列王記第二 17章24−41節
「あなたがたの神、主だけを恐れなければならない。」17章39節
東京を中心とする日本の感染者数の増加が報じられていますので、久しぶりに当地はどうなのかを調べてみました。グラフを見ると、確実に増加数が逓減しています。どの国でも、規制と経済活動とのかじ取りに難しさがあるようですね。
17章後半には、アッシリアからサマリアに移住してきた人々の宗教が描かれています。アッシリアは、イスラエルから人々をアッシリアに人々を強制的に移住させる一方で、アッシリア各地から人々をサマリアに移り住まわせました。そしてその人々は、それぞれの神々を持って来たのです。
その彼らの中に獅子を送り込まれたという25節のことばに目が留まります。なぜ主は獅子を送り込まれたのでしょう。ご自分がイスラエルに与えられた約束の地を守ろうとなさったのかもしれません。
ところがアッシリア王に届けられたのは、「この土地の神についての慣わしを知らないので、(この土地の)神が獅子を送った」という報告でした。このような報告の前提には、それぞれの土地にはそれぞれの神がいるという考えがあります。天地の創造主である主を、「その土地の神」として閉じ込めようとしているのです。
アッシリア王は報告を受けて、「その土地の神についての慣わし」を教えさせるために、一旦はアッシリアに捕え移した祭司の一人をサマリアに連れ戻すのです。祖国に帰ることができるようになった祭司がどのようにその命令を聞いたかは知ることができませんが、ベテルでの働きを読むと、彼は自分の務めを忠実に行ったようです。
彼らはその結果、自分たちの神々の他に、主なる神への礼拝を加えます。それで災いが減じれば良いことだと考えたのでしょうか。しかしそれを、神は喜ばれません。優先順位の問題でもありません。
神は、「主だけを…」「神お一人を…」求めるお方なのです。