魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

男の儚さ

2013年09月29日 | 結婚コン

京大、理化学研によると、遺伝子操作により、ほ乳類でも雄が雌になることが確認された。

これは人為的な操作の結果だが、偶発的にもそういうことが起こるという意味だろうか。そうだとすれば、かねがね考えていたことは、本当かも知れない。
雌雄のある生命の基本は雌であり、雄は試行錯誤のツールであると。

雄と雌の関係は、「飛ぶ」と「落ちる」の関係と同じで、雌は「落ちる」リスクを抱えた保守であり、雄は積極的に「落ちる」危険を冒して飛ぼうとする革新だ。

何ごとも、次のステップに進むためには、基礎、足場がなければならない。大地が有って木が生える。草食動物がいて肉食動物が発生する。
天変地異で草木が亡んでも、大地が残っていれば、また次の命が芽生えてくる。国破れて山河あり。

雌は大地であり、雄は草木だ。雌のお陰で成立している雄原理で、あたかも雄が偉いような顔をしているが、種そのものの危機が訪れると、雄はいなくなり、雌だけになる。原始的な生物ほどその傾向が現れるが、人間でも、その傾向はある。

男はオマケ
イスラム、中華のアジアを中心に、世界的に男系が重んじられる。
男が主導権を握れる世界は、女による基礎が出来て、その上で、自分達の集団を発展拡張する余裕があることを意味する。
男が威張っている社会には発展力があり、女が力を持っている社会は、安定社会かも知れないが、少なくとも発展力は無い。

社会が危機を迎えると女が増え。女によって安定すると、男が増えて、男が重んじられる社会になる。
もし男が増えて、冒険や社会拡張のための戦争を繰り返せば、最終的には男が滅び、異端社会の男が侵入してくる。

侵略により男が皆殺しにされても、女のDNAが残されるケースは多い。これは、男というものが、種のチャレンジのためにあることを表している。男同士はDNAを残す争いをし、自集団を広げようとする。
これが高じると、ジェノサイドになる。相手の男を憎むあまり、もう男女とも同じ種ではないと考えてしまう。

また、必ずしも戦争ではなくても、文化的侵略という現実もある。
近代以降、白人は美しい、カッコいいと思うようになっているのも、文化的DNAの売り込みに侵略されているからだ。

東洋占いの「子」
東洋の占いで、「子」とは、男の子のことを意味している。
男の産まれなかった家は、そこで亡んだことになる。
女は当たり前の子供で、男が産まれることだけを取り上げて、子供運があるという。つまり、その家系が発展するのは、新しい模索をするチャレンジ因子の男がいるからだという理屈だ。

もちろん、男中心の社会があるから、男だけを子と見なすのだと言う論理は良く解る。嫁ぐ女が家系を継げないのは、男社会故に起こる現象だ。
では何故、男社会になったのかと言えば、男は捨て石として、集団に新しい生き方をもたらす力になるからだ。
聖書の中でも、冒頭から男の系譜を綿綿と書き連ねる。これは、その種族の繁栄の証なのだろう。

山に木が生えれば動物がやって来る。岩山だけでは何も起こらない。
しかし、山さえあれば、やがて木はまた生える。その時、全然違う木が生えても、山にとっては繁栄だ。

男の儚さ、女のしぶとさ。
オレが死んだら女房子供はどうなる・・・ 全然心配は要らない。
そう思っているのは男だけ


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