あるきメデス

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四国遍路道ふた旅(後編)・愛媛その6続(内子の町並み)

2007-03-20 22:33:04 | 四国遍路道ふた旅
 昨日報告した愛媛県内子町の、内子駅前のSLと内子の町並み、
特に国の伝統的建造物群保存地区に指定されている八日市護国
地区を中心に、もう少し紹介します。

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 2007年2月18日(日)



 JR内子線内子駅前には、C12 231号SLが展示されている。

 このSLは、内子線を走った蒸気機関車のうち、最後の昭和44年
(1969)4月~昭和45年(1970)3月末まで走った蒸気機関車
とのこと。

 当時、貨物専用列車として、内子駅から伊予大洲駅間を、内子
町内や、この日と翌日歩いた小田川流域で生産される木炭や木材
を運んだという。

 町の中心街、本町通に入り、400mほどで左に入ると、大正5年
(1916)、大正天皇即位の大典を記念して建てられた歌舞伎劇場、
内子座がある。

 建物は、当時全国的に建てられた劇場の基本に習い、妻側を正
面にした木造瓦葺き2階建てで、回り舞台や花道などを整えている。

 その後、映画館や商工会館に転用され、部分的に改造されたので、
昭和60年(1985)に、総事業費7,020万円をかけて復元完成した
という。

 本町通りの中ほどにある下芳我邸(しもはがてい)。

 築後130年の旧家で、石挽きのそばと摘み草御膳が味わえ、
ギャラリーも併設している。

 少し先、伊予銀行内子支店の角を左に入ると、国の重要伝統的
建造物群保存地区に指定されている内子町八日市護国地区がある。

 電線を地中に埋設し、昔ながらの風情の町並みが約600mに
わたり続いている。


 国重要文化財の本芳我家(ほんはがけ)。

 木蝋(もくろう)の生産と海外輸出で財をなした旧家である
(非公開)。


 町並みには、竹材点や民芸品などの店、土産店、喫茶店、そば屋
などが並んでいる。



 内子の典型的な屋根と壁面を見せる建物。


 私が興味を持ったのが、この折り畳み式のぬれ縁。

 夜間はこのように折りたたんでおき、朝になると下のように使え
るようにする。(上と下は別の家)

 内子独特のものだと、使えるようにしていた人が教えてくれた。

 木蝋資料館「上芳我邸」(かみはがてい)。木蝋生産で財をなした
芳我家の分家の一つ。

 木蝋の生産工程や道具などを公開している。国重文である。

 指定地区の最奥、八日市・護国町並み保存センターまで行き、往路
を戻ったら、大森和ろうそく屋ののれんが出ていた。

 内子町で唯一の手づくり和ろうそく店。ハゼの実から搾り取るろうを
年輪のように重ねて塗りつける、独特の製法が見られる。

 

 

 
 

 

 
コメント
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