霜後桃源記  

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「老人のエリート」

2018-07-18 21:08:29 | 人生

今朝の毎日新聞に「兄は『老人のエリート』だった」と題する投書が掲載されていた。
「老人のエリート」というから、私のような「生涯現役で頑張ろう」と粋がっている
高齢者を指しているのかと思ったら「左に非ず」だった。

元自営業・斎藤紀子・78 (栃木県日光市)

友達から借りた本の中に「老人のエリート」という話があった。老人ホームに見舞いに行った作者が
「ここではどのような人をエリートといいますか」と、園長さんに聞いたそうだ。その答えは、教養の
ある人でも金持ちでもなく、決まって面会に訪れる人がいるお年寄りが一番のエリートだ、とのこと
だった。
それを読んだ時、私は昨年亡くなった兄はエリート中のエリートだと思った。
兄の長い入院生活の中、義姉やめい夫婦は、商売をやっていて忙しいのに週に1回は病院へ面会に
行っていたし、私や兄弟夫婦も月に1回は見舞っていた。病院や施設に入ってしまうと、面会に来る
人は激減するそうだが、兄を見舞う人は後を絶たなかったのだ。
早いものでもう一周忌。お盆のころにでも、私は、兄が「老人のエリート」だったことを墓前に報告
しようと思っている。


(今行っている中耕除草の主役は管理機。トラクターよりも時間と労力を要するが「仕上り」が違う)

子供の頃からエリートとは縁が無く、「負け組に終始した人生」と言っても過言ではない気がしている。

生涯現役を貫き、せめて「長生き競争」では「勝ち組」に入りたいと願っているが、万が一、施設に
入って生涯を終えるような事態を迎えたとしても「老人のエリート」とは無縁の人生になるに違いない。


コメント (4)
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