になっているのがレアアースである。

 レアメタルの一種であるレアアースは、中国が世界の生産シェアの9割以上を占める。触媒や液晶ガラス基板の研磨剤、磁石、コンデンサーなどの電子部品向けに需要が急増している。ちなみに、世界的に生産が急増している電気自動車では、磁石が強力なほどモーターが強力になり走行性能が上がる。

 通常、磁石には鉄が使われるが、高温になると磁力が失われモーターストップが生じる。しかし、これにレアアースを加えると高温でも磁力を維持することが可能になる。

 中国は2007年まで6万トンの輸出許可枠を設けてきたが、08年以降これを削減する方針を打ち出し、10年の輸出枠は約3万トンと半減した見通しだ。

 ここにきて中国がレアメタルの規制を強めているのは、国内の開発資源を温存すると同時に、不当な安値で貴重なレアメタルが国外に流出するのを防ぐ狙いがある。

 中国はレアアースをはじめとするレアメタルの生産大国でありながら、最近は海外のレアメタルを買い漁っている。その対象はアフリカ、中南米、アジアなどの資源保有途上国であり、資源大国のカナダや豪州でもある。

援助によって勢力拡大を図る中国のアフリカ外交

 これら地域の資源保有国には胡錦濤や温家宝など中国トップが自ら乗り込んで、経済貿易協力協定や「戦略的パートナーシップ」を結ぶ。その上で、中国の国営資源会社のトップが乗り込み、2兆ドルを超える外貨準備を後ろ盾に次々に探鉱、資源開発の権益取得やM&Dを進める。中でもアフリカでの活動が目立っている。

 中国は発展途上国の代表として1980年代からアフリカ42カ国に対して、4章で記したとおりコメ栽培、野菜栽培、淡水養殖、農業機械の訓練など農業開発をはじめとするさまざまな支援を行ってきた。

 06年11月にはジンバブエ、コンゴ、リビア、スーダン、モザンビーク、ボツワナなどの首脳を北京に招き「中国・アフリカ協カフォーラム」を開催。その集大成である北京宣言では、アフリカ支援のため07~09年の3年間の行動計画が打ち出された。

 主に、①10年までに中国・アフリカ間の貿易総額を1000億ドルに拡大(すでにこの目標は08年に達成)、②中国企業約1600社がアフリカに進出し、累積直接投資は78億ドルに、③さらに中国企業の対アフリカ投資を奨励するため220県のプロジェクトに約5億ドルの投資を実施した他、ビジネス活動を支援するため20億ドルの融資を行った。

レアメタル以外にも各地で爆食を進める中国

 アフリカ53カ国のうち、中国はすでにエチオピア、アンゴラ、アルジェリア、ボツアナ、コンゴ、ガーナなど43カ国の石油開発、レアメタル開発投資を進めている。そのために高速道路、発電、都市整備などのインフラ建設を進めている。

 アフリカ以外でも、中国の資源爆食は、豪州での鉄鉱石、銅、ボーキサイト、ウラン、チリでの銅、ブラジルの鉄、アルミニウム、アフガニスタンの銅、イランの原油、アルミニウム、ペトナムの鉄、ボーキサイト、モンゴルの銅、金、ロシアのアルミニウムなど広範囲にわたる。

 これら資源は、いまや中国のみならず世界の国々にとって戦略物資と化しているが、中国は海外の資源を押さえることにより、自国が保有する資源の戦略性をより高めることができると判断しているようだ。
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