みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

心があえぐ

2012年09月04日 | エゼキエル書
エゼキエル書16章30-43節


 窓を少し開けて休んだら、夜中に寒くて目が覚めました。9月を迎えて天候が変化しているのを感じます。
 我が家の猫の額ほどの芝生も、小雨で黄色に変色しかかっていましたが、ここのところの雨で回復しつつあります。しかし、近頃の雨はスコールですね。突然激しく降ってきたかと思うと、パッと上がるのです。

 きょうの箇所で心に留めたのは、「何とあなたの心は、あえいでいることよ」ということば。
新共同訳聖書では「おまえの心は何とひどい熱病にかかっていることか」とあります。さらに口語訳聖書では「あなたの心はどんなに恋いわずらうのか」と訳されています。
 契りを交わした間柄でありながら、他の神々にうつつを抜かしている妻にたとえたイスラエルの様子を、夫にたとえた神が語っておられることばです。

 「みことばの光」が書くように、生々しい描写に戸惑いを覚えるかもしれません。「あえぐ」「ひどい熱病にかかっている」「恋いわずらう」というそれぞれの役は、微妙に違った印象を伝えているように思えます。偶像を恋い慕って熱病のようになっている様子なのでしょう。偶像への恋わずらいだとしたら、イスラエルを愛しておられる夫なる神がどれほど失望し、怒るかは想像に難くありません。

 私には神を離れた彼らが、変えるべきお方にかえらないで、あれかこれかと他のものを恋い慕って心があえいでいる様子に思えます。主は着飾っている彼らの貧しさをよくご覧になっているのです。

 主が、私をどのような思いでご覧になっているのだろうかを、静かに考えます。



 


2011-2024 © Hiroshi Yabuki