shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

MAGIC (Pt. 1) / B'z

2009-12-19 | B'z
 アマゾンで予約しておいたB'zのニュー・アルバム「MAGIC」が届いたのがちょうど11月半ばで、とにかくこの1ヶ月というもの、車の中ではこのアルバムばかり聴いているが全く飽きない(^o^)丿 そもそも今回のアルバムは2月にDVD「GLORY DAYS」をリリースして自らの20周年に一区切りをつけたB'zが半年もたたないうちに両A面シングル「イチブトゼンブ / DIVE」(8月)をリリース、その大ヒットの余韻も冷めやらぬうちに最新シングル「MY LONELY TOWN」(10月)や稲葉さんとスラッシュという夢のようなコラボ・シングル「SAHARA」(11月)が次々とリリースされ、ファンとしては嬉しい悲鳴を上げていたところへドッカと届いたのがこの「MAGIC」なのだ。前作「ACTION!」が素晴らしい内容だっただけに期待はいやがおうにも高まったが、実際に聴いてみてB'zは私の予想を遥かに超えて強大だった。
 この「MAGIC」を聴いて感じた事は (1)B'z最大の武器であるアップテンポなロック曲が大勢を占め、アルバム1枚が一気呵成に聴けてしまう、(2)これまでの彼らのアルバムには “穴埋め曲” 的なナンバーが数曲入っていたものだが、このアルバムはすべての楽曲のクオリティーが非常に高く、シングル・ヒットしそうなポテンシャルを持ったナンバーが並んでいる、(3) どこか懐かしさを感じさせる60'sGSや70's昭和歌謡っぽいメロディーが随所に散りばめられている、(4)B'zの原点である80's ハードロックの要素がテンコ盛り、といったところか。
 アルバム冒頭を飾る①「Introduction」から②「DIVE」への流れは完璧だ。①はタイトル曲⑧のサビのメロディーを巧く使って②のオーヴァーチュア風に仕上げてあり、シングル・ヴァージョンにおけるスローなヴァースの部分をカットしていきなりラウドなギター・リフから入りそのまま一気に突っ走る展開はアルバムに絶妙な緊張感をもたらしている。「FRICTION」の流れをくむストレートアヘッドな疾走系ロックンロールが最高に気持ちイイ(^o^)丿
 ③「Time Flies」は初期のモトリー・クルーを彷彿とさせるアグレッシヴなイントロにいきなりKOされる。このへヴィーなリフ攻撃はミック・マーズ降臨という感じだし、そこへリッチー・サンボラが乱入してくるようなセカンド・リフにもゾクゾクする。中間部のギター・ソロに入るタイミングなんか「ビート・イット」のエディー・ヴァン・ヘイレンを思わせるカッコ良さだ。しかもエディーと見せかけておきながら続いて出てくるのはガンズのスラッシュみたいなエモーショナルで骨太なソロというあたり、松本さんの遊び心というか、ギタリストとしての懐の深さがよく分かる。何よりも80'sハードロックを聴いて育ってきた私のような者にはたまらない展開だ。常日頃から思っているのだが、松本さんはテクニックも凄いがそれ以前に音楽家としてのセンスが抜群だと思う。そしてトドメは何と言ってもたたみかけるようなサビのメロディーだ。この “み~つめる キャッツアイ♪” なメロディーが耳に焼き付いて離れないB'zファンは私一人ではないだろう(≧▽≦) “ボクのせいじゃないと 口に出してしまったら そこから先に道はない 自分のせいだと思えばいい そして自分を変えればいい...♪” は稲葉さんの書いたラインの中でも最も優れたもののひとつではないだろうか?星の数ほど存在するB'z関連のHPやブログの中で私が最も信頼しているB'zファン178さんのブログで行われている “アルバム「MAGIC」で一番好きな曲は?” というアンケートでも2位以下を大きく引き離してトップを突っ走るキラー・チューンだ!(つづく)

03 Time Flies