あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路道ふた旅(後編)・愛媛その6

2007-03-19 17:41:00 | 四国遍路道ふた旅
 本日から、四国遍路後半の行程を報告します。なお、タイトルの
内、県別の番号は、初回の時と同様、前半からの通し番号とします。

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 第1日 2007年2月18日(日) 曇り一時晴
 =ウグイス鳴く小田川沿いを=



 6時20分に起床、6時55分朝食、7時35分にときわ旅館を出る。
雨上がりで暖かい感じ。伊予大洲駅の温度計は10度を示す。

 7時49分発松山行き車内はポカポカ。8時4分に内子駅に着く。
今日は霊場へのお参りはないので白衣は付けず、8時10分に内子
駅を出た。

 駅にあった内子の散策マップを見ながら、古い歌舞伎劇場、内子
座に寄り、国の伝統的建物群保存地区である八日市・護国地区の
通りに入る。


 地中化して電線や電柱のない通りの両側に、古い家並みが続く。
内子特産の木ろうの店、国重文の本芳我邸、上芳我邸を過ぎ、護
国町町並み保存センターまで往復する。

 まだ朝早いので、開店前の店、開店中の店など多く、観光客も
いない。興味を引いたのは、夜間引き上げておいた縁台を、下ろ
して使えるようにしていたこと。聞くと、内子独特の縁台の造りだ
という。

 戻る途中で、開店していた土産店にてお茶のお接待をいただく。
十字路に戻り、反対の東側に出て、国道沿いのコンビニ・サンクス
で弁当を購入した。

 小田川を渡ってすぐの、道の駅内子フレッシュパークに寄ったら、
ここにも弁当が置いてあった。補食用に草餅を買う。晴れてきた
ので菅笠をかぶる。


 国道379号に入り小田川沿いに進むと、今年初めてのウグイス
の鳴き声を聞く。でもまだ調子は何となくたどたどしい。ナノハナ
もあちこちで花を開いていた。


 国道には、2m幅くらいで、自転車通行可の歩道があり、安心し
て歩ける。観光梨園が2つ並んだ先で、長岡トンネル(392m)を
抜ける。

 すぐ先に、お遍路無料宿があった。扉を開けて入ると、若い男性
とテントを干していた自分と同年輩くらいの男性遍路が休んでいた。
若い人は入れ違いに出た。

 もう1人と、テント泊のことや、お勧めの宿とそうでない宿の情報
交換などをして、50分ほど滞在する。気温が上がりそうなので
スボン下を脱ぎ、無料宿を出た。

 すぐ先の下和田には、梨の直売小屋が幾つかある。短い和田
トンネル(190m)を抜けると、柿畑が増え、次の上和田には柿の
選果場もあった。


 桝木(かれぎ)で、小田川右岸の旧道に回ると、幾つかの製材工
場が目に入る。階段を上がって三島神社へ。

 社殿の木彫と木組みがなかなか見ごと。境内のベンチで昼食を
した。

 大瀬小の裏手に「大瀬の館米蔵」の表示があったので行っが、閉
館していた。国道に戻り、左に県道241号を分ける三差路には、
ログハウス調の河口橋バス停がある。


 乙成(おつなり)集落に、「曽我五郎、十郎首塚まで徒歩20分」
との表示があったが、寄り道は省略した。もう一度小田川右岸の
旧道に入り、1㎞足らず進む。

 柿畑が増えたが、幹は関東の柿の木より白っぽい。国道に戻ると
道路幅が狭まり、歩道が無くなる。間もなく番外霊場千人宿大師堂
がある。堂内は畳敷きで、遍路無料宿になっている。

 近くに、筏(いかだ)流し交流センターと筏流し資料館があったが、
やはり日曜で閉館していた。


 小田川の流れが急カーブする路木には、番外霊場、楽水大師が
ある。少し先では国道の拡幅作業が進められていた。

 梅津集落背後の急斜面には、石積みの段が何段も続き、柿畑が
斜面の上の方まで伸びている。


 小田川と吉野川の合流点、突合(つきあわせ)に着く。

 前回宿泊した徳岡旅館前の三差路を右折し、初めての国道380
号に入る。

 水元集落付近から、国道の対岸、小田川左岸に新しい道路の建
設が進められていた。石山橋そばの大久保商店に、ベンチがあっ
たので休憩させてもらう。

 橋向こうの新国道は完成済みで通行できるが、そのまま右岸の
旧道を進む。家並みが増え、小田町寺村に入る。

 小田高そばの街路樹は、赤い実がいっぱい付いている。「道の駅
小田の郷せせらぎ」に寄り、地元農産物などの販売品をひととおり
のぞく。


 内子町小田支所前から旧小田町の中心街に入り、15時47分、
ふじや旅館に着いた。宴会場もあり、にぎやかな歌声も聞こえる。
古い建物の2階の部屋に入り、洗濯機に投入して入浴する。

 夕食は18時から、1階の玄関を入ったところの部屋で。大きな
土鍋に牛肉、豆腐、カニ、コンニャク、うどん、白菜、シイタケなど
盛りだくさんの鍋物。刺身や、とろろもあり、鍋はとても食べきれ
ずに残してしまった。

 小田町の名物、たらいうどんのポスターがある。宿のご主人に
聞いてみたら、桐製だというたらいを見せてくれた。よく煮たやわ
らかいうどんが4、5人前入るとのことで、直径30cm位もあった。

 今日は1日暖か。ジャンパー着用は昼食時だけで済み、汗も
ほとんどかかず、距離も約20㎞でアップダウンもなく、初日の足
慣らしには好い1日だった。

〈コースタイム〉内子駅8:10ー内子の町並み探訪ー道の駅内子
フレッシュパーク9:25~33ー長前橋10:15ーお遍路無料接待所
10:34~11:25ー桝木橋11:55ー三島神社(昼食)12:14~57ー河口
橋13:20ー千人宿大師堂13:50ー筏流し交流センター13:55~14:02
ー楽水大師14:08~10ー突合14:35ー石山橋際・大久保商店14:55
~15:05ー道の駅小田の郷せせらぎ15:38~41ーふじや旅館15:47

(距離 20㎞、地図(1/5万) 大洲、久万、歩行地 愛媛県内子
町、歩数 36,500)
 
コメント (2)
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