新太極拳京都教室

新太極拳京都土曜教室の記録

2007年10月27日の京都教室

2007年10月27日 19時43分57秒 | Weblog
今日は会社の後輩が一日体験に来ました。
一緒に来るため集合時間を決めて来たら
なんと10:15に教室に着くじゃありませんか

3時間しか眠ってなくとも
遅れないように来ようと思えば来れるもんですね。
(土曜の夜は11時間眠りましたけど


この記録は、記録者(右田)が
     土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。
     感じたことを共有していただけましたら幸いですが、
     個人的な感覚も多々ございますので、
     すべて正しいものとは思わないでくださいね


1.準備運動
  久々にスワイショウから参加しましたので、
  今日はこれをクローズアップします。
  他の動作については、いつもの準備運動ですので
  こちらをご覧ください。  2007年4月21日の京都教室

  さて、
  ネットで調べてみると、ハテナダイアリーにこう書かれていました。
  スワイショウ(シュワイショウ) 甩手(しゅつしゅ、shuǎishǒu)。
  読めませんので、カタカナで行きましょう。

  初めてスワイショウをした頃は
  足裏がしっかりしておらず、すぐにハの字になってしまいました。
  あの頃は腰を回すというか腰椎を回すというか、そういう感覚でしたね。
  右(後方)を向く、左(後方)を向くという意識だったかもしれません。
  そして腕を振るという意識があったように思います。
  だからともすると肩が力んでしまいました。
  肩や腰や股関節や膝など、いろんな関節に
  余計な力がこもっていましたように思います。
  

  今とはずいぶん違うものだなと感じます。


  スワイショウには
  太極拳や五歩拳、太極剣すべてに通じる
  基礎的な所作があることを感じます。
  体と心の構えです。

  ですからここが教室における太極拳の始まりとなるのです。
  ずいぶんとさぼり倒してきておいてナンですが、
  体と心の構えはすべてに通じるとすれば、
  それで何とかなってたのかな・・・
  

  ・肩幅に足を開き、体の中に正中線を感じる
  ・正中線に体の要所を載せていく
  ・足裏に実、その他は虚とし関節の力みを解放(開放?)していく

  正中線は体の軸です。
  意識を体内へ向け、姿勢をあるべき場所に合わせていくと、
  尾てい骨は内側に収まり、腰は立ち、胸椎は背中側から上方に引っ張られ、
  頚椎から頭は体に乗っかるような気がします。

 
  秋になりまして、
  コンビニに行くと肉まんが売られるようになりましたね。
  あれ、子供の頃から大好きです。

  体の各部分は肉まんみたいなもの、と思うと
  体は肉まんを縦に積み上げたようなものです。
  身長は個人差がありますが、教室に来られている方で
  140~180cmくらいでしょうか。
  よく積み上げてられますね。
  20cmも積んだら倒れる気がしませんか?
  よっぽど重心を揃えてそ~っと積まないと。
  隠し芸並みのワザですね。


  普段気づかないだけで、
  関節の周りの筋肉が倒れないように支えてくれているのかもしれません。

  足裏を除いて全身を虚とする場合、
  この関節周りの筋肉の力をほとんど必要としない姿勢がきっとあります。
  と、勝手に思っているのですが
  そこに姿勢を合わせていくとよいのかな、と最近感じております。
 
  動きにも
  太極拳や五歩拳、太極剣すべてに通じるものがあると思っていますが、
  それはまたいずれ。
 
・・・・忘れそうなので、一言だけ。
  運動には反作用があります。
  だから、足裏がしっかり地をつかんでいないと、
  体はきちんと動かせません。
  力みの抜けたスワイショウの回転力は足首から上へ伝わっていきます。
  これは火曜日のヒデ先生から教わった記憶があります。

2.長拳(チャンチュエン)
  今週も五歩拳(ウーブチュエン)の独立の体勢をクローズアップ。

  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)です。
  この体勢でバランスを保つのは簡単ではありません。
  が、方法がないわけでもないと思います。

  体をどう動かして型を作ればよいか覚えたら、
  意識を体からはずせばよいのではないかと最近思っています。


  バランス感覚の壁と言えば、子供の頃を思い出します。
  自転車に乗る練習をした時です。
  最近なら車の運転でしょうか。
  視線が身近にあるうちは不安定です。
  車で高速のカーブを走っている時、
  自分の車が車線からはみ出さないかとか不安に思ったことがありますが、
  そんな時は意識が車のすぐ前にあるものです。

  自車が行く先をイメージして遠くに目標を定めていれば
  自ずとハンドルの切り角は定まり、車線をはずすことはありません。
  でも、横風の強い日は気をつけましょう。

    
  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)では
  型に入ったその瞬間に意識は指先のさらに先へ。
  教室の壁の向こうへ向ければ安定が増すように感じます。



3.楊式太極剣32式
  今週は磯野先生はお休みでした。  
  小田先生の指導で基本動作の練習です。

  慣れていない方が何人かおられたので、
  まずは剣の持ち方、剣指の作り方から復習しました。
  基本に戻ることはとても大切だと感じました。

  基本動作の中心にあるのは、
  ・正中線を軸とする回転
  なのですが、これはスワイショウに通じるものがあります。

  その他、
  ・正中線に垂直な面で、肩関節の中心(右肩・左肩)を含む面
   に沿った両腕の回転
  ・それぞれの肩の関節の中心を含む縦の面に沿った、
   肩関節を中心とする腕の回転(右腕・左腕それぞれ)
  
  があります。
  ポイントは2つ。
  肩・肘・手首が力まないこと、と
  先週も書きましたが、
  右腕・左腕の回転の“呼吸”が合っていること
  です。
  
  この場合の“呼吸”とは、何か?
  先週のブログをお読みくださいませ。

  そうそう。水平に突き出している時は
  剣先が下がらないように気をつけましょう。
  このように水平になっているととてもいいですね。
  
  


4.休憩講義
  今日のキーワードは
  「綿の中の針」でした。

  内功の状態を表す言葉です。
  先生によれば、この状態にはなかなか至れないそうです。

  やわらかい動きはできても、ただやわらかいだけで、
  その中に研ぎ澄まされた芯を含むことができないそうで。


  太極拳の型を覚えるのは「外功」
  体の中の気を練ることが「内功」でしたでしょうか?
  
  とりあえず内功の方は巡る何かを感じながら動くこと
  としてますが、その何かをつかんでるわけではございません。

  
  しかし、その何かを探りながら動くと
  自然とゆっくりした動きになりますねぇ、これが

  
  振り返ってみると、
  ブログで最近いろいろ書いておりますが、
  こんな風に書けるようになったのは
  36式の套路を1人で動けるようになってしばらくしてからです。
  
  以前(2007/06/25)、コメントに書きましたが
  一通りの動きが覚えられてしばらくして、
  股関節が楽に感じられたことがあります。

  「次の動きは確か・・・」
  と考えなくてよいようになって
  自分のぎこちない動きに意識が向き、
  余計な力みの少ない動きってどんなだろう、
  先生の動きに近づくのは
  自分の体がどんな風に動いた時だろうと
  思うようになったかと思います。




5.気功
  樹木(タントウ)から潜心禅掌。
  
  先週覚えた、
  腰から下が実で腰から上は虚
  ってやつを思い出しながら、

  足の裏でしっかりと体を支えて地面をつかみ、
  上体はゆったりとたたずみ、呼吸の波に浮かぶ
  そんなイメージを持ってやってみました。

  

6.陳式太極拳36式
  3、4段の練習です。
  まずは全員で通して練習した後、
  さくらコース、すみれコース交互に練習です。
  他の人の動きを見て自分の動きと異なるところに気づくことも
  理解が深まる助けとなるようです。

  今日の反復練習は
  3段の21番 背折靠(ペイチャガオ)
  背中を用いて後方に稲妻のように攻める動作です。
  この動作は自分の背後に肉迫した相手に
  右後背と右肘を叩きつける動作です。
  21番のステップは
  (1)転腰折腕 (2)捩腰折靠
  の2段階に分けられています。

  (1)は左足に重心を移しながら、体に左螺旋の力を溜め込みます。
  (2)はその力を後方に解放する動作です。

  この日の練習は(2)における右腕の動作でした。
  スムーズに回れない、右肩が窮屈、右肩が上がる、
  体の各所のタイミングが合わないなど、
  いろんなことを感じてきた動きです。

  ポイントは、
  始まりの形と終わりの形をきちんと覚えることかもしれません。
  始まりの形では、手首の内側が上を向いています。
  終わりの形では、それが外向きになっておりやや下方です。
  いずれも肩の力は抜けています。(上体すべてですが)
  終わりの形は、
  始まりの形から後方に肘打ちをするのに適した姿勢であるように
  思います。体の回転を肘に効率よく伝えるような。
  肘の先端は途中からほぼ直線的に後方に突き出されます。

  始まりと終わりの2つの形をスムーズにつなぐためには、
  右腕の内旋の動きが必要です。



  ではまた来週
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2007年10月20日の京都教室

2007年10月20日 23時17分08秒 | Weblog
秋を飛び越して冬ではないか、と感じるような
日だが、少し動くと暑いので半袖でもいいぐらいだ。

・関節の円運動、ストレッチ

 

 2週間ほど前に入会されたJさんは、格闘技を長く
 やってらしたためもあるのか、太極拳の注意が
 即、体に入っておられるのに感心した。
 何より、明るく楽しくやってられるので嬉しい。

クゥアをゆるめる≫更に、少し開くと理想的。

両腰の下から股関節を含む太股の上部分あたり迄の部位で、
この部分がゆるむと、気が丹田に沈み重心が下ります。

又、尾骨を少し内側に入った安定の良い状態をつくる
ことができます。

クゥアがゆるむ第一歩は、スワイショウでしっかり
股関節を回すようにしましょう。

※クゥア:左は月偏、右は(袴)の右の部分の字
 胯ですね。(右田)

≪補足≫
逆にクゥアが硬いと重心が下りず、重心が安定しないので
上半身も硬く浮いた動きになります。

ここまで小田でした。お後をよろしく

ハイ、バトンタッチしました

風が気持ちいい秋空でしたね。
冬がもうすぐやってきます。

こんなすてきな日は多くはありません。
限られているが故に
より強くその素晴らしさを感じられるのかもしれませんね。

以下の記録は
土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。

1.準備運動
  上記の通りです


2.長拳(チャンチュエン)
  五歩拳(ウーブチュエン)の各所を練習しました。
   動画ありマス

  その前の基本功として、独立の体勢を反復。
  陳式太極拳や楊式太極剣にも出てくる体勢です。


  この体勢では、上げた方の膝から下が自由な状態。
  自由な状態であるから、
  五歩拳(ウーブチュエン)の五番、
  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)のように、
  異なる体勢へと変化できます。
  独立 亮掌の場合は、
  直立している方の膝を守る体勢となります。


  今回の指導を反芻していて思ったのですが、
  小田先生が独立へと至る際の体全体の体勢を見ていると、
  直立している足、というか直立している足を貫く線の方が
  重要であるように感じます。


  直立している方の足裏が床に吸い付くように安定する姿勢です。
  この時、土踏まずとかかとの境目辺りに(少し土踏まずよりかな)
  自分の重みの中心があることを感じます。
  床に対する重心の投影です。
  ちょうどその真上に体の重心があります。


  虚歩の時、前にちょこんと出した足には全く体重がかかりません。
  体を支えているのはもう片方の実の足です。


  この体勢でふらつかない時は
  上に書いたように実の足に乗った重心が安定しています。

  正中線もその2つの点を通っているのかも。

  この状態にどっぷりつかっていられれば
  (あるいは意識しなくともこの状態を続けられれば)
  虚の足の膝を上げて独立の体勢に移っても、
  安定していられるし、
  上げた膝から下が力むこともないように思えました。


  通じて言えるように感じますが、

  ある一部分の動きがとても大切であると同時に、
  すべてを含む全体の動きがとても大切です。

  これは矛盾ではなく、
  ある一部分の動きが全体のバランスをよくし、
  全体のバランスがまたある一部分の動きをしなやかにする、
  そのように思えます。
  直線的に上達するということはなかなかないと思います。
  少しずつゆっくりと
  そうして「螺旋」階段のように
  より高みへと向かっていけたらいいですね。


3.楊式太極剣32式
  磯野先生の指導で基本動作と一段~二段の練習です。

  今日はとても大切なポイントを教わりました。
  
  「剣を持つ右手の動作が終わる時、左手の動作も終わるように動く」
  左右の動作の調和です。

  各段の各番には決まった動作があり、
  それぞれに必ず動作の終わりがありますよね。
  その終わりのタイミングで
  同時に剣の動作と左剣指の動作が完了していますか?
  と問われました。

  人により異なると思いますが、
  私の場合、たいてい左剣指が遅れています。
  

  そうですね。せっかくですから、
  左剣指の動きと右手に握る剣の動作、と限定せず、
  左腕全体と右腕全体の動作の“呼吸”が合うように、
  心がけてみたいと思います。

  そうしたら、次は上体と足腰の“呼吸”かな?  


4.休憩講義
  今日のテーマは
  「太極拳の動きをどう感じているか」が動作に及ぼす影響
  でした。

  参加されていた皆さんはご自身の耳で聞かれていると思いますので、
  私が受け止めたことを言葉に致しますと、


  太極拳を「踊り」と捉えると、運動になります。
  そこにあるのはただ体を動かすという行為であり、追求しても
  ・筋肉をいかに効率よく使うか、
  ・そのためにどうバランスをとるか
  ・そしていかに早くあるいはしなやかにあるいは力強く動くか、
  に向かい、ひたすら「外から見える動き」を追いかけることとなるでしょう。

  まぁ、でもアイスのブライアン・ジュベールの体の動きを見ていると、
  体の軸やしなやかに着地の衝撃を吸収する足の動きなどには
  目を奪われますけど。

  太極拳は
  「武術に基づく理に適った動き」(=外功)であり、
  その動きを追求する過程で
  体の中を巡るものを察し(=内功)、
  【その「動き」や「巡るもの」がより体にしみこんでいく】
  ことを追求するものと今は受け止めています。
  巡るものを感じ取ろうと意識すると
  自然とゆったりした動きになりませんか?


5.気功
  樹木(タントウ)は松の木のようにどっしりと。
  
  その状態では、
  腰から下が実。
  腰から上は虚。!!!知らんかった。

  そう言われると、理解が深まる気がしてしまいます。

  足の裏はしっかりと体を支え、地面をつかむ。
  上体はゆったりとたたずみ、呼吸の波に浮かぶ。

  

6.陳式太極拳基本功(さくらコース)
  基本功の練習は進歩です。
  今日のポイントは「気功の続きのような心身状態で進歩」でした。

  呼吸に導かれるように動いてみました。
  ちょっとしなやかになれたかな?


7.楊式太極剣32式(さくらコース)
  剣を持って進歩の練習をしました。
  剣の段の切れ目って覚えにくいですね。
  

8.陳式太極拳36式
  4段の練習です。
  27番 双震脚から
  28番 玉女穿梭
  29番 獣頭勢へと至る動作を反復しました。

  特に、練習したのは次の2つ。

  1つは震脚後の飛びかかる動きです。
  これは、28番玉女穿梭の
  (1)進歩穿掌 (2)跳挿穿掌なのですが、
  右手右足を同時に出す半身の体勢で右穿掌
  この際、左手のひらは腰の位置で上方を向いています。
  そこから、
  左手左足を同時に出す半身の体勢で左穿掌へと続くので、
  左腕は内旋することになります。

  この半身の歩法、「ナンバ歩き」と同じかな?
  あれって重心を前方に放り出すような動作なのでしょうか?
  勢いよく楽に前進できそうな気もしますが。

  もう1つは
  29.獣頭勢の一連の動き。
  「背中グリグリ」となる動きだそうです。
  各番の名前は
  (1)転腰下捋 (2)按掌提腕 (3)握拳蹺臂 (4)馬歩guo拳
  ですが、
  上体は正中線を中心として左、右と回転し、
  腕は上下方向にダイナミックに練り回す感じです。
  これを先生は虎の頭をしめると言いますが、何だろう?
  おなかと腕ではさみこんでシメるというイメージかな?



  ではまた来週
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2007年10月13日の京都教室

2007年10月13日 17時59分56秒 | Weblog
朝晩は涼しく昼間は少し汗ばむくらいの
最高にいい気候だ。
今のうちに練習を積んで力を蓄えておかないと
すぐに寒くなって練習が億劫になりまっせ。

太極拳を一言で言うと

外功:体の動き
内功:内臓や気の体の中の動き

の両面から見ることができる。
外功を整えて、内功を働かせる。言い換えれば、
外功(容物)が無理のない形に整ってくると、内功が
気持ちよく働いてくる、と理解してするといいかと思う。

外功と表す言葉の一つに「含胸ハンション」があるが、
胸を弛めて背中が上から引っ張られているような状態を言い、
この状態ができると「松腰、ソンヤオ」腰、股関節
部分が弛み、丹田に気が収まりやすくなる。
よって内功が働いてくる。

外功と内功はこのように一体のものだが、外功(形や
動き)を正しく身につけていくと内功は育ってくるので
内功は少し深く吐くことをいつも意識するといい。

ここまで小田です。お後をよろしく

はい、バトンタッチしました。
ここからは右田です。

家を出ようとしたら
夫婦で東北に旅行に行くと言う母からの電話があり
今週は準備運動に間に合いませんでした。
つつがなく旅を楽しめることを願っております。

1.準備運動
  省略


2.長拳(チャンチュエン)
  今日はいきなり五歩拳(ウーブチュエン)だったかな。
  資料室の文書によれば

  一.弓歩 冲拳(ゴンブ チョンチュアン)
  二.弾踢 冲拳(ダンティ チョンチュアン)
  三.馬歩 冲拳(マーブ チョンチュアン)
  四.歇歩 冲拳(シェブ チョンチュアン)

  五.独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)
  六.俯歩 穿掌(ブーブ チュアンヅァン)
  七.虚歩 挑掌(シュイブ ティアオヅァン)

  だそうです。
  これらの名称は
  腰から下の型・動作と
  上体の型・動作の組み合わせとなっております。

  太極拳と異なり、長拳は四肢を伸ばします。
  久々にやると、教わったように動けないことに気づかされます。

  一.では、押さえて払う動作
  三.では、上げた腕は真っ直ぐ上へ伸ばす
  四.では、上体のつるべの動き
  五.では、指先より向こうを見る。(そうするとバランスもよくなる)
  七.では、鈎手は後方に伸ばす。

  
  長拳における小田先生の弓歩に至る動作は
  体が前方へ伸びていくように見えますね。
  もちろん重心移動ですけど。
  太極拳の時よりも四肢が伸びた状態になるため
  そう見えるのでしょうね。


3.楊式太極剣32式
  磯野先生の指導で套路です。
  足の運び、次の動作へ移る足首の動き、目の運び。
  足裏でしっかり重心をつかむ、
  その動きにつながるしなやかな膝の働き
  一通り型が動けるようになったら、
  次は全体像の修練ですね。
  なんと言えばよいでしょう。
  基礎は太極拳と同じで
  剣が体の一部になっているイメージでしょうか。
  
  であれば、手首は第2の肘かもしれませんね。  


4.休憩講義
  今日のテーマは内収(ネイシュン)でした。
  「尾てい骨が入る」
  という状態を表します。
  
  ヒデ先生は馬歩の姿勢で
  「腰を入れる」(=腰が真っ直ぐになった状態)
  と指導してくださいますが、この状態と共通する姿勢かな。

  この姿勢になれると、全身がいいところに収まる気がします。
  特に胸椎から上が。


5.気功
  樹木(タントウ)と抱球
  足を踏みつける感覚で重心を上げます。
  これは今まで自分で言葉になりませんでした。
  というより、そういう動きをしていませんでした。
  
  手を上下させる時は、
  肘から先は
  動かすという感覚ではなく、
  ついてくるように力が抜けています。
  肘を上下させ、肘から先は肘までの動きについていくような。
  

6.陳式太極拳36式
  基本功の練習は進歩。
  年会や師範試験を視野において、
  さくらコースは今日は陳式太極拳36式はお休み

7.楊式太極剣32式
  套路の各所のポイントを教わりました。
  何とも奥深いものですね。
  ・円弧の形(守る体勢)
  ・手首の動き
  ・拳指の動き

  陳式太極拳の時に少しずつわかるようになってきた円弧の形ですが、
  これは剣を持った時にもあるのですね。形は異なりますが。
  剣を持った時の進歩は剣に意識を奪われてしまっていますね。
  
  詳しくはまた次の機会に。
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10月06日の続き2 (放松)

2007年10月09日 07時01分26秒 | Weblog
  太極拳は精神面では動く座禅と言われますが
  肉体的には自己整体かもしれないと思ってきました。
  
  そう思う大切な要素の1つに「放松(ファンソン)」という
  概念があります。

  平たく言えば
  「体の力を抜く」「リラックスする」ということだそうですが、
  この状態(?)に入ってから動くと体の調子がよいです。
  久々にやると一時的に疲労感に包まれますが、
  そのあと体が軽くなります。
  
  土曜日に初めて言葉になったことがいくつかあります。
  専門的な言葉では自分の状態を認識できませんが、
  自分で感じられることは自分のものです。
  仕事でも同じことが言えますが、
  勘違いということもありますので、先を行く方の指導は不可欠です。


「眉間を開く」
   
  と言っても、
  眉の間にしわ作ってから伸ばしゃいいってわけじゃ
  ありませんよね。どこ?って思ってました。
  「しわ」よりちょっと奥の方にありそうだな、と。

  つらい時、悩み苦しんでいる時、前頭部に
  鉛の塊が埋め込まれているように
  重く硬く感じられるところがあります。

  何かに没頭している時、集中が高まっていると感じる時、
  何と言うかほのかに暖かく感じられるところがあります。

  「眉間」とは、そこにあるのかもしれません。
  今日、初めて言葉になりました。
  正しいかどうかなんて請け合いませんけど


「胸を開く」

  重圧を受けて呼吸が浅い時に
  苦しく重く感じられるところがあります。
  開くべきところはここにあるのかもしれません。

   ちなみにここが重く苦しく感じられるときは
   息を吸いながら吸った息を胸から丹田に降ろす感覚で
   息を吐き出し始め、やがて丹田から吐き出すように
   息を吐くと胸が軽くなります。
   会社の役員クラスと組織運営について交渉した時に
   役立ちました
   

「丹田」
  
  どこでしょうね、これ。膨満感を感じるところ?
  まぁいいや。無理に言葉にすることもありません。
  息が抜けると感じられるところがあれば。


「開く」
  
  丸く輪郭のぼけた扉をイメージすることがあります。
  これを開きます。
  開くというより緩めるという感覚の方が近い気がします。

  そこからは何かが溢れ出すような感覚を感じます。
  それらが体を巡るように。
  この感覚は普段閉じられてしまっている体を開くという気持ちです。
  今のところ。

  頚椎・胸椎・腰椎・骨盤・股関節・膝・足首
  肩・肘・手首・指関節も緩めていきます。
  緩めることで体を巡る通路が開いていくような気持ちです。

  イメージすると頭が作ることになるようで、
  意識を向けるというよりは、
  感じられることを受けるのがよいような気がしますが、
  このあたりはまだまだよくわかりません。


  眉間に限って言えば、「眉間を開く」という感覚は
  座禅の半眼の感覚に近いような気がします。
  (別に座禅の半眼を習得してるわけじゃありませんが)
  まぁ、半分は外(の世界)を見、そして半分は自己を見つめる、
  あるいは目には見えないものを見る(考える)という仏教概念と異なり、
  外の世界(視覚)の信号を脳が放置してしまうことがありますけど。  


  「放松」というか「半眼」の方かな?
  心身の内側へと意識(眼)を向けると、
  面白いことに実眼(目)からの情報を脳が放置し始めるような気がします。
  実眼(目)に対する脳の関心が薄れ、まぶたを開いておく筋肉が
  自然と緩んでくるような。
  これがバランスが悪いと
  完全に閉じてしまうので“半眼”ではなくなってしまうのでは?
  と最近思うのですけど。

  半分は外(の世界)を見、そして半分は自己を見つめる、
  ということであれば
  どちらかに偏るのはあまりいいことではなさそうですね。
  生き方も然り?
  人との関係もそうなのでしょうか。
  何度かそう感じたことがありますけれど。

  ちなみに教室で完全にまぶたを閉じると
  周りの人とやってることがずれてる時があります

  そろそろ仕事です。
  今夜は太極拳には行けないかもな。
  ではまた
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10月06日の続き1 (フィードバック)

2007年10月08日 20時18分56秒 | Weblog
今日はLED駆動系の設計検討を楽しんでます。
LEDは電流を光に変換する素子です。
駆動するためのドライバICを使うか使わないか、から
放熱設計、光学的設計(光束の分布の均一化あるいは拡散)まで
とても面白いものです。

その中にフィードバックという概念・方法があります。

例えば
LEDから放射される光や回路上の電圧・電流を見て、
LEDを光らせるための電圧・電流を加減し
光の強さを安定させる方法です。

特別なものではありません。制御の分野に限らず
機械系や生物系その他様々な分野で使われる一般的なものです。

太極拳にも同じ考え方が通じます。
心身の各所で感じたことを心身に戻していますよね。

・平衡感覚による身体のバランスの修正

・套路の記憶、動作が異なる点の修正

・呼吸に応じて動作することを確認しながら動くとき
 →これは意識せずともよくなりたいものです。
  まだ少し意識している気がします。

・教わったことの復習・反芻
 →太極拳に限ったことではありませんが、
  私の場合、このブログに文章を起こす作業を通して
  教室で教わったことや感じたことを強烈にイメージするので、
  ちょうど復習・反芻になっています。
  その経験が教室で身体の動きとして再生されるように感じます。

  ちょうどいいというか、なんというか

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2007年10月06日の京都教室

2007年10月06日 19時18分25秒 | Weblog
お盆休み前以来
ごぶさたしておりました。

8月下旬に体調を崩したところに
設計の仕事と労組の仕事のピークが重なりまして^^;
ここ1ヶ月、土曜日はくた~っとしおれてました。

ピークは相変わらずですが、
体調が戻ってきましたので少なくとも土曜日は毎回出られると思います。
土曜日は予定空けてますので。
では、今週の土曜教室行ってみましょう。


0.久々の印象
  久々の出会いは
  これまで気づかなかったことに気づく機会をくれることがあります。
  
  心から好きになって繰り返し経験し熱中すると
  心身に刻み込まれていくようです。
  太極拳もその1つになるかもしれないと今回感じました。
  それだけ大きな存在になっていくのですね。

  しかし若い女性には「重い。」と両断されることも
  ものごと加減も大事ですね

  今日も書きたいことがどっさりありまして、
  前代未聞の長さになってしまったので一応加減しました。
  数ヶ所、感じたことを削除しています。
  これでもボリューム半分にしたんですが
  いつもと同じくらいの量になってしまいました。

  削除部分はテキストファイルに保存しましたので、
  機会があれば少しずつアップしたいと思います。

  それにしても、書いてることがますます
  自分が感じたことが中心になっています。
  お読みいただいた皆様、書かれていることを正しいとは思わず、
  疑問に思ったことは教室で師範の先生方に確認してくださいね。


1.準備運動
  私の太極拳は準備運動の時点で始まっていると感じています。
  皆さんはいかがですか?

  普段閉じられてしまっている体を開く感覚で
  ひとつひとつを開いていき、
  体がほぐれていくことをゆっくりと感じています。
  そうすることで全身の感覚が1つでも多く目覚めるなら
  太極拳の理解に役立ってくれるような気がします。

  (一部削除)  

  残念ながら、教室以外では集中が高まらないため
  ここに至ることができません。
  指導してくださる先生と教室の存在の大きさを感じます。
  
  今日の準備運動は
  ・スワイショウ
  ・関節の円運動
  ・ストレッチ


2.長拳の基本功
  ・正踢腿(ツェンティートイ)
  ・外バイ腿(ワイバイトイ) ←いまだ漢字知らず
  ・側踢腿(ツーティートイ)

   今日は外バイ腿の時
   戻ってきた足がドスンと落ちませんでした。
   少し進歩したかな。
   でも体のブレが大きかったですね。
   もっと先があると感じます。


3.楊式太極剣32式
  今日は磯野先生がお休み。
  小田先生の指導で套路をやりました。
  

  久々に来てみると
  先週こう教わったとか細かな点を気にせずに
  体や頭に残っている動作がそのまま出てくる。
  また、動作が記憶を呼び起こします。


  足の運び、虚と実の現れ、次の動作へ移る足首の動き、目の運び。
  先生の動きを見ていると
  今まで注目していなかった動きに気づきます。
  足裏でしっかり重心をつかむ、
  その動きにつながるしなやかな膝の働き
  しばらく、ここに注目してみたいと思います。


4.休憩講義
  今日の講義は足裏の感覚でした。

  太極拳の動きは下半身の安定の上に成り立ちます。
  この安定というものは
  足裏が重心(さらにその移動=体の動き)を
  つかんでいる時に現れます。
  
  足を肩幅に開いて立つ。
  それだけの動作の中にも下半身の安定は現れます。
  
  足裏に自分の重みを感じてみてください。
 
  と、言うことですが、さて 
  足裏に自分の重みを感じるとはどういうことでしょうか。
  
  足裏には重みが散らばっています。
  この散らばり具合は姿勢によって変わるんですよね。
  重心が前方に偏っていれば
  土踏まずより前側の親指や人差し指の付け根に
  自分の重みが強く現れます。
  重心が後方に偏れば
  自分の重みはかかとに強く現れます。

  体重を右足に載せれば右足裏に強く感じ、
  左足からは重みがなくなっていく。

  この感覚の先に虚実分明があるように思います。

  進歩(チンプー)において、
  先生が猫足と呼ぶ動作がありますよね。
  例えば、左足を実とし右足を虚としてかかとから前に出し、
  音を立てずにかかとを床につける。
  動作としてはそうなのですが、虚実が明確に分けにくい人は
  こう思ってみてはいかがでしょう。

  プールサイドに立って、プールに落ちないように
  右かかとを水面につけてみましょう。
  
  どうですか?
  重心が左足より前にある人には着替えが必要でしょ?


5.気功
  樹木(タントウ)と潜心禅掌

  いつものように、
  先生の言葉に導かれて「放松」
  (一部削除)

  樹木(タントウ)の姿勢へ。
  重心が足裏全体にまんべんなく広がっていることを感じたら
  準備OK。

  丹田へ呼吸を送るような動作の後、(気はわかりません)
  潜心禅掌を始める。

  百会を両手の労宮で照らし、息を吐きながら
  両手を胸の前で合わせる。


6.陳式太極拳36式
  すみれコース、さくらコース合同です。
  基本練習
    歩法 進歩(チンプ)
       独立歩(ドゥーリープ)
       →挙げた足が虚になっていれば、
        膝から下は膝の真下にはありません。

  今週のテーマ
  四段を通してやってみました。
  

  今日、気になったポイントは
  ・独立歩の虚
   27.双震脚(スアンチェンジャオ)の(3)活歩托按掌 (4)震脚下搨掌
   33.転身蓮(ヅゥアンセン バイリィエン)の(2)提膝分掌 (4)擺腿拍脚
   で使ってますね。
   35.左金剛搗碓の(3)提膝握拳
   2.右金剛搗碓の(3)握拳提膝
   もそうかな?
   しかしこの2つ、文字が入れ替わっていることには
   どんな意味があるのだろう。

  ・28.玉女穿梭の(3)転身収脚合手
   転身の際の左手は太ももの横を通るんですね。
   脇が開いて腰の高さを通ってました。
   これでは相手に力を伝達できない気がします。

  ・30.雀地竜の(3)握拳後座
   右腕は丸く円弧のようにして自分の右前方を守る。
   肘が折れていては、相手から力を受けた時に
   上腕三頭筋だけで受けなければならず、守りきれません。
   円弧として体全体で受けられるように心得るのでしょうか。


  それぞれの文字には意味があります。
  これらも少しずつ知っていきたいものです。



また来週
コメント
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