出エジプト記 19章
5月最初の日は「メーデー」で祝日です。5月はこの他にも9日が「キリスト昇天日」、19−20日が「聖霊降臨日曜日、聖霊降誕月曜日」として休みです。そういえば、日本はゴールデンウィークですね。
第一の月の14日にエジプトを出たイスラエルの民は、第三の月の新月に、シナイの荒野に入りました。ここはシナイ山のふもとです。シナイ山は、3章1節では「神の山ホレブ」と呼ばれ、ここで神はモーセをイスラエルをエジプトから連れ出すための指導者として召されました。
そして神はここで、イスラエルの民をこの山のふもとへと集められたのです。それは、イスラエルの子どもたちと契約を結ぶためでした。4節に「鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来た」とあります。それは、力強く、そして驚くほどの速さで神が彼らをここまで連れて来たということです。しかし、シナイの荒野が彼らの目的地ではありません。彼らは、さらに歩を進めて約束の地カナンへと向かうのです。そしてそこでの新しい生活のために、彼らは神との間で契約を結びます。
そこには素晴らしい約束が伴っていました。神が彼らに与える契約を守るならば、彼らはすべての民族の中で、「わたしの宝となる」、さらには「祭司の王国」、「聖なる国民」となるというのです。素晴らしい栄誉であり特権です。
ここを読んで、新約聖書のペテロの手紙第一2章9節のことばを思いました。「あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。」
過越の子羊の血によってエジプトを出た民と、神の子羊イエスの十字架の血によって闇から光ヘと移されたキリスト者の姿が、ここに重なります。そのように呼ばれるという特権にあぐらをかくことなく、新しくされたものとして神のことばに従いたいと願う箇所です。