みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

昨日も今日も、とこしえに

2019年11月29日 | ヘブル人への手紙

ヘブル人への手紙 13章1−17節

 聖書を毎日読んでいまして、一つの書が終わろうとすると何かとてももったいないような気持ちがします。「みことばの光」のスケジュールに沿って聖書を読む方は次に読むのは5年後になりますので、「しばらく会えないね」ということもあるかもしれません。けれども、年に一度聖書を読み通すのであれば、そんな「感慨」もいらないでしょうか。「みことばの光」左側の「一年で聖書通読」に挑戦してみませんか。

 ヘブル人への手紙も終章です。12章からクリスチャンの日常生活への勧めが続きます。ここにある一つ一つの勧めは、隣人を愛するようにとの教えを思い起こさせます。特に、迫り来る、いやすでに迫ってきた迫害で投獄されている信仰の友を思い起こすようにという、この手紙の時代的な背景を映し出す勧めもあります。

 勧めの間に「イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません」ということばが置かれているのが心に留まります。この手紙の差出人は、手紙の多くを割いてイエス・キリストは神であり、私たちを神の御許に連れて行くことのできる唯一無二の大祭司だと説いてきました。

 何が起こっても動揺しないで、兄弟愛をいつも持っているようにという勧めから初めて一つ一つのことを心に留め行なうように、なぜならば、イエスが私たちの救い主であるという事実は何も変わることがないからだと伝えたのだと考えます。

 すぐに動揺して、右を見左を見ておろおろするような私に、「わたしを見続けよ」とのイエスさまの声が聞こえてくるようです。


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