ルカの福音書 18章1−14節
「まして神は、昼も夜も神に叫び求めている、選ばれた者たちのためにさばきを行わないで、いつまでも放って置かれることがあるでしょうか。」18章7節
昨日のこの欄の写真は、降りしきる雷雨を部屋から写したものでしたが、南に5キロも離れていない所に住んでいる方のところでは、雷鳴は鳴ったけれども雨は降らなかったというのです。びっくり!
18章前半は、祈りについてイエスが二つのたとえを用いて教えられたことを書いています。はじめのたとえは、不正な裁判官に諦めずに願い続けるやもめの姿。ここからイエスは、願い続けることが肝要であると教えられます。「まして神は…」という7節のことばに目が留まりました。ここには昼夜を分かたず叫び求める人がいます。神はどんな小さな、うめきのような祈りをも聞いてくださるお方。神が聞いておられないから叫び続けるのではなくて、あきらめずに神に信頼して時には声を大にして祈っているのか、との問いかけを覚えます。
二つ目はパリサイ人と取税人の祈りのたとえ。パリサイ人に見られる、他者、特に自分よりも劣ると思っている人々と自分を比べて高ぶり満足する姿勢が、神への感謝の祈りになるというのは驚きです。けれども、自分を振り返るならば、気づかないうちに人と比べて安心したり落ち込んだりするのではないだろうか、と問われます。
取税人の祈りには、他の人は入り込みません。自分と神だけ。そこから、「罪人の私をあわれんでください」との正直な祈りが神に届けられます。