みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ことば、いのち、光

2021年12月23日 | クリスマス

ヨハネの福音書 1章1−5節

 昨日は冬至。夏至から半年は日が短くなる一方でしたが、ここからは少しずつ日が長くなります。ちなみに昨日の日の出は8時10分、日没は3時51分で、日照時間は7時間41分とのことでした。

 クリスマスを前に、「みことばの光」ではヨハネの福音書を開きます。マタイやルカの福音書は、いわゆる「降誕物語」を記しますが、ヨハネはキリストの来臨を別の視点から描きます。ことば、いのち、そして光で表しているのです。

 「初めにことばがあった」ということばは、創世記の「初めに神が天と地を創造した」を思い起こします。神はことばによって世界を創造されました。ヨハネはここで、ことばを単なる考えや思想を伝えるものだとしているのではありません。ことばは初めからあり、神であり、神とともにおられたと紹介しているのです。

 さらにヨハネは、ことばにいのちがあり、そのいのちは人の光だと展開します。それは、ことばと神によって造られた人間との間に焦点を当てているのです。人のいのちはことばによって分け与えられたもの、そしていのちとはただ肉体的に生きているということ以上のことを伝えようとしています。光とは、明るいとか暗いというこの目で見える景色についてではなくて、神に造られたにもかかわらず神に背いた人間の罪、霊的な暗闇を打ち砕くものとして記そうとしています。

 クリスマスには光がふさわしい、それは単に冬至の頃で夜が長いのでせめて光を灯して明るく…というものではなくて、光なるキリストが人間を罪の闇から解放する方だからなのです。

 「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」ヨハネの福音書8章12節


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