第5日 2月22日(木) 晴後曇
53番円明寺
=海沿いに松山から今治へ=
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=33/58/48.898,132/49/33.822&scale=500000)
6時20分起床、7時からの朝食サービスを済ませ、7時17分
に東横イン松山一番町を後にした。
そばの勝山町電停から市電でJR松山駅前まで行く。松山駅
7時46分発に乗り、伊予和気駅に7時57分に着いた。
まず、すぐ近くの53番円明寺(えんみょうじ)へ。山門を入ると、
本堂前に中門がある。大師堂のりっぱな屋根瓦が目に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e4/dcc35da163b96a60b53d8a2036c795c4.jpg)
トイレの壁面は、なまこ壁だった。大師堂の横に、江戸時代の
キリシタン灯ろうが立つていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0a/6d8952e5f4ba6bb6c15afe0d33d90f3e.jpg)
JR線路の東に抜け、短い距離で何か所かカーブを繰り返し、
和気の町並みを抜ける。再びJR線路を跨線橋で越え、旧国道
196号だった県道347号に入る。
堀江町を過ぎると海沿いとなる。カモメの浮く海は、波が無く
滑らか。向こうの島は霞んでいる。右手の林ではウグイスがさえ
ずる。そう言えば昨夜のニュースで、松山市内でのウグイスの初
鳴きが告げられていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/67/7393d19dd3f720eee83ab03187392001.jpg)
県道が右へ大きくカーブするところに、海鮮北斗の大きな建物
があり、その向かいに大師堂があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/3a/356a0d4cd03a827e801959139cb563ff.jpg)
一角に「涼しさや馬も海向く淡井坂」の子規の句碑が立ち、標高
5.9mの1等水準点もある。
JR柳原駅入口の先、河野川のそばの西の下大師堂にも寄る。
文政11年(1828)の遍路の墓が3基あり、全国の虚子の句碑
で一番古いという「この松の下にたたずめば 露のわれ 道の
辺に阿波へんろの墓あわれ」との句碑が立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/20/fb8bb1d8c05284c058eb26e64166e7f9.jpg)
大師堂内の大師像は石造り。虚子の石像や、昭和天皇御手蒔
の松もあった。
この辺り、歩道はあるが側溝の上で狭い。松山市に合併した
旧北条市の中心街に入ると、角に「花へんろの町伊予北条」の
看板が立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/4d/1c795673142febed4cf3df8578b4eabf.jpg)
北条は、小説「花へんろ」の作者で遍路に関する作品の多い、
作家・早坂暁さんの出身地である。
市街の外れで立岩川を渡り、JR線路の東側に出る。家並み
が途切れて田んぼが増えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/c2/357aac287a14378defa101600fb2b311.jpg)
北風がやや強まり、最初の大師堂で厚手のシャツを脱いで
きたが少し涼しい。
正午近く、番外霊場の鎌大師に着いた。堂内では、ご住職が
読経していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/7c/de8a12025b04e9451a2f06fe1a7836f7.jpg)
参拝、読経して納経印をもらい、前回、逆打ちの山下さんと
お会いしたベンチで昼食をするが、風が冷たい。
その先は、ミカンや夏ミカン畑の間の短いが急坂を上がる。
下りにかかると正面に浅海(あさなみ)の町並みと海が見下ろ
せる。旧北条市のマンホールには、子規の句が記されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/91/1c5bcf9f270bead49fe1b2155c7c83c0.jpg)
浅海に下り、国道196号より海側の旧道を進む。松山市(旧
北条市)と今治市(旧菊間町)境付近の右カーブ点には歩道が
ない。海沿いなので海からの風が冷たい。
菊間ミカンを販売している池内園芸のそばで小休止した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/66/1655d8dccd8d261a11aa59f1c9e49c3e.jpg)
この地の特産、菊間瓦の製瓦工場が幾つも並ぶところを通過、
菊間の町並みに入ると、番外霊場、遍照院がある。
厄除け大師として知られているようで、参拝客も出入りして
いる。境内にある売店の女性から、イヨカン2つと、あめやクッ
キーのたくさん入った袋をお接待いただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/db/40a87a401c47009d9d9a83cd11bf6c69.jpg)
その方から、本堂の天井に鏡があることも教えてもらった。
菊間の町並みは、車の少ない県道197号で抜け、町外れから
国道196号へ。太陽石油菊間精油所の煙突やプラントが林立
する横を上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6c/c84a68210dc6914dc64b6711d859501a.jpg)
亀岡の町並みも旧道を進む。沿道には、庭木に松のあるりっ
ぱな家が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/44/4f8a24f2c1924529ea9624026fe33b7f.jpg)
町を抜けると、「メダカの生息地」の表示があった。清流が
残っているようだ。
歩き疲れが感じられるが、ひたすら前を目指す。すっかり曇
り、風がやや冷たい。旧大西町の入り際に、「ようこそタオル
と造船の町」の看板が立つ。別府で旧道に回り、大西の町並み
に近い星の浦海浜公園で最後の休憩をした。
JR予讃線の踏切を越えたところで、ジンチョウゲが香る。
17時20分、国道196号の交差点際にあるますや旅館に着いた。
洗濯機に投入して入浴する。夕食は19時ころから。タイの煮
付け、たこの煮付け、刺身、サザエのつぼ焼きなど海の幸、それ
に混ぜご飯もおいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b3/1ac74055b151c7147805f7ce2b45c5a8.jpg)
部屋は4.5畳だが、それだけに暖房がよく利き、照明も明るい。
今日の宿泊客は私だけ。夜半から雨になった。
〈コースタイム〉東横イン松山一番町7:17ー勝山町電停7:20=
(市電)=JR松山駅前7:33ー松山駅7:46=(予讃線)=伊予
和気駅7:57~8:00ー53番円明寺8:03~28ー粟井坂の大師堂
9:28~40ーJR粟井駅(WC)10:20~25ー西ノ下大師堂10:42~
55ー鎌大師11:56~12・40(昼食)ー浅海の国道へ13:20ー松山・
今治市境13:40ー遍照院14:37~15:00ー伊予亀岡駅入口15:57
ー旧大西町入り16:20ー星の浦海浜公園16:47~58ーますや
旅館17:20
(距離 31㎞、地図(1/5万) 三津浜、松山北部、今治西部、
歩行地 松山市(旧松山市、北条市)、今治市(旧菊間町、
大西町)、歩数50,700)
53番円明寺
=海沿いに松山から今治へ=
6時20分起床、7時からの朝食サービスを済ませ、7時17分
に東横イン松山一番町を後にした。
そばの勝山町電停から市電でJR松山駅前まで行く。松山駅
7時46分発に乗り、伊予和気駅に7時57分に着いた。
まず、すぐ近くの53番円明寺(えんみょうじ)へ。山門を入ると、
本堂前に中門がある。大師堂のりっぱな屋根瓦が目に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e4/dcc35da163b96a60b53d8a2036c795c4.jpg)
トイレの壁面は、なまこ壁だった。大師堂の横に、江戸時代の
キリシタン灯ろうが立つていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/0a/6d8952e5f4ba6bb6c15afe0d33d90f3e.jpg)
JR線路の東に抜け、短い距離で何か所かカーブを繰り返し、
和気の町並みを抜ける。再びJR線路を跨線橋で越え、旧国道
196号だった県道347号に入る。
堀江町を過ぎると海沿いとなる。カモメの浮く海は、波が無く
滑らか。向こうの島は霞んでいる。右手の林ではウグイスがさえ
ずる。そう言えば昨夜のニュースで、松山市内でのウグイスの初
鳴きが告げられていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/67/7393d19dd3f720eee83ab03187392001.jpg)
県道が右へ大きくカーブするところに、海鮮北斗の大きな建物
があり、その向かいに大師堂があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/3a/356a0d4cd03a827e801959139cb563ff.jpg)
一角に「涼しさや馬も海向く淡井坂」の子規の句碑が立ち、標高
5.9mの1等水準点もある。
JR柳原駅入口の先、河野川のそばの西の下大師堂にも寄る。
文政11年(1828)の遍路の墓が3基あり、全国の虚子の句碑
で一番古いという「この松の下にたたずめば 露のわれ 道の
辺に阿波へんろの墓あわれ」との句碑が立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/20/fb8bb1d8c05284c058eb26e64166e7f9.jpg)
大師堂内の大師像は石造り。虚子の石像や、昭和天皇御手蒔
の松もあった。
この辺り、歩道はあるが側溝の上で狭い。松山市に合併した
旧北条市の中心街に入ると、角に「花へんろの町伊予北条」の
看板が立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/4d/1c795673142febed4cf3df8578b4eabf.jpg)
北条は、小説「花へんろ」の作者で遍路に関する作品の多い、
作家・早坂暁さんの出身地である。
市街の外れで立岩川を渡り、JR線路の東側に出る。家並み
が途切れて田んぼが増えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/c2/357aac287a14378defa101600fb2b311.jpg)
北風がやや強まり、最初の大師堂で厚手のシャツを脱いで
きたが少し涼しい。
正午近く、番外霊場の鎌大師に着いた。堂内では、ご住職が
読経していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/7c/de8a12025b04e9451a2f06fe1a7836f7.jpg)
参拝、読経して納経印をもらい、前回、逆打ちの山下さんと
お会いしたベンチで昼食をするが、風が冷たい。
その先は、ミカンや夏ミカン畑の間の短いが急坂を上がる。
下りにかかると正面に浅海(あさなみ)の町並みと海が見下ろ
せる。旧北条市のマンホールには、子規の句が記されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/91/1c5bcf9f270bead49fe1b2155c7c83c0.jpg)
浅海に下り、国道196号より海側の旧道を進む。松山市(旧
北条市)と今治市(旧菊間町)境付近の右カーブ点には歩道が
ない。海沿いなので海からの風が冷たい。
菊間ミカンを販売している池内園芸のそばで小休止した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/66/1655d8dccd8d261a11aa59f1c9e49c3e.jpg)
この地の特産、菊間瓦の製瓦工場が幾つも並ぶところを通過、
菊間の町並みに入ると、番外霊場、遍照院がある。
厄除け大師として知られているようで、参拝客も出入りして
いる。境内にある売店の女性から、イヨカン2つと、あめやクッ
キーのたくさん入った袋をお接待いただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/db/40a87a401c47009d9d9a83cd11bf6c69.jpg)
その方から、本堂の天井に鏡があることも教えてもらった。
菊間の町並みは、車の少ない県道197号で抜け、町外れから
国道196号へ。太陽石油菊間精油所の煙突やプラントが林立
する横を上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6c/c84a68210dc6914dc64b6711d859501a.jpg)
亀岡の町並みも旧道を進む。沿道には、庭木に松のあるりっ
ぱな家が多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/44/4f8a24f2c1924529ea9624026fe33b7f.jpg)
町を抜けると、「メダカの生息地」の表示があった。清流が
残っているようだ。
歩き疲れが感じられるが、ひたすら前を目指す。すっかり曇
り、風がやや冷たい。旧大西町の入り際に、「ようこそタオル
と造船の町」の看板が立つ。別府で旧道に回り、大西の町並み
に近い星の浦海浜公園で最後の休憩をした。
JR予讃線の踏切を越えたところで、ジンチョウゲが香る。
17時20分、国道196号の交差点際にあるますや旅館に着いた。
洗濯機に投入して入浴する。夕食は19時ころから。タイの煮
付け、たこの煮付け、刺身、サザエのつぼ焼きなど海の幸、それ
に混ぜご飯もおいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b3/1ac74055b151c7147805f7ce2b45c5a8.jpg)
部屋は4.5畳だが、それだけに暖房がよく利き、照明も明るい。
今日の宿泊客は私だけ。夜半から雨になった。
〈コースタイム〉東横イン松山一番町7:17ー勝山町電停7:20=
(市電)=JR松山駅前7:33ー松山駅7:46=(予讃線)=伊予
和気駅7:57~8:00ー53番円明寺8:03~28ー粟井坂の大師堂
9:28~40ーJR粟井駅(WC)10:20~25ー西ノ下大師堂10:42~
55ー鎌大師11:56~12・40(昼食)ー浅海の国道へ13:20ー松山・
今治市境13:40ー遍照院14:37~15:00ー伊予亀岡駅入口15:57
ー旧大西町入り16:20ー星の浦海浜公園16:47~58ーますや
旅館17:20
(距離 31㎞、地図(1/5万) 三津浜、松山北部、今治西部、
歩行地 松山市(旧松山市、北条市)、今治市(旧菊間町、
大西町)、歩数50,700)