周防教会・牧会ジャーナル

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4月24―30日

2022年05月01日 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日の朝の便で末っ子の帆波(ホナ)がついに行ってしまった。小・中と不登校で親の手を焼かせた娘やったが、実は親の方が学ばされることが多かった。大人になってからも僕と喧嘩を繰り返していたが、どうやら僕の手の内は知り尽くしていたみたいや。僕を「親」に育ててくれてありがとよ。

 

4/24(日) 今しかチャンスがないと判断し、1年ぶりに大阪の実家に帰省することにした。神戸の妹が車で新神戸駅まで来てくれたので、夜景を眺めながら湾岸道路を通って岸和田に向かう。都会やなあ。USJの横も通った。最後に行ったのはいつやったかなあ。また行きたいなあ。都会は誘惑に満ちている。

 

25(月) 友人夫婦と会い、彼の愛車のホンダADV・150を見せてもらう。何度考えても不思議なんやけども、全く興味の無かったバイクにどうしてこう執着し始めたんやろ?しかしカッコええバイクやなあ。そう思えば思うほどこうも思ってしまう。これって60をとうに越えたオッサンが乗るバイクちゃうで。

 

26(火) 夜10時半、久米田教会へ。ベルを押すとドア越しに「はい、どちらさまですか?」と聞くので、なるべく哀れそうな声色で「今晩泊めてください」と応えたら、ドアが開き渥美清の目を彷彿とさせるチッコイ目に髪型は松鶴家千とせ似の横山牧師が顔を出した。分かるかなあ~?分かんねえだろうなあ。

 

27(水) 帰山。広島駅で新幹線を降りた時、大事なジョンレノンジャンパーを車内に忘れたことに気付く。発車のベルが鳴っている。取りに戻ったらドアが閉まってしまう。そうなりゃ小倉まで停まらんぞ!そこで半身を車内、半身をホームに残し発車を阻止している間、車内販売の姉さんが取ってきてくれた。

 

28(木) 授業へ。ええ天気や。間もなく花粉の季節も終わる。当然のように帰りはルンルンで遠回り。海沿いもええが、今日は新緑を眺めながらの山間部コースや。菜の花にレンゲ草、山ツツジに、鬼が嫌うとか言うフジの花。都会も誘惑に満ちていたけれど、やっぱり田舎の里山風景の方が僕には合っとるな。

 

29(金) 小学4年の時の担任は徳島出身の新卒の先生やった。当時荒れていた僕はそのおなご先生にこの上ない迷惑をかけ、泣かせてしまったこともある。その先生とは今でも親しくお付き合いさせて頂いていたのに、訃報が届いた。全身から力が抜けた。牧師の道を選んだのはその時の罪ほろぼしかもしれん。

 

30(土) 沖縄に旅立つ帆波を岩国錦帯橋空港から見送った。今の時代の花嫁は夜汽車ではなくて飛行機に乗って嫁いで行くんやな。夜汽車なんて言葉も死語になり、現在では「嫁ぐ」という表現もタブー視されるけれど、涙目で見送る親からしてみれば気持ちは変わらんやろ。さあ、見送ったし昼飯でも食うか。