みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

昔からの私の王

2020年01月02日 | 詩篇

詩篇 74篇

 どのように新しい年をお迎えになりましたか。この地は快晴で、静かな年の始まりを楽しんでいます。

 本篇の作者は、自分たちに迫る大きな危機の中で、神に祈っています。1節と10節に出てくる「いつまで」ということばに目が留まります。大きな危機とは都エルサレムが外からの敵によって踏みにじられるということです。すでにこの時は国中の神を礼拝する聖所が焼き払われ、荒し壊す者の足音はとうとう、神が住まいいとしておられるシオンにまで響くようになりました。

 攻める者は高ぶって、破れつつあった人々をどこかに引っ張って行こうとしています。それがいつなのかについて、きょうの「みことばの光」にはバビロンによるエルサレム崩壊と捕囚の可能性を伝えています。この他に、紀元前2世紀のアンティオコス・エリファネス(シリア)がエルサレム神殿を蹂躙した時のことと結びつけることもできます。

 作者は、神に敵する者が神が住まいとしている聖所を荒らし、止むことがないので、「いつまでですか」と祈るのです。

 12節に「神は 昔から私の王」ということばがあります。そしてその後で、神が偉大な力を自然界に対して用いて治めておられるお方だと祈ります。彼は神がすべてを治める方なのだから、そしてそのお方は「昔から私の王」なのだと歌います。これが、「いつまでですか」と、さらに本篇の後半で一心になって神に自分の願いを訴える力になっているように思います。


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