使徒の働き 23章23−35節
昨年6月第三日曜日以降、基本的には礼拝堂で、そしてインターネットでとハイブリッドの礼拝を行ってきましたが、礼拝堂では讃美歌や聖歌を声を出して歌うことができませんでした。「心の中で主を賛美しましょう」という司会者のことばが当たり前のようになっていました。しかし、昨日の礼拝からようやくのことで、マスク着用という制限はありますが、声を出して賛美できるようになったのです。声ばかりでなく、涙も出ての賛美でした。
この箇所には、エルサレムからカイサリアにパウロを護送する様子が描かれています。驚くのは、パウロのために472人のローマ兵が動員されていたということ。夜の9時に出発して途中のアンティパトリスで一泊します。この町はヘロデ大王が再建し、父であるアンテパテルにちなんで名づけた町で、エルサレムからここまでは55キロの地点でした。
夜のうちにローマ部隊は「危険地域」からパウロを連れ出すことができました。ですから、翌日のカイサリアまでの道中は騎兵たちだけが護衛をしたということになります。一人のローマ市民の護衛のために、これほどまでのローマ兵士が動員されるということに驚かされます。今で言えばVIPですね。
この出来事は、エルサレム出発の前夜、イエスがパウロに「勇気を出しなさい。あなたは、…ローマでも証しをしなければならない」と言われたことが実現する初めの一歩でした。この先ルカは、パウロのローマ行きを詳しく書いていきます。それによるとパウロのローマ行きはすんなりとは行かずに、権力者の思惑に左右されて留め置かれたり、船は難破したり、マムシにかみつかれたりで、実現が危ぶまれることばかり。
しかし、イエスが約束されたことは、あらゆる困難を乗り越えて必ず実現するのです。しかもパウロにはローマまで、行動の自由は与えられていないのです。