霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

イジメ

2008-02-14 18:32:29 | 家畜
人間の世界でも「イジメ」が問題になることあるが、鶏の世界の「イジメ」もかなり激しいものがある。
昨年の春に25羽の雛を購入した時に、一羽の尻尾付近に少し血が滲んでいた。
狭い篭でギュウギュウ詰めで運ばれて来た後に鶏舎に放たれた雛達は、その雛を皆で攻めたらしく、気がついた時は鶏舎の隅に横たわり虫の息となっていた。

その後、残りの24羽は順調に成長したが、冬になってから一羽がイジメに遭うようになり、餌も食べられずいつも逃げ回るようになった。
本当に惨めそうに「ヒィヒィ」と泣いて逃げ回る声が畑仕事をしていて聞こえることがあった。
当然、身体は傷だらけとなり、卵を産まないのは勿論のこと餌も食べられないので日増しに痩せ衰えて行った。

先月半ばから古鶏を処分して空いた部屋にその鶏を避難させたところ、安心して餌を食べられるようになったため、順調に体力を回復し先週末から卵も産むようになった。
誠にメデタシメデタシなのだが、春に新しい雛が到着したときに、この一羽の処遇に少し悩まなければならない。

体力を回復しても、元の仲間に戻したらまたイジメに逢うかもしれない。
その時は鶏舎の中に専用の個室を用意してやらねばと思っている。



鶏のイジメを見ていると情け容赦なく徹底している。
これは「本能」なのかもしれない。
人間社会のイジメも「本能」から来ているのだとすれば、対策をいくら充実させても完全に無くすことは難しいので、逆にフォロー体制を充実することに重点を置くべきではないかと思ったりした。
コメント (5)
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