新太極拳京都教室

新太極拳京都土曜教室の記録

memo 1 : 抱負?

2008年01月11日 23時20分42秒 | Weblog
年末に電車の移動時間をつぶすために
阪急茨木駅で書店に寄りました。
そこで偶然背表紙に「親の品格」と書かれた本を見つけ、
手に取って書き出しを速読し買うことにしました。

著者は坂東眞理子さんという方です。
「女性の品格」という本も出されているそうです。

そちらには興味ありませんが、
「親の品格」という本には
自分自身がこれまでに両親や周りの人から教わってきたことを
思い出させてくれる言葉の数々が明瞭に書かれていました。
(他にもありますがここでは省略)
この本に書かれていることは
優れた考え方のひとつであると受け取りました。


自分が親になった時に軸となる考え方を持つこと。
仕事やユニオンの仲間に対して、
先輩として後輩に接する場合にも同じことが言えます。
後輩の理解力によっては伝え方もその効果も変わりますけれども。
小さな子と接する場合には特にそうでしょうね。

ですけれど、小さな子は周りの大人がすることをよく見ています。
そして自然と吸収していく。
だから、大人は模範を示さねばなりません。
でも、意識的にそうしなければならないという状態が続くのは苦しいですよね。
だから、「自然な行動が周囲の模範となる」
そういうレベルであればよいということになります。

「套路が一通り動けるようになる」
そういうレベルでよいと思えばまだ楽ですが
もう少し上でしょうか。
どう動けばよいか理解し身につけることかなと思います。
その程度でよいと思えばあまり苦しいことではないかも。

套路ももっともっと奥深く学べそうですね。


人は
周りにいる人に(良くも悪くも)影響力を持つ存在です。
人は
周りにいる人から影響を受ける存在です。
望んで影響を受ける場合もありますし、
気づかぬうちに影響を受けている場合もあるでしょう。

昔の社会や宗教は、徳を備えることを人に求めてきたように思います。

よい影響を周囲にふりまく人々が減少するとしたら、
よい影響を受ける人々はそれ以上に減少するでしょうね。

昔の社会や宗教は、
よい影響を周囲にふりまく人々が減少すると
社会が急速に荒れていくと理解していたのでしょうか。


そうであるならば、
後に続く人の成長を見守り成長を促すことは、
極めて大切なことであると感じます。



箱根駅伝の特集を見ていて思いました。
彼らは2つの襷をつないでいると思います。

1つは1年の想い。
それはチームで醸成したものであり、肩にかけた襷。
定められた区間を走り抜き、次の走者に託すことです。

1つは長年の想い。それは先輩がそのまた先輩から受け継いできた意志。
1年の練習と叱咤激励と箱根駅伝の激走によって
先人から得たことを後進に伝えていく。

そうして連綿と受け継がれていくものは
伝統に込められた想いと同じであるように感じられます。

今の自分は決して単独で現在の自分に成ったのではありません。
親や先輩や周りの社会から様々な影響を受けて成長している。
今現在も、これからもそうであると思います。

親や先輩や周りの社会から受けた様々な恩恵に対し報いる方法は
後に続く者に伝えることにあるように思います。

大切なことを受け継ぎ、それをまたしっかりと伝えていく。
生きている間により多く体現したいですね。


一年の計ならぬ、ちょっと長期的なお話でした。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« memo 2 : 楊式太極剣32式 ... | トップ | 2008年01月12日の京都教室 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
連綿と (小田です)
2008-01-16 18:06:31
≪連綿と受け継がれていくものは・・・≫

太極拳の今の型や動きには、幾代にも渡って数多の
先達の実践の積み重ねが込められています。

それを思うと疎かにはできないものがありますね。
又、そういうものに出会った幸せを感じています。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事