東南アジア軍事筋によると、米国、フィリピン両政府は5日までに、フィリピン南西部パラワン島を対中国の最前線基地と位置づけ、米軍の拠点とすることで基本合意した。米海兵隊をローテーション展開し、米軍に対する後方支援施設を整備するほか、合同訓練の頻度を増やす。北部ルソン島のクラーク旧米空軍基地を含め、他の後方支援施設の選定も急いでおり、対象は広域にわたっている。
米軍はアジア・太平洋地域で海兵隊のローテーション展開を開始しており、パラワン島はその拠点の一つとなる。中国と領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島と、中国がレーダー施設を完成させ実効支配するミスチーフ環礁に近く、要衝だ。米海兵隊の拠点となるのはパラワン島のウルガン海軍基地。これまでも米比合同軍事演習の際、両軍の海兵隊による上陸訓練に使用され、沖縄の米海兵隊も参加してきた。海兵隊の展開と並行し、プエルトプリンセサ、サマリニアーナ空軍基地、バラバック島などの施設も整備し、後方支援機能をもたせる。偵察機も配備される見通しだ。
パラワン島以外では、両政府は米艦船の修理や燃料、食料の補給拠点として、ルソン島のスービック旧米海軍基地を使用することで基本合意している。このほかクラーク旧米空軍基地、ポロポイント海軍基地(ラウニオン州)、ミンダナオ島サンボアンガ、フィリピン最北端のバタネス諸島などの施設の使用、整備が検討されている。一方、合同軍事演習は4月にパラワン島の周辺で定期合同演習が、7月にはミンダナオ島で「協力海上即応訓練」が実施された。今月8日からは11日間にわたり、パラワン島の周辺海域などで、米軍から駆逐艦、潜水艦、強襲揚陸艦など少なくとも7隻、兵員2600人、フィリピン軍から1200人が参加しての演習が行われる。
@是非、日本の海兵(西部方面普通科連隊 WAiR)も交えての合同軍事演習を行って欲しいものです。
思い起こせば1992年(現アキノ大統領のお母さんのコラソン・アキノが大統領でした)、シナの主導する反米運動(反基地闘争)が一気に盛り上がり、米軍が撤退したその2年後、シナによってスプラトリーが武力占領されています。
ウルガン海軍基地での訓練