使徒の働き 16章11−24節
感染者数急増の東京ではオリンピックが行われています。ドイツのニュースでは、ドイツの馬場馬術チームが14回目の金メダルを獲得したと報じていました。当たり前のことですが、自国の活躍に焦点が当てられるのですね。馬も輸送するのですからたいへんなことなのだと、改めて思いました。
トロアスからエーゲ海を渡ると、そこはヨーロッパ。パウロたちは、「マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください」とのマケドニア人の懇願を幻で見て、サモトラケ、ネアポリス、そしてピリピへと進んで行きました。
使徒の働きでは、16章10節から主語が「私たちは…」になります。本書の著者ルカはトロアスからパウロたちとともに行動するようになったのです。ここから、「助けてください」と懇願したのはルカではないかと想像する人もいるのですが、確かなことは分かりません。
そして、マケドニアのピリピで何が起こったのか…。イエスの福音が語られるところでは何かが起こるのです。福音は人のたましいを揺さぶり、ある人を神に立ち返らせる力があります。一方で、福音が語られたところには反対があることも、この箇所は教えます。福音が皆に喜んで受けいられるということはありません。福音を伝える者への反対や迫害、困難があるということから、目を逸(そ)らすことはできません。
福音は人を分けます。