使徒の働き 28章1−16節
昨日の祈祷会では、「みことばの光」のその日の箇所を読み、参加者で分かち合いをしていますが、困難な航海の中で、パウロと同船者たちが次第に絆が深められていったことを皆で確認できました。とても良い時間を共有できました。
使徒の働きはついに最終章。前半は、船が座礁した所がマルタ島であったこと、島の人々が暖かくもてなしてくれたこと、マムシに噛まれたパウロが死ななかったので人々がパウロを神様だと言い出したこと、長官プブリウスの父はじめ島の病人たちをパウロが癒やしたことが書かれます。パウロの同船者たちはパウロのゆえに、いや、パウロの神ゆえに、マルタで三か月手厚いもてなしを受けたのです。
このようなことから、「パウロは特別」という声も聞こえてきそうですが、私は、一人のクリスチャンが存在は大きいのだということを考えました。ルカもアリスタルコもいましたので、「わずかなクリスチャンが…」というのが正しいかもしれません。一人だけで、少人数なので…と、ともすると縮こまりがちになる時、マルタでの出来事は勇気を与えてくれます。
そして、いよいよローマへの最終路。シラクサはシチリア島の港町。余談ですが、ローマからの夜行列車は、連絡船に客車を乗せてシラクサに着きます。一度乗ってみたいと思う列車です。
パウロはローマからの人々に迎えられ、彼らと一緒にローマに入ります。ローマへの航海はパウロのすごさが際立つように読めるのですが、15節には「パウロは彼らに会って、神に感謝し、勇気づけられた」とあります。同船者たちを何度となく勇気づけたパウロも、勇気づけられることが必要だったのだと、安心したのです。