shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Michael Jackson Live In Munich DVD

2009-12-18 | Rock & Pops (80's)
 マイケル・ジャクソンの「ディス・イズ・イット」はコンサートのリハーサル映像にもかかわらず、というかリハーサルだからこそ彼の人間的な優しさがスクリーンからダイレクトに伝わってきて、私のような昔からのファンはもちろんのこと、あまり彼に関心のなかった人やアホバカ・マスゴミの憶測記事に騙されて彼に対して偏見を抱いていた人に至るまで、本当に多くの人々に感動を与えた素晴らしい映画だった。しかしあれほどクオリティーの高いリハーサルを見せつけられると、もし彼が健在でロンドンで50公演(!)予定されていたコンサートが実際に行われていればさぞかし凄いモノになったであろうことは想像に難くない。そう考えると無性に彼のライブDVDが見たくなってくる。
 彼の大きなライブ・ツアーとしては84年の “ヴィクトリー・ツアー”(ジャクソンズの一員として) 、87年から89年の “バッド・ツアー” 、92年から93年の “デンジャラス・ツアー” 、そして96年から97年の “ヒストリー・ツアー” があり、オフィシャルDVDが発売されているのは92年の「ライブ・イン・ブカレスト」だけなのだが、残念なことに稚拙なカメラ・ワークのために見ていてあまり快適な映像とは言い難い。だから仕方なくブートレッグ、いわゆるひとつのコレクターズDVDで探すことになるのだが、これが中々難しい。まず同じライブが違ったメーカーから何種類も出ていてどれがエエのかサッパリ分からない。製品のインフォには美辞麗句が並んでいるが読んでいて笑けるような誇大広告の嵐である。しかもそのほとんどがDVD-R盤ということで、どんなメディアを使っているのかも分からない(←台湾製メディアやったらいらんしなぁ...)。コレクターズDVDを買うことはハッキリ言ってギャンブル以外の何物でもない。
 世間で出回っているのは“ヒストリー・ツアー” のものが多く、ドイツ・ミュンヘン公演、デンマーク・コペンハーゲン公演、そしてニュージーランド・オークランド公演が代表的なのだが、そのどれもが地元のテレビ局が収録し放送したもので、ブカレストDVDとは違ってカメラ・ワークもバッチリだ。そんな中、私はミュンヘンのオリンピック・スタジアムでのライブDVDのファクトリー・プレス盤を発見、Apocalypse Sound という聞いたこともないメーカーながらラッキーなことに「ディス・イズ・イット」のプロモDVD-Rをオマケで付けてくれるということで即購入、画質もまずまずで不満はない。
 セット・リストのベースとなる部分はオフィシャルのブカレスト公演とそれほど変わってはいないが、97年ということで最新のヒット曲「ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロアー」(青い上着が新鮮!)を始め、95年リリースのベスト・アルバム「ヒストリー」から「スクリーム」(やっぱりこれはデュエット曲やなぁ...)や「アース・ソング」(後半の演出はベタやけど泣ける...)なども取り上げられている。又、95年のビルボード・ミュージック・アワードで大喝采を浴びた「デンジャラス」が新たに加えられたのも嬉しい。
 結局その後コペンハーゲンやオークランドのライブも買ってしまった(笑)のだが、どれを見ても “完璧” という言葉が相応しい素晴らしいエンターテイメントが展開されていて画面に釘付けになってしまう。又、随所に「ディス・イズ・イット」のリハーサル・シーンがオーバーラップしてくる場面があり、ファンとしては新たな楽しみが増えたような感じである。とにかくこのDVD、ブートとは思えない必要十分な音質 & 画質で、私としては実に良い買い物だった。現時点で出回っている80年代の “ヴィクトリー・ツアー”(←エディー・ヴァン・ヘイレン飛び入りのダラス公演を激しく希望!)や “バッド・ツアー” のブートDVDは画質が最悪らしいので、出来ればオフィシャルでその辺も出してくれたら絶対買うねんけど... (≧▽≦)

Michael Jackson - Blood on the dance floor live in Munich