マタイの福音書 2章13−23節
救い主イエス・キリストのご降誕に感謝します。24日はそれぞれの教会で賛美礼拝、燭火礼拝(キャンドルサービス)などが持たれたことでしょう。子どもたちは贈り物に目を大きくしているかもしれませんね。
「ユダヤ人の王」としてお生まれになったイエスを消し去ろうとする闇の力は、ヘロデ大王よって動いていました。この箇所で、ヨセフは神から託された幼子を守るために一心に行動します。ここにはイエスの母マリアの名前はありません。ヨセフの行動に焦点が絞られています。マリアと結婚するようにとの神の使いからの知らせを聞いた時以来、ヨセフは、神からの御告げに聞き従うということで一貫していました。
「そこでヨセフは…」と繰り返されることばは、彼が躊躇せずに行動したことを示しています。「でも…」「ちょっと待って…」などと立ち止まることが許されない時。そして、彼のこの決断と行動が幼子を守るために用いられたのです。
「成就」ということばにも目が留まります。このことばは、マタイの福音書の特徴の一つだと言われています。イエスの誕生、その後の出来事はすべて神が予め預言者たちによって約束したことの成就なのだとマタイは伝えています。あらゆる困難、危機的な状況の中でも、神のことばが成就するというのは、神を信じる者を勇気づけます。
ヨセフの時代も、今も、神のことばの確かさにより頼めることは幸いだと、クリスマスの日に思います。幸いなクリスマスの時をお過ごしください。