霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

雨不足

2018-07-21 21:06:13 | 天気

連日の猛暑に悩まされ、「雨不足」が関心の外になっていた。
「中干し」途上の田んぼには好都合だったが、二毛作の大豆を蒔いた畑の発芽率には少なからず
影響が出ている。

猛暑に付き物の「雷雨」も久しくお目にかかっていない。



田んぼは「中干し」を終え、これから水を必要とする時季を迎えるが、満杯となっている筈の
堤は底が見え隠れする状態となっている。
使い切って、あとは「天の恵み」を期待するしかない。
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早朝の草刈り

2018-07-20 21:37:54 | 野菜
夏至の頃は3時半には明るくなっていたが、今は4時でもやや薄暗い。
そんな薄暗い朝靄の中、息子と二人で後山の「畑周辺の草刈り」に集中している。


(朝靄の中のトウモロコシ畑)

一人なら、10日程度の仕事量だが、二人掛かりとなると相乗効果もあって進捗も早い。
全身汗まみれになりながら「早朝の二時間半の挑戦」を続けている。

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縮む日本社会

2018-07-19 16:30:19 | 社会

西日本豪雨や猛暑下で「重い話題は避けるべき」と思い保留していたが、毎日新聞が社説で
日本の人口問題を取り上げていた。

「この国に待ち受ける未来を、私たちは正確に捉えているだろうか。」とする冒頭の警句を
真摯に受け止めたい。


(中耕除草の大所は昨日で終え、今朝から田畑周辺の「草刈り」に移った)

「人口を考える 縮む日本社会 未来の危機を直視する時」
(毎日新聞「社説」2018年7月15日)

 この国に待ち受ける未来を、私たちは正確に捉えているだろうか。
 かつて経験したことのない勢いで日本の人口は減っていく。2053年ごろに1億人を割り、100年後には6000万人から
3000万人台になると推定されている。
 江戸時代の日本は3000万人国家だった。その程度の規模でゆったりと暮らせばいいではないか、と考える人もいるだろう。
 しかし、現代に生きる私たちは、年金や介護、子育てなどの社会保障がなければ暮らせない。鎖国の時代とは異なり、経済も
安全保障も外国と絶えず影響し合っている。
 日本だけが急激な速度で人口が減っていけば、社会はその変化に耐えられなくなる。

15年後の空き家率3割

 何もしなければ危機は確実に深まる。まずはこの変化が何をもたらすかに目を凝らしたい。
 <2025年> 東京五輪・パラリンピックから5年後のこの年、人口が最も多い団塊世代がすべて75歳を超える。1人当たりの
医療費は現役世代の5倍かかる。国民全体の医療費も現在の42・3兆円から57・8兆円へと膨らむ。
 大企業の会社員が入る健保組合の多くが赤字で、後期高齢者医療制度への支出金の負担に苦しんでいる。23%もの組合が解散の
可能性があるという。
負担増に耐えられず解散する組合が続出すると、戦後の日本人の生命や健康を守ってきた国民皆保険の土台が崩れてしまう。
 <2033年> 空き家率が3割を超える。全国の空き家は2166万戸と予想される。空き家が増える地域は住宅価格の下落を招く。
建て替えや修理をする費用が工面できなければ、老朽化した大量の空き家が放置されるままになるだろう。
 日本の人口は08年の1億2808万人をピークに減少に転じた。ただ、それ以降も住宅は増え続けている。すでに住宅の数は世帯総数
より16%多いのに、新規の建設は続いている。国は景気対策の面から供給過剰を後押ししている。そのツケが一気に回ってくる。
 道路や橋、上下水道などの社会インフラは日本が持続的に成長することを前提に整備されてきた。特に高度成長期以降、全国各地で
公共工事に多額の予算が投じられてきた。地方の景気対策や雇用の確保という意味合いもあった。

年齢構成の激変が本丸

ただし、造ったものはいずれ老朽化していく。道路や港湾の耐用年数は50年といわれており、20年代にはその多くが耐用年数を超える。
<2044年> インフラの修繕費がピークとなり、18兆~19兆円にまで膨らむ。修繕費は市町村の負担分も大きく、過疎地の道路や
橋は老朽化したまま放置されるものが多くなる恐れがある。
増え続けてきたのは大学も同じだ。1955年時点では228校だったが、92年に523校、2012年には783校になった。
ところが、1992年に205万人いた18歳の人口は、2040年に88万人にまで落ち込む。大学の倒産や統廃合が続出するかもしれない。
 人口減少は過疎が進行する地方の問題だと思われがちだ。しかし、その直撃を受けるのはむしろ東京や大阪のような大都市である。
 今の東京は、活気に満ちているように見える。湾岸部では高層マンション群が林立し、都心の真新しい商業ビルは外国人観光客でにぎわう。
 だが、きらびやかな街の内部で危機が進行している。
 日本全体の人口が減る一方で、75歳以上の高齢者は54年まで増加傾向にある。その多くを抱えているのが都市だ。戦後、地方から東京
などの都市に転入してきた人々とその子ども世代が高齢化の階段を次々に駆け上がっていく。
 これまで都市の高齢者を介護する労働力は、地方が供給源になってきた。だが、今後はその穴が埋められなくなる。都市部での介護施設や
介護サービスの極端な不足は、最も深刻な社会問題になるだろう。
 1960年の日本の人口構成は、子どもや若い世代が多く、高齢になるほど少ない典型的な「ピラミッド型」だった。50年後の2010年は
65歳前後が多い「つぼ型」。それが2060年になると、若い世代が少なく、高齢者の層が膨らむ「棺おけ型」へと大きく形を変える。
 つまり、日本の危機は単に人口が減るだけではなく、年齢構成が急激にバランスを失うことにある。

今から備えを万全に

 高齢化率は2060年時点で38%を超える。この年、認知症の人は1154万人になると予想されている。人口そのものが9284万人となる
ので、国民の8人に1人が認知症という計算になる。
 人口減少はいったんスイッチが入ると、止められなくなる。現在の減少規模は年間40万人程度だが、60年を過ぎると100万人近くになる。
和歌山県や北九州市の人口が毎年消えていくようなものだ。
 このように日本の未来図を概観していくと、人口減少に対する安倍政権の甘さが浮き彫りになる。
 待機児童の解消などの少子化対策は十分とは言えない。現在約120兆円の社会保障費は、際限なく膨れ上がる一方だ。空き家や老朽化する
インフラへの対策も乏しい。
 これから数十年かけて日本に訪れる巨大な変化は、従来の制度や慣習をなぎ倒すほどの威力がある。
 ただ、長期にわたる政策ビジョンと、世代をまたいで持続する社会の強い意思があれば、この変化にも必ず適応できるはずだ。悲観論に閉じこ
もってはいけない。
 冷静に、そして覚悟を持って未来に備えるため、人口減少という大波について集中的に考えてみたい。
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「老人のエリート」

2018-07-18 21:08:29 | 人生

今朝の毎日新聞に「兄は『老人のエリート』だった」と題する投書が掲載されていた。
「老人のエリート」というから、私のような「生涯現役で頑張ろう」と粋がっている
高齢者を指しているのかと思ったら「左に非ず」だった。

元自営業・斎藤紀子・78 (栃木県日光市)

友達から借りた本の中に「老人のエリート」という話があった。老人ホームに見舞いに行った作者が
「ここではどのような人をエリートといいますか」と、園長さんに聞いたそうだ。その答えは、教養の
ある人でも金持ちでもなく、決まって面会に訪れる人がいるお年寄りが一番のエリートだ、とのこと
だった。
それを読んだ時、私は昨年亡くなった兄はエリート中のエリートだと思った。
兄の長い入院生活の中、義姉やめい夫婦は、商売をやっていて忙しいのに週に1回は病院へ面会に
行っていたし、私や兄弟夫婦も月に1回は見舞っていた。病院や施設に入ってしまうと、面会に来る
人は激減するそうだが、兄を見舞う人は後を絶たなかったのだ。
早いものでもう一周忌。お盆のころにでも、私は、兄が「老人のエリート」だったことを墓前に報告
しようと思っている。


(今行っている中耕除草の主役は管理機。トラクターよりも時間と労力を要するが「仕上り」が違う)

子供の頃からエリートとは縁が無く、「負け組に終始した人生」と言っても過言ではない気がしている。

生涯現役を貫き、せめて「長生き競争」では「勝ち組」に入りたいと願っているが、万が一、施設に
入って生涯を終えるような事態を迎えたとしても「老人のエリート」とは無縁の人生になるに違いない。


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中耕除草のタイミング

2018-07-17 21:20:09 | 

中耕除草はタイミングが難しい。

株間も退治するには「早め、早め」が理想だが、梅雨時になると管理機もトラクターも
畑に入れなくなるので「遅れ気味」となることが多い。

「手遅れ」で雑草畑にしてしまい、収穫を放棄する例も少なくない。


(中耕除草前)


(中耕除草後)

写真の畑も早く除草したかったが、畑が乾かなかった。
遅まきながら今日の中耕除草となったが、案の定、伸びた株間の雑草を「寄せた土」で
覆うことは出来なかった。
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