士師記 1章1−15節
ティーンズの皆さんと一緒の時間を過ごしていますが、「何でも質問コーナー」は面白かったです。QRコードを読み込んだら、匿名でどんなことでも質問を寄せることができ、それを講師など3人が答えるという時間でした。いわゆる「急所」を突くような鋭い質問もあり、ドキドキしました。
今日から士師記を読み進めます。「みことばの光」の「士師記を読む前に」には、この書が扱うのは、イスラエルの民が約束の地に入った後からやがて王国を築くまでのおよそ200年にわたる歴史だとありました。
1章から2章5節まででは、イスラエルの指導者ヨシュアの死後、それぞれの民はどのようなことをしていたのかが記されます。ここに登場するのはユダ部族。誰がカナン人と戦うべきかと尋ねたところ、主が「ユダが上って行くべきである」と答えられたので、ユダがシメオンを誘って戦い、カナン人とペリジ人を討ったというのが、本書の始まりです。
出エジプトからカナン入国直前までは指導者モーセが主に尋ね、カナン入国以降は指導者ヨシュアが主に尋ねていましたが、ここでは、「イスラエルの子ら」が主に尋ねています。この出だしは士師の時代を象徴しています。それはこの時が指導者なき時代だったということです。指導者が立たなかったのは、主がヨシュアを継ぐ者を指名しなかったというのが理由の一つなのでしょう。またそれは、この時代がこれまでとは違い、またこの後とは違うユニークな時代だったことを語っています。
なぜ「ユダが…」と主が答えられたことが、心に留まります。これはやがて、王としてイスラエルを治めるユダ部族出身のダビデに通じていくことなのだろうか、と考える箇所です。