みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

聖書のことばが実現した

2019年12月02日 | イザヤ書

イザヤ書 61章

 アドヴェント(待降節)の第一日曜日、どのようにお過ごしになりましたか。

 私たちの教会は、昨日から新しい場所での礼拝がスタートしました。振り返ると、今年は3月まで、4月から11月、そして12月からと礼拝場所が変わりました。昨日は礼拝開始時刻の2時間近く前に行って準備をしましたが、初めての場所ですのでスイッチがどこにあるのかも手探り。気がついたら開始5分前でした。司会の方が、「賛美が美しく響く場所」と言っておられたのが印象に残りました。確かに…!

 「みことばの光」では、きょうからイザヤ書の終りの部分を読みます。

 61章は「神である主の霊がわたしの上にある」で始まります。「わたし」が誰であり、どのようなことをするのかがその後に続きますが、この預言のことばは、やがてイエスによって引用されます。ルカの福音書4章16−18節によると、イエスがご自分が育ったナザレで、安息日に会堂で朗読しようとして立ち上がられた時に、預言者イザヤの書が手渡され、この箇所に目を留めて読まれました。そして、「今日、この聖書のことばが実現しました」と言われたのです。

 「この聖書のことばが実現した」とは、立ち止まって考えますと驚くようなことばです。イエスは預言者イザヤの、ご自分の時からおよそ700年前のことばが「今日実現した」言います。別の言い方を考えてみますと、「わたしがそれです」と言うのです。聞いた人々はそれこそ目を丸くしたでしょう。中には「この人はヨセフの子ではないか」と言う者もいました。さらに、このことばによってイエスは、いのちの危険にさえさらされます。

 けれどもイエスは、この時ナザレでおっしゃったとおりのことをなさいました。私にも…。 


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