魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

何か変だ

2020年01月01日 | 結婚コン
2019年のジェンダーギャップ指数が、日本は153カ国中の121位で、去年110位よりさらに下げた。最大の理由は政界、ことに閣僚の女性比率が少ないことが大きく足を引っ張ったそうだ。
おそらく、夫婦別姓さえも認めない長期保守政権の、男系天皇の国としては必然的な結果なのだろう。
保守党の家族観、父系をベースにする日本の婚姻制度には反対だが、この男女格差ランキングには全く賛同できない。
男女が対等であることと、機会均等に男女が同じ職業に就くことは全く別の問題だ。

男女は人権において対等だが、同じものではない。例えば、一部の例外を除けば、筋肉仕事は男性に向いているし、自然発生的には男性は子供を産めない。あるいは、女性の権利が叫ばれる現代で、逆に注目されるようになった、男性脳、女性脳のような適正の違いもある。
同等の人権のもと、違う両者が協力し合うことで、社会は良くなるが、その協力の形や度合いは、集団のベースになる歴史や文化で異なってくる。
男女の平等とは、一つの文化集団の価値観でランクをつけるようなものではない。こんなものに上下をつけること自体、独善的自己肯定、つまり、文化差別だ。

戦前、優生保護などと言う西欧の価値観が、当たり前のように基準視されたが、時が経てば、とんでもないことだった。
女性が政治に向いているかどうかは解らない。そもそも、政治とは何かの問題がある。ただ、男性脳、女性脳のような観点で見ると、仮に、女性だけで政治が行われれば、おそらく、平和で和やかな社会になるだろうが、変化には弱くなるのではなかろうか。
だからこそ、男女が協力して政治を行うべきとなるのだが、それが可能なのは、牧畜文化から生まれた、父系の一神教を背景とする欧米文化だからだ。
根本的に男尊女卑の文化だからこそ、協力が必要となり可能となる。

日本は、根本的には母系の海洋文化に、男女対等の農耕文化が重なり、その上に役割分担として、表面的には、男尊女卑の中華形式が出来上がっている。
政経分野で女性が少ないのは、こう言えば色々反論があるのは知っているが、女性自身が成りたがらないからだ。闘争の政治世界は、角を立てて張り合い、リスクとストレスが多い割には、女性としての幸福感が少ない。女性としての幸福感とは、ジェンダー由来のものではなく、女性脳を満足させる「なあなあ感覚」の世界、安定と平和だ。
役割分担として、闘争から遠ざかってきた日本の女性は、責任の無い場で文句を言うことに慣れきっている。しかも、表向きは支配されているようで、欧米とは違い、実質は男性を支配している。わざわざ、男性を押しのけて、責任を引き受けるようなバカを好まない。

日本の政財界で役職に就いている女性は、そう言っては語弊があるが、大方が、男社会に利用されている人ばかりで、女性で賢い人は表に出ず、日本のしくみを不服そうな顔で利用している。

事実、日本では欧米のように、命をかけて女性の権利を主張した人たちはいない。欧米はそれほど厳しい男性社会という事だろう。
しかし、日本人女性が欧米女性より弱いわけではない。むしろ、シンの強さは群を抜いている。スポーツなど、女性の戦いでは体力差があるにもかかわらず、常に上位にいるし、緒方貞子のように、日本の仕組みを離れた場では、任された仕事をやり通す。
日本女性は、欧米社会で這い上る女性のように、権力への闘争心を持たないだけで、むしろ行政管理能力は圧倒的に優れている。それは日本社会の底流が女性によって成り立っているからだ。欧米では、あまり内助の功の話を聞かないが、日本の権力者にまつわる話には、ほとんど妻の話が付きまとう。
欧米では、ファーストレディーはおまけ的存在だが、日本の権力者の妻は、夫を操る傀儡師と言って良い存在だ。

日本社会が女性に操られる表面上の男社会であることを理解できない、男尊女卑の欧米社会が、日本の現象を批判するのはやむを得ない。しかし、それをステレオタイプに受け継いだ日本の女性解放家が社会批判をしても、全く見当違いな漫談にしかならない。
日本の女性解放を主張する運動家は、女性中心で起業し、日本産業を支え、支配することを心がけることが先だろう。男性であっても、起業家は皆苦しんで起業してきた。
日本企業の多数が女性の起業になってこそ、真に対等の社会が訪れる。

余談だが、日本よりランクが上となった中国では、日本のことを馬鹿にする意見が多いが、中国こそ男尊女卑の本山だ。共産党中央の幹部には女性はいないし、偉くなると芸能人を妻とし、毛沢東のように、その妻が権力を振るうと政治混乱を引き起こした。また、現在の共産党の息で据えられた香港行政長官は、香港の混乱を自ら演出したと言って良い暗愚だ。つまり、選挙のない中国では絶対的に女性がトップに立つことがない。女性はただのお飾りと考えていることが明白だ。
これに引き換え、選挙のある台湾では女性が総統となり、果敢に中国に立ち向かっている。

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