列王記第二 24章
「その後、ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。」24章20節
アメリカは大統領選挙間近。そして日本は首相の辞任と指導者たちが動きます。末期の南王国ユダも、次々と王が替ります。24章はエホヤキムからエホヤキン、そしてゼデキヤ王のことを書いています。
この時期のパレスチナは、北の大国バビロンと南の大国エジプトとの間のせめぎ合いの狭間で揺れていました。これらの大国と比較するなら、ユダごときは小さなもの。しかし、王たる者は国の存亡を賭けてどちらに着くのかに細心の注意を払うことになります。しかし、ユダの王が忘れてはならないのは、二つの大国ではなくて神でした。
エホヤキムはエジプトによって王となったゆえに、親エジプトの姿勢を持っていました。しかしバビロンの猛攻のもとで一旦はバビロンの軍門に降(くだ)りますが、反逆します。そこでバビロンはエホヤキムを攻めます。しかし聖書は、主は、ユダを滅ぼすためにバビロンを遣わされたと言います。その理由は、ヒゼキヤの子マナセ王の罪。ユダの方向は主が定めておられたのです。
エホヤキムはおそらく暗殺され、その子エホヤキムが王になります。彼はバビロンに降伏し自らもバビロンに捕囚されます。紀元前598年のことでした。この時に、預言者エゼキエルもバビロンに引かれていきます。一方預言者エレミヤはエルサレムで働きます。
ゼデキヤはエホヤキンが捕囚された後、バビロンによって立てられた王です。バビロンの意にかなった政治を求められてのことでした。しかし彼は、親エジプト派の臣下たちにそそのかされ、バビロンに反逆するのです。
これら三人の王に共通しているのは、誰もが「主の目に悪であることを行った」と評されていることです。どちらにつくかではなくて、主の目にどうであるかこそが、彼らに求められていたのです。
人の目を気にするのでなく…。