m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

鯛よし百番

2019-08-26 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど

先日、個展へ伺ったタイル画家のこだんみほさんにお声掛け頂き、鯛よし百番へ鍋の会へ行ってきた。

念願だった鯛よし百番に初潜入できることに!

食事の前に、頂いた解説付きマップを持って建物内部見学へ。

 

明治末期に花街であった難波新地が全焼し、業者、遊女救済の名目で大正7年から昭和初期までかかり飛田新地が完成。

鯛よし百番は遊郭として昭和33年まで営業後、現在は料亭として営業中で、2000年には登録有形文化財となっている。

 

 

玄関を入って右手へ進むと、豪華絢爛すぎる入口に圧倒される・・

ここは応接室だそうで、日光東照宮を模した陽明門が入口に。

 

 

 

 

柱の上には唐獅子が貼り付き、華やかな金具のレリーフやカラフルに塗られた斗供・・

 

 

黄金に包まれた応接室には壁には天女の絵や牡丹の花が壁一面に描かれていて眩いばかり。

 

 

黄金の透かし彫り壁飾り

 

 

装飾で埋め尽くされる室内。

 

 

 

 

応接室の中から入口を見たところ。

 

 

応接室前のロビーに入れられたガラス窓の形やカットも凝ってるなあ。

 

 

ロビー奥の階段の親柱には、京名所三條大橋と書かれている。

天辺には擬宝珠。

この奥が帳場だったそう。

 

 

玄関の左手には「顔見せの間」といわれる部屋があり、松に白鷹図が描かれた襖、

 

 

上の造りは天満宮風となっている。

 

 

そして、桃山殿へ向かう通路には太鼓橋がかかる。

 

 

中庭に面した太鼓橋。

 

 

中庭には巨大な石があって、石組は「陰と陽」、手前は男、向こうは女を表わしているのだとか。

 

 

 

 

そして、この日のお部屋は桃山殿を貸し切り。

最も豪華絢爛なお部屋だそうで、とってもうれしい。

桃山殿は「牡丹」「鳳凰」「紫苑殿」の三部屋からなる。

 

 

一番手前の「牡丹」の間

 

 

窓ガラス上部には牡丹の透かし彫り

 

 

入口の扉には遊女が描かれている。

 

 

 

 

牡丹尽くしの意匠

 

 

天井は格天井で、一つ一つに花などが描かれている。

 

 

「鳳凰」の間は

 

 

鳳凰尽くしに。

 

 

欄間も鳳凰。

 

 

「紫苑殿」

紫苑とは菊科の花を指すようで、菊の花の意匠があちこちに散りばめられていた。

 

 

 

 

 

 

釘隠しも菊。

 

 

襖絵

 

 

襖などは相当傷んでる部分もあって、痛々しい。

 

 

 

 

紫苑殿と書かれた木彫と金物でできた大きな引手。

 

 

舟底天井の廊下。

 

 

廊下の照明は唐草模様の小ぶりなものがかわいい。

 

 

廊下にはめられていた細かい模様の型板ガラス

 

 

廊下の突き当りには男性用トイレが。

真っ赤な格子や孔雀や花々に彩られた入口。

 

 

 

 

入口の柱は孔雀モチーフの金物飾りが豪華。

 

 

扉を開けると、仰天の華やかな天井。

 

 

2階はお客さんの入るまでの間なら大丈夫、とのことで、2階もぐるりと一回り。

こちらはちょっと大人し目の共用スペース。

 

 

「千代の間」の部屋のアプローチに敷かれた石畳。

入口そばには井戸がある。

 

 

「湖来の間」は舟の形をした床の間?!や、

 

 

天井の梁には櫓が、

 

 

部屋のあちこちに船材の一部が埋め込まれているという面白い部屋。

 

 

「鈴の間」は捻じ曲げられた自然木の床柱や風変わりな形の窓のある部屋。

 

 

「喜多八の間」の入口。

五十三次の島田の宿の立て札

 

 

部屋は船の縁で一段高くなっていて、特別感あるなあ。

 

 

天井は大井川の渡しが描かれた彫刻が入れられている。

 

 

2階から中庭を見下ろす。

 

 

そして、2階で最も豪華な部屋といわれる「由良の間」

 

 

格天井には花々が描かれていて圧巻。

 

 

 

 

 

向かいの「オランダの間」に入れられたアーチ窓。

突然ここだけ洋風の意匠。

中は二つの部屋を一つに改装されたようでシンプルな造りになっていた。

 

ずっと気になってた鯛よし百番を満喫!

狂気ともいえるような装飾の洪水にうっとりと酔いしれたひと時。。

見学の後は、皆で寄せ鍋をつつき合い、楽しく過ごさせて頂くことができた。

ご一緒させて頂いた皆さん、こだんさん、どうもありがとうございました。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 箕面観光ホテルランチバイキ... | トップ | タイルのミニ壁泉風(ライオ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

近代建築&古民家他リノベカフェなど」カテゴリの最新記事