新太極拳京都教室

新太極拳京都土曜教室の記録

2008年05月31日の京都教室

2008年05月31日 21時07分09秒 | Weblog
梅雨の季節がやってきましたね。
時が経つのは早いものですね。

最近、首がすわるようになりました。
大人には使わない言葉ですが、ここは姿勢の話です。

長らく猫背に逆らえなかったのですが、
会社ではノートPCの置き方を変えてみたり、
肩が前方に湾曲しないように肩を引いてみたり・・・

それらの過程で
「力みが別の無理な姿勢を作るので、緩んでいても正しい姿勢って?」
を探してみたり。

根本的には、首が前に出る姿勢がマズイということなので、
何がそういうバランスを生んでいるのかな
と元を辿っていくと、
実は骨盤が後方に倒れているから・・・と気づき、
骨盤を立てて座るようにしますと、?
腰から上は緩んでいても姿勢が立ちますねぇ。


そうしてしばらく過ごしているうちに、
歩行姿勢が変わってきました。

腰に腹部が乗り腹部に胸部が乗り胸部に肩が乗り、
肩に首が乗るように感じられてきました。

ずいぶん前に書いたことですが、
体を輪切りにしてダルマおとしのように積み上げていく。
きちんと積み上げられると
倒れないように身体を支える必要はありません。

首や肩によけいな負担をかけない姿勢を作るきっかけは
私の場合骨盤にあったようです。

ということで姿勢を正して腸腰筋を鍛えましょう。



こういうことに関心が向いたのは、
姿勢がとても素晴らしい方との会話がきっかけでしたが、
何といっても太極拳の内視だろうなぁ。(気楽に言うけど、できてんのか?)



この記録は、記録者(右田)が
     土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。
     感じたことを共有していただけましたら幸いですが、
     個人的な感覚も多々ございますので、
     すべて正しいものとは思わないでくださいね
     こんな感じ方をする人もいるのだなぁくらいでお願いします。



もくじ
1.スワイショウ
2.準備運動
3.長拳(チャンチュエン)
4.楊式太極剣32式
5.気功
6.陳式太極拳36式




1.スワイショウ
  
    「つま先を伸ばす」
      つま先を伸ばそうとしますと、
      足裏が広がり地をより大きくつかめるような感じになります。
      土踏まずのアーチが低く長くなるようなイメージです。
      そうすると足裏の感覚が強くなるようです。
      ※あくまでイメージです。
      

    「ゆっくり息を吐く」
      呼吸の第一歩は吐くことです。
      吸う方はほっといても吸います。
      ゆっくり息を吐くとともに身体を緩めます。
      
    
    「身体を緩める」
      緩めるというのは意思によって行う動作ではないように感じられます。
      意思によって行おうとすると、
      どこかが力んでしまうように感じられるからです。
      身体の下部にその上の上体(の一部)を上手に乗せる。
      それを繰り返して身体全体をバランスよく乗せると
      身体を支える力が普段より少なくてすむ。
      で、結果的に緩む。

      だから、
      足首に膝が・・・
      膝に股関節が・・・
      股関節に腰が・・・
      ・・・もういいか。
      
      ごちゃごちゃ言っても、大事なのは
      身体の中心がどこにあるか、です。

      股関節から下は2つの足に分かれますので、
      「身体全体をバランスよく乗せる」ことを意識することができる、
      身体の中央は骨盤の中央付近いわゆる丹田の位置となるでしょう。

      スワイショウは教室でそのことを最初に確認できる動作でもあります。

    「ゆっくり息を吐く」と「身体を緩める」がうまく重なると
    「丹田からゆっくり息を吐く」という表現に近づいていく、、、 
     今はそんな感覚です。・・・ということにしとこ。



2.準備運動

      いつものストレッチと関節の円運動です。
      
      名前がわかりませんが、腰で身体を回しながら
      両腕も回す動きがありました。

      これ、なかなかおもしろい要素があります。
      ・転腰と2つの肩関節の回転(つまり3つの回転)
      ・右と左の腕の回転が逆であること
      ・3つの回転を同期させて行うこと
      ・手が円を描くこと(身体をを回してるのに)
      ・腕の内旋と外旋

      身体の動きを感じながら動くと楽しいですよ。
      転腰していてもつま先の向きは変わりませんから、
      立ってる向きは同じです。
      その向きに立ってる感覚で空間を認識します。
      手が描く円が曲がらず平たくなるように
      手が描く2つの円が平行に並ぶように
      空間を認識する・・・と意識してみました。



2.長拳


  正踢腿 (チェンティートイ)
  斜踢腿 (シィエティートイ)
  外バイ腿(ワイバイトイ)
  里合腿 (リーフートイ)

  準備運動でしっかり緩んでいると、
  長拳の可動範囲が広がるような気がします。

  今日は指摘を受けました。
  足を下ろす時 「足は後ろに着かないこと」
  初動において 「勢いをもって一歩踏み出すこと」
  


3.楊式太極剣32式
  基本練習と套路

  今日は江口さんがお休みなので、
  新しいところには進まず基本功のみでした。

  基本練習
    なんだか本当は緩急入り混じった激しい動作も含むようですが、
    教室の高さの都合で基本的にゆっくり動きます。

  緩急 No. 動作の一部のメモ
   急 1. 視線は前。縮こまらない。肩上がらない。
   緩 2. 転腰に基づく(以下省略)身体の回転で剣を突き出す。
   緩 3. 視線は後ろ。縦剣は後ろ。左剣指は前方。
   緩 4. 平剣。身体の回転に合わせて剣を前方へ。
        左剣指は内旋しつついくつかの円弧を渡り歩いて左前方へ。
   緩 5. 剣を持つ右腕は内旋し、手首を折って剣は垂直下向きに。
        そのまま重力に委ねて力みなく弧を描き左後方下部を突く。
        左剣指合流。弧を描いて反転し左前上方を突く。
   緩 6. 手首を折り、剣は下向きにそのまま重力に委ねつつ
        身体の回転により後方を突く。
   緩 7. 身体の回転を腕のしなりとして伝えて前方を斬る。
   急 8. 視線は前方を向いたまま身体を右に回転し、両手で輪を作り
        剣を持ち替え、身体を左に回転し、前方を向いて両腕を払う。
   


4.気功

   呼吸 丹田からゆっくり息を吐く
        掌を上にして起動時に息を吸い始める。
        胸まで腕を上げる。
        吸気に転じると同時に身体から螺旋が腕に伝わるように
        内旋を開始。
        息を吐いて緩むことにより肘は下がり
        内旋により肩・肘・手首とひるがえっていく。
        掌が下を向く。
        引き続き息を吐き肩と肘が緩むのを感じつつ腕を下げていく。
       (今回はここまで)

   抱球 肩は力まず、肘を下げない。
        左手の指先と右手の指先の間は拳1つ分くらい。


5.陳式太極拳36式

  基本練習  穿掌と拉横掌を段階を踏みつつ練習しました。
         最初は腕の動きだけ。
         次に身体の回転を足し、
         さらに馬歩を足して練習。
         要素分解して練習するのは
         理解を確かめながら行える点がよいですね。

        穿掌のポイント
           胴から肩・肘・手首へと螺旋が伝わるような意識で。

        拉横掌のポイント
           身体の前方に扇を描くように掌が在ること。
           身体の真横には掌を穿たない。

  套路    一段の最初から二段3番の左・右野馬分鬃までおさらい。
         この日はさらに二段4番の左・右金鶏独立を重点練習。
         参りました。
         一旦感覚をつかんだつもりでしたが、時が経ち薄れましたね。
    
        まずはこれも腕のみで練習しました。
        0.左野馬分鬃の穿掌の態勢で準備。
        1.緩み、左方に身体を回す。搨掌。
        2.回転方向反転。右方に身体を回す。左掌は首付近を通る。
        3.両掌を降ろし、身体の回転に乗せて両掌を引く。
          腰の右付近から前方まで。
        ここからは全身で練習。
        4.緩んで左方へ身体を回転。
        5.両掌は外向きで右方へ身体を回転。
        6.右手は右腰に寄せ、右足は左足に寄せ、
          左掌は右手を隠すように。
        7.右手は螺旋で上昇。
          左手は掌外側手首付近で払いながら独立歩。
      
        このあと震脚から左金鶏独立に入るのですが、省略します。
        ここに書いた1.搨掌の時、
        型名を見ると弓歩搨掌と書いてあるんですね。
        左野馬分鬃の馬歩穿掌から緩みんで左方に身体を回す時
        転腰によって馬歩から弓歩に歩型が変わるんでしょうね。
        上体は緩むけど、腰から下はしっかりした体勢となります。

        話は戻りますが、二段1番は右手でノドを突いているそうです。
       

  ではまた来週
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2008年05月17日の京都教室

2008年05月17日 23時15分08秒 | Weblog
引越しもだいぶ落ち着きました。
先生にお越しいただいても大丈夫ですよ。
そのうち部屋の写真でもアップしましょうか?

と、言いたいところですが
今月は製品審査が控えているので、
引越し後の整理はあんまり進まないかも・・・



この記録は、記録者(右田)が
     土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。
     感じたことを共有していただけましたら幸いですが、
     個人的な感覚も多々ございますので、
     すべて正しいものとは思わないでくださいね
     こんな感じ方をする人もいるのだなぁくらいでお願いします。



もくじ
1.準備運動
2.長拳(チャンチュエン)
3.楊式太極剣32式
4.気功
5.陳式太極拳36式



1.準備運動
  久々に来ておきながら遅刻です。
  たぶん、スワイショウと関節の円運動とストレッチでしょう。
  

2.長拳


  正踢腿 (チェンティートイ)
  斜踢腿 (シィエティートイ)
  外バイ腿(ワイバイトイ)
  里合腿 (リーフートイ)
  側踢腿 (ツゥティートイ)
  五歩拳 (ウーブチュエン)



3.楊式太極剣32式
  基本練習と套路

  剣の練習は江口さんの指導です。

  基本練習
    足の内旋、外旋を基として骨盤をを回すと
    腰の上部周りの筋肉が緩みますので、
    上体の不要な力みを和らげられるようです。(な気がするということで)
    

  套路
    第二組1番目にあたる
    9.虚歩 下截(シュイブ シャヂェ)の練習です。

     前番の独立歩から左足を降ろし左足はそのまま後方へ擦歩。
     かかとを軸にして右足を内旋。
     これに始まる回転で上体まで左回転。
     すると左後方まで視線が届く。
     時同じくして、虚歩の右足つま先に軸を立てて外旋。
     これに始まる回転で上体まで右回転。
     その回転に剣刃を乗せて下に引き切る。

    今分かる範囲で言葉にしてみました。
    腕の動きは今回は省略。

    この後、第一組から虚歩 下截までを通して練習。



4.気功

  潜心禅掌。・・・ではなく抱球。
  呼吸を繰り返していくと
  ノイズのような心の細波が静まるようです。
  
  左手の労宮と右手の労宮と丹田で三角形を作り、
  両手の労宮で丹田を照らします。
  その後、左手の労宮と右手の労宮を重ねて丹田を照らします。

  何をしてるかと言われると、まだ説明に困りますが。


5.陳式太極拳36式

  基本練習
    進歩を3回練習しました。
    腰が浮いているとうまくできません。
    
    以前、虚実分明という言葉が出ましたが、これもそうかな?
    重心が片方の足にしっかりと移動していると(実の状態)
    腰はしっかりと実の足の方に乗った状態となります。
    上体は腰にしっかりと乗っており、緩んだ状態です。


  套路
    二段の始まりの基礎となる退歩の練習。

    今日のテーマは二段の最初の
    倒巻肱(ダオジュエンコン)と
    退歩圧肘(トイプ ヤーチョウ)です。


    11.倒巻肱  【肘を巻き込みながら後方に退く】
       (1)提歩穿掌 (2)馬歩分掌 (3)退歩巻肱 (4)退歩巻臂

    12.退歩圧肘 【肘を押さえつけて後方に退く】
       (1)転腰合臂 (2)転腰畳臂 (3)後座蹺臂 (4)退歩按掌


    太極拳と太極剣の動作には共通点が数多くあります。
    従って1つの動作について理解が深まると、
    いくつもの動作の理解が進みます。
    さながらブレイクショットのような楽しさがあるのですが、
    太極剣の虚歩 下截における今日の理解が
    太極拳の倒巻肱における理解を深めたのも正にこれでしょう。
    

    ・足腰の回転が上体や腕の動作の起点となること
    ・重心移動と回転を分けること
     (今考えるとと、同時に滑らかにはできないような気がする)

    まぁ、理解はもちろん途上です。
    この先、何が見えてくるのか、まったく違った見え方になるのか、
    楽しみですね。


  ではまた来週
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