詩篇 37篇1−22節
昨日の能登半島を中心とした大きな地震での被害の拡大が懸念されます。新しい年を迎え、それぞれに希望や期待をおぼえる中にあっただけに、落胆しておられる方も少なくないかと思います。恐れや不安の中にある方々を神が支えてくださるよう祈っています。
きょうは詩篇37篇の前半を開いています。「みことばの光」は「地を受け継ぐ」ということばに目を留めています。私たちはイエスを救い主、主であると信じてもなその地に置かれます。イエスを信じたからといってすぐに天に移されるということはありません。ですから戦いがあるのです。
本篇は「悪を行う者」に始まり、「悪しき者」ということばが多く用いられています。地には「悪しき者」がいて、主を恐れる者に激しく挑んでくるのです。戦いに勝つ鍵は「主に信頼すること」。これはダビデの時代も、イエスがおられた頃も、そして今も変わることがありません。
本篇前半から「時」を思いました。「主が……心の願いをかなえてくださる」のも「成し遂げてくださる」のも主が決められた時があります。それゆえ「耐え忍んで主を待つ」ことができるのです。10節には「もうしばらくで」ということばがあります。それがどのぐらいの期間なのか、私たちが期待する「もうしばらく」と主が定めておられる「もうしばらく」は同じではありません。それが信仰者の悩みであるとともに、希望でもあるとここを読んで思いました。
年が変わるということは、主がお定めになっている時を意識するきっかけでもあります。「もうしばらく」と何を待っているのでしょうか。