あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

カタツムリ歩行・東武東上線志木駅

2007-03-18 23:13:48 | カタツムリ歩行
 今日から首都圏のほとんどの交通機関で、「PASMO」(パスモ)
が利用できるようになりました。

 電車とバスで使える交通用ICカードです。改札口のリーダーの
ところに近づけるだけで改札できるので、簡単に通過できます。

 従来、首都圏のJRで使用していた「Suica」とも相互利用出来る
ので、大変便利になりました。

 朝出かけたとき、地元・西武池袋線の西所沢で早速Suicaの
カードにて改札でタッチしてみたら、もちろん読みとり可、初利用を
しました。

 今日も真冬並みの気温で、風も冷たい1日でしたが、JR武蔵野
線沿線を歩くウオーキング、「カタツムリ歩行」の第162回例会に
参加しました。

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 東武東上線志木駅を10時過ぎにスタートする。雲ひとつ無い
快晴だが、風が冷たい。


 南口から、マンションの林立する線路沿いに北西に進む。南北
に走る志木街道の西、幸町1丁目に回ると、住宅地の間にわずか
に畑があり、ナノハナが咲いていた。


 線路をまたぐ車道の下をくぐってさらに北西へ。こちらも新しい
マンションなどの住宅が増えているが、畑も残っていて、大きく
育ったコマツナや大根のナノハナが春の到来を告げていた。


 出来たばかりらしいマンションの一角には、ヒュウガミズキや
ユキヤナギが花盛り。


 散在する農家には、ケヤキの高木が残っている。


 西原斜面林と名付けられた辺りに行ってみたが、斜面林はわず
かで、竹林が刈り払われたところに塚の山古墳があった。

 7世紀後半に築造され、かつては数基の古墳があり、大塚古墳
群と呼ばれていたが、現在残るのは、この塚の山古墳一基だけと
いう。

 付近には、屋敷林をめぐらした、かつての武蔵野の農家の面影
を伝える民家が見える。


 東上線の踏切を越え、北側の柏町五丁目に回る。墓地の一角
に千手堂と呼ぶ小さなお堂があった。

 本尊・千手観音菩薩が、鎌倉末期から室町中期ころの作と伝え
られることから、創建もそのころと推定されているようだ。


 近くの畑にはフキノトウが花を開いていた。

 そばにある神明神社は、伊勢の皇太神宮を分祀したもので、
全国に1万5千を数えるという。この社は、元和2年(1616)に
創建したらしい。小さい社殿の一隅に、古いひな人形が奉納され
ていた。


 大きなマンションの間を東に回ると、「柏町ふれあいの森」と呼ぶ
北向きの斜面林があり、竹や広葉樹の林の間に、ささやかな遊歩
道が設けられている。できれば、もう少し広い森を残して欲しかった。


 東西に走る車道の交差点に、「チョウショウインハタザクラ」の
案内用矢印があり、それに従って住宅地を北東に進む。

 志木三小の近くの駐車場に「柏の城西の曲輪(くるわ)跡」の説明
板があった。それによれば、この場所が、関東管領山内上杉家の
重臣・大石氏一族の戦国時代初期からの居館のようだ。

 その一角に長勝院ハタザクラの古木が立っている。

 平安末期、田面群司(たものぐうじ)・藤原長勝(ふじわらのおさ
かつ)の居城(柏城)があったところで、長勝の死後、時の地頭が
主君源頼朝の妻・政子の安産祈祷のために長勝の霊を祭って
長勝院という寺を建てたが、昭和61年に解体されたという。 

 その寺でただ一つ残ったのが、目的のハタザクラ。目通り3.07
m、樹高11.2m、樹齢400年以上で、世界に一つしかないという
珍しい桜は、長勝院ハタザクラと呼ばれている。

 この桜の花は大きく、一重咲きの花におしべの一部が花弁状に
変わった旗弁を生ずる、ヤマザクラ科の一種だという。

 この桜は、埼玉県内でも巨木の中に入り、志木市天然記念物で、
「21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選」にも選定されている。

 残念ながら花はまだつぼみで、世界でただ1本という珍しい花びら
を見ることは出来なかった。そばに志木市保存樹木、ヒノキの古木
も立っていた。

 志木三小前を経て東に進むと、今日のゴール、「舘(たて)の氷川
様」と呼ぶ氷川神社の森がある。12時ちょうど到着した。すでに
他の皆さんは着いていて、昼食中だった。

 氷川神社は、約1,100年前、武蔵一の宮・大宮氷川神社より勧請
(かんじょう)したもの。その後、この近在・旧館の郷五か村の総鎮守
として、信仰を集めたという。

 境内には背の高いケヤキが数本そびえ、社殿背後には、社殿より
はるかに高いコブシがあり、たくさんの花が咲き始めていた。


 昼食を終えて記念撮影とミーティング。そして山浦敬子さんのオカ
リナ演奏に合わせて、みんなで「早春賦」や「どこかで春を」などを
合唱して散会となった。


 私は、ヒカンザクラやコブシ、ハクモクレンなどの咲く、志木ニュー
タウンのマロニエ通りや、新座団地のはなみずき通りを抜け、2月
例会の集合地、JR武蔵野線新座駅まで歩き、帰途についた。

 

 



 

 

 

  

 
コメント (2)
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