使徒の働き 10章34−48節
すぐに届くと評判のインターネットサイトで、朝に注文するとその日のうちに届くというサービスを利用して商品を購入しました。日本なら文字通り受け取って裏切られることはないけれども、当地でもついにこんなサービスが…と感激して試してみたくなりました。
注文してすぐに、夕方6時から9時までの間に配送しますとの返信メールが届きました。なかなかがんばってるなと期待して待ってみましたが、……結局届いたのは翌日の夜9時でした。箱には大きな文字で「即日」いう意味のことばが印字されていましたが…。何はともあれ、届いたのがすばらしい! と思うことにしました。いつの間にか、こっちふうの受け止め方になっているようです。
この箇所について、「みことばの光」は「キリストの救いが民族の壁を越えて異邦人にもたらされた、大切な一ページである」とあります。ユダヤ人のペテロが、異邦人を家に迎え入れ、異邦人の家に入っていっしょに過ごすなどということはこれまでになかったこと。さらに、これまで自分たちが設けていた垣根を越えて、イエスの十字架と復活の福音がユダヤ人以外に宣べ伝えられ、そればかりか、それを聞くコルネリオたちに聖霊がお下りになり、聖霊の賜物が注がれ、バプテスマが授けられたのです。
「世界基準」ということばがあります。ある人だけの役に立つ、ある国にだけ通用するのではなくて、世界中に共通する商品、仕様という意味で用いられています。当地に来て驚いたのは、たとえば小さな電気製品を購入しても、説明書きはEU諸国語で書かれているということでした。説明書きが分厚いのです。
ペテロたちには、これまではイエスの十字架も復活もユダヤ人という民族の範囲内でのことだと思っている節がありました。けれども、コルネリオとペテロの出会いが、民族と民族を隔てる壁の最初の崩壊だったと言えます。さらに、これはペテロたちが相談して決めたことではなくて、神から出たものだったということにも心を留めました。
*写真はスイスのある家庭で食べた「たこ焼き」。ごちそうさまでした!