コリント人への手紙第一 7章25−40節
久しぶりの涼風の中、歩いていて気持ちよい木曜日でした。
結婚に関するパウロの話が続きます。おそらく、コリント教会からパウロに「未婚の人たちについて」、つまり未婚の人たちは結婚すべきなのかそうでないのかとの質問があったのでしょう。
彼はここで、「差し迫っている危機」「時は短くなっています」「世の有り様は過ぎ去る」と言います。だから、結婚している者はそのままで、未婚の者はそのままでと彼は勧めます。しかし、これは主の命令ではなく自分の意見だと断わったうえでの考えです。
29−31節に目が留まります。ここにあるいくつかのことはこの世において人が大切だと考えている行為であり出来事です。しかしパウロは、「そうでないかのように」勧めているのです。「そうでないかのように」というのは、実際にはそうなのだけれども…という意味です。
ここを読むと、キリストにある者とこの世との関わりについて考えます。つまり、キリストを信じる者はあまりにも深くこの世界のさまざまな出来事にのめり込まないようにということを思うのです。しかし、それはこの世をいい加減に過ごせということを意味しているのではありません。
与えられた機会と賜物を十分に用いて、この世で生きていくのがキリスト者。それとともに、過ぎ去ってしまうこの世にしがみつかないように、そのようなメッセージが届けられます。