転んでいるのではない。固まっているのだ。出店の輪投げをさせてもらえなかったことへの抗議だという。驚くべきことに無言でこの姿勢を軽く5分以上取り続ける。今回も放って置きゃ延々と続けたに違いない。背中に帽子を乗せられても微動だにしないこの子は、まだ2歳に満たないT牧師の息子。駄々をこねん見事な平和的抗議行動や。
5/10(日) 開口一番「帰りは新幹線に乗りたいでよ」と言ったのは、夜遅く何の前ぶれも無しに帰ってきた走野(ソウヤ)。急に思い立ったらしく、有馬から400km近くの距離、国道2号をバイクで10時間、ひたすら走ってきたとのこと。早朝から昼まで仕事をしたあとの帰省ゆえ、さすがに疲れ切っとった。今日は母の日。
11(月) イタリア料理があんまり好きでない理由の一つは、注文したものと違うものが出てくるからや。今日も違う料理が出てきた。ペペロンチーノを頼んだのに、これは君、ニンニク風味のパスタやがな!え?それがペペロンチーノ?でも名前はなんとなくトマトクリームっぽいで。日本語で書けっちゅうねん。解らんがな。
12(火) 朝、再び有馬に向けて発った走野から「今着いた」と連絡があったのは夜の8時半。これから有馬名物『金の湯』で疲れをとるという。牧師室の机に「おかんに何か買ってあげて」とのメモと一緒に置いていた五千円。シャレたことするのう。でも母さんが一番喜ぶ贈り物はそのまま手渡すことやと思うから、そうしたぞ。
13(水) 広島社会館で開かれる事業団のサービス向上委員会の前に、近所の店で久しぶりに食べたホルモン天ぷら&ホルモンうどんは旨かった。やっぱ分かりやすいメニューはええ。しかし、ホルモンうどんのことを現地では「デンガクうどん」などと呼ぶ。なんでそう呼ぶのかは不明。日本語でも解らんもんは解らんな。
14(木) 教区総会時に提出する教会議事録やが、うちのは挿絵にギャグマンガを用いるという牧師の悪趣味ゆえ、以前審査委員から「いかがなものか?」と注意されたことがある。さて今回審査を担当した委員が書類に書いとった。「楽しい絵に感謝」。感謝って言われても…。周防以外にもブッ飛んだ信徒がおるんや。
15(金) 去年初めてこの祭りの存在を知ったとき「26年間、僕は山口で何をしとったんや…」と悔し涙を呑んだが、今年は嬉々として行ってきた。ところで同行の女性たちがお化け屋敷に入ったのはええけれど、中から漏れ聞こえる彼女らの悲鳴に屋敷の外の人々の方が怯えていたそうな。来年も行くぞ『普賢祭り』
16(土) 「説教準備の邪魔をしてすみませんが…」と前置きされる丁寧な電話を受けた。それを聞いて思い出したことがある。たまたま早く説教を書きあげた土曜日、牧師仲間に電話をして「余裕」を見せつけると同時に長電話で相手の邪魔をして楽しんだ日々を。まだ「説教準備」というものをしていた、20年も前のお話。