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東京&日光&宇都宮2人旅2023【日光田母沢御用邸】

2023-03-02 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023

三日目の朝、金谷ホテルをチェックアウトし、神橋のバス停からバスに乗って、まずは田母沢御用邸へ向かった。
空は晴れ渡り、大谷川の澄んだ流れが清々しく、気持ちの良い朝。


田母沢御用邸は、明治32年に大正天皇の静養地として造営され、その後昭和22年まで三代に渡って使用された。
明治中期に建てられた小林家別邸に紀州徳川江戸中屋敷部分が移築され、その後増改築を経て大正10年に現在の姿になったという。
その為江戸、明治、大正時代の建築様式を見ることができる。




部屋数は106にものぼり、明治期に造営された御用邸の中でも現存する最大規模のものだそう。


106の部屋の中の公開されている部屋を回った。
表御食堂、寄木貼りの床やシャンデリアが目をひく。



御玉突所は大正期の増改築部分で、
奥の手洗いは当時のものだそうだけど、ビリヤード台などは古写真を参考に復元されたという。


天皇陛下が、公式の来客との面会に使用したという謁見所は、大正期増改築部分。
真の書院造りの部屋に絨毯、シャンデリアなどのある和洋折衷様式。
最高の木材を用いて最高の技術で造られたというというものを、室内には入れないので遠目で鑑賞。


上品な金の細工が入った火灯窓も美しいが、その奥の


組子細工も超絶技巧~


各部屋につながるスイッチがずらりと並ぶ。


御学問所は、紀州徳川家江戸中屋敷移築部分で、天皇陛下の書斎として使用された部屋。
造られた当初は9畳と現在の半分以下の大きさで、更に華やかだったそう。




そして2階へ。


紀州徳川家江戸中屋敷移築部分。


桜が描かれた杉戸絵が美しい。
花びらは、貝殻から作られた胡紛をいう絵具が使用され、
リアルに盛り上がっている。


奥が皇位の印である鏡、剣、勾玉の三種の神器のうち、剣と勾玉を奉安する場所、剣璽(けんじ)の間 。



その隣は次の間と奥が御寝室。


再び1階へ。
天皇陛下が日常的に公務を執られる部屋、御座所。
御座所と御次の間との境には、邸内で唯一の欄間、間越化粧透かし欄間がある。


邸内には色鮮やかな杉戸絵が多数残されている。











天皇、皇后両陛下が日常、食事をする部屋、御食堂。


皇后陛下の謁見所



御用邸内を一周した後は、庭園に出て、庭園から建物を拝見。



急ぎ足だったけど、ひとつの建物内で、江戸、明治、大正と各時代の最高の技術で造られたものを見ることができて、眼福だった。

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