みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

もう一つの戦い

2011年05月26日 | 歴代誌第一
1歴代誌20章


 私たちの神からの恵みと平安がありますように。

 この章からは、ダビデが東のアモン、西のペリシテとの戦いに勝利して国力を増し加えたことがわかります。そして勝利のために、ヨアブなどの勇士たちが活躍したことも記されています。
 ついでにこの箇所には、「金1タラントの重さがある王冠」、「石のこぎり、鉄のつるはし、斧」などの道具類が登場して、当時の様子を垣間見せてくれます。興味が湧きますね。私などは、すぐに今の価値に換算する癖があるのですが、金1グラムは4,200円ぐらいとのことですから、1タラント34キログラムとしてお店で売り買いしたら14億2800万円になります。
 数日前に見たスーダンを紹介する番組の中で、金を探し求めている人々を見た「旅人」が「金には人の心を魅了してしまう何かがある」というようなことを、ぽつりと話していたことを思い出しました。

 それとともに、ダビデにはもう一つの戦いがあったのだということを、「ダビデはエルサレムにとどまっていた」ということばが伝えていると思いました。アモンとの戦いにヨアブはじめ部下たちが赴いていたときに、ダビデは部下のひとりの妻を自分のものとしていたのですね(サムエル記第二、11章)。
 それは、ダビデにとっては「もう一つの戦い」ではなかったのではないだろうか。戦場の戦いには勝利できたけれども、王宮での戦いには無残にも敗れていたのです。

 きょうの「みことばの光」の祈りのことばを記しておきます。
「主が共におられるので、私も信仰の戦いに勝利できると信じます。」


 


2011-2024 © Hiroshi Yabuki