箴言 9章
穏やかな青空が続き、近くの街路樹が見事に色づきました。久しぶりにドイツ風とんかつを食べましたが、その量の多いこと! 一人分を二人で分けてちょうどよい感じでした。とても美味しいとんかつでしたが…。
1章からの父の語りかけ、知恵の呼びかけは本章で終わります。ここからは二つの招き、客寄せの声が聞こえてきます。一方は知恵からの誘い、もう一方は愚かな女からの誘いの声です。何度も読んでみますと、知恵も、愚かな女も、客寄せのことばは同じ。「浅はかな者はみな、ここに来なさい」と言うのです。また、声をかける相手も「良識のない者」と同じです。
そのように見てみますと、ここで呼びかけられているのは特別に浅はかな者、良識のない誰かではなくて、私たちすべてなのではないかという思いに至りますね。誰もがいつも岐路に立たされ、どちらに行ったらよいのかと悩むのです。その時に聞こえてくるのが一方では知恵の呼びかけ、他方では愚かな女の呼びかけのことばです。
どちらも美味しそうに聞こえるのですが、選択を誤るとたいへんな結末に。一方に聞き従った者にはいのちの年が加えられ、もう一方に聞き従う者の先には、よみの深みが待ち構えているというのです。
知恵が呼びかけることばの一つ「主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟ること」を心に留めます。