春分の日の今日は、「アートウオークセラピー」という、私にとって
初めてのスタイルのウオーキングで、神奈川県葉山町と横須賀市
の境界付近の斜面を歩いてきました。
そのレポートは、明日以降にして、本日は四国遍路後半2日目を
報告します。
=============================
第2日 2007年2月19日(月) 快晴
45番岩屋寺
=農祖峠を越えて=
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=33/37/21.882,132/54/43.594&scale=500000)
5時20分起床、6時朝食。おむすび弁当を作ってもらい、おかみ
さんに見送られ、6時35分に内子町小田のふじや旅館を出発した。
小田川沿いの国道380号を先に進む。まだ明け切らず、暗さが
少し残る。狭い谷間の緩やかな上り道が続き、時折ウグイスが鳴く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ce/b9a42d02b92205d187ec094ddfb6afe9.jpg)
しばらく家並みがなく、1時間余りで大平(おおひら)へ。三島神社
で小休止し、すぐ先から車道を離れて遍路道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9c/46a1c37bdbe83082fb55fe21e243727d.jpg)
ショートカットして国道380号に上がり、少し先で、畑峠への遍路
道を左に分けた。
新真弓トンネルの手前にある真弓休憩所の東屋で休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/84/deb54b99e2be00ca99aa151172e611c7.jpg)
ここまで1車線の狭い国道だが、車は少ない。新真弓トンネル
(710m)には、狭い歩道があるが、通過した車は1台だけだった。
トンネルが、内子町と久万高原町(くまこうげんちょう)の境、久万
高原町側は、開けた谷間の右側に田んぼが続き、国道も片側1車
線となり、歩道もある。
太陽が上がって斜面が暖められ、もやが立ち上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/2e/eddbc3aa442699d6ff417a17bd36f675.jpg)
しかし今朝はかなり冷えたようで、日陰には霜が残っていた。
相変わらず車は少ない。国道380号に分かれて左の旧道に入り、
露峰(つゆみね)バス停のT字路で、二名川沿いの県道42号へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e1/7aca9ad452cb466c9ab34e2f94e35002.jpg)
こちらも片側1車線あり歩道も広い。1.5㎞ほどで左への遍路
道に入る。渓流沿いの杉とヒノキの林だが、車も通れる幅で平成
遍路石のあるところまで続いた。
緩い上りとなり、少しの山道を上がって、標高651mの農祖峠
(のうそのとう)に着く。峠の向こうからの風がやや冷たい。
峠を下り、馬酔谷から下野尻の集落へ。かやぶき屋根にトタンを
被せた家が幾つか目につく。改良工事中の下野尻の浄水場先で
左への遍路道を下る。
その先にある平成遍路石が、44番大宝寺と45番岩屋寺への
分岐点。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/3b/ebbf1be54c8541187793b57d23dbd4d2.jpg)
今回は先に45番をお参りすることにして、右に向かう。
杉やヒノキの林を下って行くと、久万高原町の町並みが近づく。
国道33号を横断し、県道153号へ。日向ではポカポカだが、
日陰は涼しく、軍手が脱げない。
車道の上りが続き、越ノ峠でようやく下りになる。正午を過ぎた
ので、峠のすぐ下で、行く手の谷間を見ながら路傍で昼食。宿の
おかみさんに作ってもらった混ぜご飯の握り飯をいただいた。
少し下ったら、逆打ちの男性遍路と会う。「この道を下る人は
珍しい。良い道だがきついよ」と教えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/cb/2276cbc93888c00976304db15ed33979.jpg)
3基の大きな石碑が立つ中の村の三差路を右に少し下り、日の
出橋の三差路を左に入る。せせらぎ沿いの町道宮ノ前槙谷線を
上がって、最奥の小集落、槙の谷へ。
集落の鎮守、素鵞神社には、太い杉3本と町文化財のツクバネ
ガキの古木が群生している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/64/0b9ab6cae824b75fab224cf01d180625.jpg)
そばの家にいる数頭の犬が、珍客の来訪で盛んにほえる。
一番奥の家の先で簡易舗装が終わり、山道の上りとなった。杉
落ち葉がいっぱいの急坂、ゆっくりと上がる。稜線近くでは、伐採
されたところがあり、上がってきた谷間を振り返り見る展望がよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b4/5347279eb94640f21c78e7cc5a8deb7b.jpg)
少し下ってトラバースする道は、幅狭く左右の傾斜があり、谷川
に落ちぬよう注意が必要だ。南南東に、特長あるかなり高い山が
見えてきた。左のピークに2つの塔のようなものが認められる。
何という山なのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/83/6a4ba75ccec46ef720982ebfb5992f1a.jpg)
間もなく、八丁峠からの道との三差路、八丁の茶屋跡に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/fb/61c0554a4f7c020b5abef6f307e85406.jpg)
その先は、稜線上の広葉樹や松など、落ち葉がたっぷりの、快
適な遍路道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e7/083bd3cd365a58de3dd11dc1fb88f2e1.jpg)
太い杉林が増え、弘法大師が修行したという、垂直の岩の間に
細いすき間のある逼割(せりわり)道場を経て、45番岩屋寺の
山門をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/9061552daf6b5aacf4f7f8d2b899565e.jpg)
手前に大師堂、向こうに本堂、いずれも社殿の木彫がみごと。
本堂は巨大な岩を背に、山岳霊場の雰囲気が満ちあふれている。
陽が差し込まず、冷えてきた。納経所背後も大岩が迫っている。
車道への下りは、赤と青ののぼりや、お地蔵さんがたくさん
並ぶ急坂を下る。下の山門まで9分かかった。下の駐車場には、
上り20分と表示されていた。
直瀬川のそばまで下り、左岸沿いの遍路道を進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5f/653646884b67c847e7ed977d6ca62086.jpg)
途中で、照明の明るい古岩屋トンネル(254m)を抜ける。
さらに川沿いに進み、16時52分、古岩屋荘(ふるいわやそう)
に着いた。
洗濯機に洗濯物を入れ、岩風呂に入り汗を流す。といっても、
今日は気温が上がらず、余り汗もかかなかった。
夕食は18時から、隣の211号室に運んでくれた。結構盛りだく
さんのメニューだ。
携帯電話は通話圏外で、外へも出て探ってみたが、ブログへの
投稿は出来なかった。
〈コースタイム〉ふじや旅館6:35ー道徳バス停7:10ー三島神社
7:45~55ー真弓休憩所8:35~40ー露峰バス停9:44ー農祖峠上り
口9:58ー農祖峠10:35~45ー下野尻浄水場下(遍路道へ)11:11ー
44番・45番分岐(平成遍路石)11:19~22ー越ノ峠先(昼食)12:02~
33ー日の出橋13:05ー素鵞神社13:35~45ー八丁の茶屋跡14:30~
40ー45番岩屋寺15:30~16:00ー古岩屋荘16:52
(距離 27.5㎞、地図(1/5万) 久万、歩行地 内子町(旧小田
町)、久万高原町、歩数 49,500)
初めてのスタイルのウオーキングで、神奈川県葉山町と横須賀市
の境界付近の斜面を歩いてきました。
そのレポートは、明日以降にして、本日は四国遍路後半2日目を
報告します。
=============================
第2日 2007年2月19日(月) 快晴
45番岩屋寺
=農祖峠を越えて=
5時20分起床、6時朝食。おむすび弁当を作ってもらい、おかみ
さんに見送られ、6時35分に内子町小田のふじや旅館を出発した。
小田川沿いの国道380号を先に進む。まだ明け切らず、暗さが
少し残る。狭い谷間の緩やかな上り道が続き、時折ウグイスが鳴く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ce/b9a42d02b92205d187ec094ddfb6afe9.jpg)
しばらく家並みがなく、1時間余りで大平(おおひら)へ。三島神社
で小休止し、すぐ先から車道を離れて遍路道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9c/46a1c37bdbe83082fb55fe21e243727d.jpg)
ショートカットして国道380号に上がり、少し先で、畑峠への遍路
道を左に分けた。
新真弓トンネルの手前にある真弓休憩所の東屋で休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/84/deb54b99e2be00ca99aa151172e611c7.jpg)
ここまで1車線の狭い国道だが、車は少ない。新真弓トンネル
(710m)には、狭い歩道があるが、通過した車は1台だけだった。
トンネルが、内子町と久万高原町(くまこうげんちょう)の境、久万
高原町側は、開けた谷間の右側に田んぼが続き、国道も片側1車
線となり、歩道もある。
太陽が上がって斜面が暖められ、もやが立ち上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/2e/eddbc3aa442699d6ff417a17bd36f675.jpg)
しかし今朝はかなり冷えたようで、日陰には霜が残っていた。
相変わらず車は少ない。国道380号に分かれて左の旧道に入り、
露峰(つゆみね)バス停のT字路で、二名川沿いの県道42号へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/e1/7aca9ad452cb466c9ab34e2f94e35002.jpg)
こちらも片側1車線あり歩道も広い。1.5㎞ほどで左への遍路
道に入る。渓流沿いの杉とヒノキの林だが、車も通れる幅で平成
遍路石のあるところまで続いた。
緩い上りとなり、少しの山道を上がって、標高651mの農祖峠
(のうそのとう)に着く。峠の向こうからの風がやや冷たい。
峠を下り、馬酔谷から下野尻の集落へ。かやぶき屋根にトタンを
被せた家が幾つか目につく。改良工事中の下野尻の浄水場先で
左への遍路道を下る。
その先にある平成遍路石が、44番大宝寺と45番岩屋寺への
分岐点。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/3b/ebbf1be54c8541187793b57d23dbd4d2.jpg)
今回は先に45番をお参りすることにして、右に向かう。
杉やヒノキの林を下って行くと、久万高原町の町並みが近づく。
国道33号を横断し、県道153号へ。日向ではポカポカだが、
日陰は涼しく、軍手が脱げない。
車道の上りが続き、越ノ峠でようやく下りになる。正午を過ぎた
ので、峠のすぐ下で、行く手の谷間を見ながら路傍で昼食。宿の
おかみさんに作ってもらった混ぜご飯の握り飯をいただいた。
少し下ったら、逆打ちの男性遍路と会う。「この道を下る人は
珍しい。良い道だがきついよ」と教えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/cb/2276cbc93888c00976304db15ed33979.jpg)
3基の大きな石碑が立つ中の村の三差路を右に少し下り、日の
出橋の三差路を左に入る。せせらぎ沿いの町道宮ノ前槙谷線を
上がって、最奥の小集落、槙の谷へ。
集落の鎮守、素鵞神社には、太い杉3本と町文化財のツクバネ
ガキの古木が群生している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/64/0b9ab6cae824b75fab224cf01d180625.jpg)
そばの家にいる数頭の犬が、珍客の来訪で盛んにほえる。
一番奥の家の先で簡易舗装が終わり、山道の上りとなった。杉
落ち葉がいっぱいの急坂、ゆっくりと上がる。稜線近くでは、伐採
されたところがあり、上がってきた谷間を振り返り見る展望がよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b4/5347279eb94640f21c78e7cc5a8deb7b.jpg)
少し下ってトラバースする道は、幅狭く左右の傾斜があり、谷川
に落ちぬよう注意が必要だ。南南東に、特長あるかなり高い山が
見えてきた。左のピークに2つの塔のようなものが認められる。
何という山なのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/83/6a4ba75ccec46ef720982ebfb5992f1a.jpg)
間もなく、八丁峠からの道との三差路、八丁の茶屋跡に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/fb/61c0554a4f7c020b5abef6f307e85406.jpg)
その先は、稜線上の広葉樹や松など、落ち葉がたっぷりの、快
適な遍路道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e7/083bd3cd365a58de3dd11dc1fb88f2e1.jpg)
太い杉林が増え、弘法大師が修行したという、垂直の岩の間に
細いすき間のある逼割(せりわり)道場を経て、45番岩屋寺の
山門をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6d/9061552daf6b5aacf4f7f8d2b899565e.jpg)
手前に大師堂、向こうに本堂、いずれも社殿の木彫がみごと。
本堂は巨大な岩を背に、山岳霊場の雰囲気が満ちあふれている。
陽が差し込まず、冷えてきた。納経所背後も大岩が迫っている。
車道への下りは、赤と青ののぼりや、お地蔵さんがたくさん
並ぶ急坂を下る。下の山門まで9分かかった。下の駐車場には、
上り20分と表示されていた。
直瀬川のそばまで下り、左岸沿いの遍路道を進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5f/653646884b67c847e7ed977d6ca62086.jpg)
途中で、照明の明るい古岩屋トンネル(254m)を抜ける。
さらに川沿いに進み、16時52分、古岩屋荘(ふるいわやそう)
に着いた。
洗濯機に洗濯物を入れ、岩風呂に入り汗を流す。といっても、
今日は気温が上がらず、余り汗もかかなかった。
夕食は18時から、隣の211号室に運んでくれた。結構盛りだく
さんのメニューだ。
携帯電話は通話圏外で、外へも出て探ってみたが、ブログへの
投稿は出来なかった。
〈コースタイム〉ふじや旅館6:35ー道徳バス停7:10ー三島神社
7:45~55ー真弓休憩所8:35~40ー露峰バス停9:44ー農祖峠上り
口9:58ー農祖峠10:35~45ー下野尻浄水場下(遍路道へ)11:11ー
44番・45番分岐(平成遍路石)11:19~22ー越ノ峠先(昼食)12:02~
33ー日の出橋13:05ー素鵞神社13:35~45ー八丁の茶屋跡14:30~
40ー45番岩屋寺15:30~16:00ー古岩屋荘16:52
(距離 27.5㎞、地図(1/5万) 久万、歩行地 内子町(旧小田
町)、久万高原町、歩数 49,500)