士師記 6章1−18節
広がる夏空の下、ポーランドとチェコの大地をひた走り、片道1000キロをドライブして帰宅しました。
士師記6章からはしばらくギデオンの物語が続きます。
ギデオン登場の原因となったのは、砂漠の民ミディアン人が七年にわたってイスラエルを苦しめたことにありました。しかし、そもそもなぜイスラエルがミディアン人に苦しめられたかについては、双方の力関係、緊張によるものではなかったのです。
2ー5節にイスラエル人のみじめな生活が描かれます。特に、「いなごの大群のように押しかけて来た」とのことばが目に留まります。せっかくの収穫も自分たちのものとはならないのです。しかしここでは、ミディアン人とはなんとひどいのだろうかと言っているのではありません。原因はイスラエル人にありました。彼らが神の御声に聞き従わなかったのです。ですから、神は彼らを「ミディアン人の手に渡された」のです。
それとともに、神は彼らにあわれみを賜ります。ギデオンを士師としてミディアン人に立ち向かい、イスラエルの民を治めるために用いられるのです。しかし、ギデオンは「待ってました!」と登場したのではありません。ミディアン人から隠れ、こそこそと小麦を打っていたのです。
「力ある勇士よ」は神の使いががギデオンを皮肉って言ったのではありません。「主があなたとともにおられる」ゆえに、彼は「力ある勇士」になりうるのです。それは時代を超えて、神の民すべてに当てはまる大切な事実なのです。
「……弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を敗走させました。」 ヘブル人への手紙11章34節