使徒の働き 27章13−26節
出かけようとすると黒雲が空を覆って激しい雨。15分ほどで止みますが、また、出かけようとすると雨が…という繰り返しの月曜日でした。
クレタ島の「良い港」に難を避けることができたパウロたち一行は、「今だ!」とばかり、フェニクスに向けて出帆したのでしょう。グーグルの地図で確認しますと、「良い港」という地名があります。また、フェニクスとは現在のプラキアスという場所だと思われます。
ところが船はフェニクスに着くことはなく、島から離れ地中海を漂流することになります。20節からは、船がどんなに絶望的な状況に置かれていたかが分かります。荒波にもまれるまま漂流するのです。
このような時に立ち上がったのがパウロ。彼は大嵐の中で神の使いが現れ「あなたは必ずカエサルの前に立ちます」とことばを届け、神が同船しているすべての人をパウロに与えているとも告げたと語ります。
パウロの「元気を出しなさい」は、空元気(からげんき)ではなく、神のことばに基づくものでした。この時、パウロがどのような口調で荒らしにもてあそばれ、絶望している人々に語ったのだろうかと想像します。
心に留めたのは、「私は神を信じています。私に語られたことは、そのとおりになるのです」というパウロのことば。感染症がなかなか収束しない中、誰もの心にこれから先への不安があることでしょう。私たちも例外ではありません。しかし、その中で「私は神を信じています」と自分に言い聞かせ、折を得て人々に話すことのできるのは、なんと幸いなのだろうと思うと、力が湧いてきます。