みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

最後のチャンス

2011年02月23日 | 民数記
民数記24章

 新聞に近くの宅配寿司店やファストフードチェーンの割引券が折り込まれてくることがあります。これはお得かも、とクリップしておきます。
 先日も「お寿司の500円割引券があったはずだ」と探してみると、有効期限が過ぎていました。まだ使ってもいないのにとても損をした気分。でもこれなどは、また折り込まれてくるし…とあきらめがつくことです。

 ところが、このチャンスを逃したら…、というのが本日の聖書箇所ではないでしょうか。
 「バラムはイスラエルを祝福することが主の御心にかなうのを見、これまでのように、まじないを求めに行くことをせず、その顔を荒野に向けた」のです(1)。「占い師」「まじない師」がまじないを求めに行くことをしないというのですから、大きな心の変化です。「みことばの光」には「…神の御手に捕えられ、一時的に真の預言者になった…」とありました。
 これまで自分の意に反してイスラエルを祝福させられていたバラクが、ここにきて自ら積極的にイスラエルを祝福しようと心を定めたのです。
 そして彼は、3度目の祝福をイスラエルに与えます。美しいことばで、力強いことばで…。

 この時こそバラムがまことの神に立ち返る最後のチャンスでした。しかし、彼はバラク王と別れると、神のところへではなくて「自分のところへ帰って」行ったのです(25)。

 悲しい結末です。


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