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東京&日光&宇都宮の2人旅2023【日光金谷ホテル】

2023-02-23 | 東京&日光&宇都宮2人旅2023
まだ岐阜の旅が全然記録しきれてないのだけど、、
4月から社会人になる娘と、忙しくなる前にと2泊3日の2人旅へ行ってきた。日光東照宮と憧れの日光金谷ホテル宿泊メインで、前後に東京と宇都宮へも立ち寄った。
途中、娘がスマホをなくすというアクシデントも勃発しながら2人旅を満喫してきた。

まずは、2日目に宿泊した日光金谷ホテルのこと。
日光金谷ホテルは、明治26年に現在の地で開業した、日本最古の外国人向けの西洋式リゾートホテル。
明治から昭和にかけて増改築を繰り返し、現在の形に。
1873年の創業以来、今年の6月で150周年を迎える。


こちらは、玄関のあるメイン棟だけど、更にこの左手や後方には、新館、第二新館、そして右手前には、現在修復中の別館がある。

エントランスの「KANAYAHOTEL」の木製看板は、この地に移転してから数年後から掲げ続けられているもの。味わいある字体。

エントランス床には、少し大ぶりの布目タイルが敷かれていた。
タイル的には、あとひとつ、みれるとこではマントルピースのタイル以外はないとのこと。改修前に使われてたものがバックヤードにあるらしいが、見るのは叶わなかった。


回転扉から中へ入ると、吹き抜けのロビーは風格漂う空間に。

回転扉。扉上部には極彩色の彫刻。

後ほど館内ツアーに参加して、知ったことには、明治26年建築当初は、この吹き抜けの2階部分が1階で、正面玄関になっていたという。
昭和11年の改築で、地下を掘り下げ、現在のロビーが玄関になったのだそう。
2階が玄関だった頃の玄関扉がそのまま引き戸として残されている。


その玄関ホール吹き抜けの2階部分には、欄干がぐるりと巡らされている。

一見洋風かと思うホテル内には、日光東照宮のモチーフがあちこちに散りばめられ、
和洋ミックス感が楽しい。
お寺の門のような装飾や、大谷石が使われた階段など。

この門の裏には、日光東照宮でもお馴染みの「眠り猫」が潜んでる。


階段のかげに象も隠れてた。


ロビーは、ソファが並べられて、重厚感のある落ち着いた空間に。
現在も使用できるビリヤード台もあった。

大谷石とガラスが市松模様に入った壁の向こうはバー。
中には大谷石の暖炉が現役で使われてるそう。



階段ホールも摩訶不思議。
洋風の手摺に、親柱には、炎のような?モチーフがつき、赤い欄干が巡らされ、階段を支える柱には、2種類の違った素材の竹が使われていたりと、統一感はまるでなしなのがおもしろかった。

3階は、天井に天窓らしきもの。
現在は、塞がれてるようだけど。


メインダイニングルームは、奥の角柱のある部分は、明治の木造、手前の丸柱部分は、昭和に増築された鉄筋部分だそうで、同じ部屋内で、違う時代が混在しているという。

角柱と丸柱


大谷石と、東照宮風の極彩色の彫刻で彩られたマントルピース。


食堂で展示されていたのは、当時のホテルで使用されていた食器など。
富士山の形をしたアイスクリームの型や、紅葉の急須は、当時は、急須でコーヒーをサーブしていたのだとか。
急須とペアの紅葉のデミタスカップも。

東洋陶器が食器を製造していた時の食器。
現在も一部使用されてるそう。


メインダイニングに続く新食堂。
こちらも、柱上部の彫刻や、格天井など華やか。


吹き抜けを見下ろす2階ロビーには、タイルのあるマントルピースがある。


下部は、洋風なのに、上部には鳥居のついた鏡が乗せられ、これまた奇妙。

透明感のあるグリーンのタイルが鮮やか。


上部の鏡の引き出しらしきものがついた部分。
明らかに彫刻が違う雰囲気なので、後から乗せたもの?!

こちらは、最初に食堂として使用されていた部屋。

格天井には、花鳥風月が描かれていて、

部屋の周囲には、ぐるりと、干支の木彫りが掛けられている。


床も明治26年建築当時の材質のもので、足にやわらか。


こちらは、新館のバンケットホール。
明治34年増築当初は、ダイニングルームとして、のちには、ダンスホールなどとしても使われた。
大空間に柱が一つもないのは、2階の床を屋根から吊るという釣り天井の構造が用いられているからだそう。


床も貼るのに手間がかかるヘリンボーンパターンで貼られている。


壁につくブラケットも和風。

大正初期には、集客の為に夏はプール、冬は天然のスケートリンク「竜宮」が作られ、現在も残されている。


翌朝見に行くと、スケートリンクに氷が張ってた。
スケートリンクとして使うには、スタッフがホースで水を撒いて、時間をかけてつくる根気のいる作業だとか。コロナから休止中だそう。


リンクそばの建物。


ガラス貼りで、中からは、外の様子がよく見える。


タイル貼りの暖炉も残されていた。

片隅にあった木馬。


宿泊したお部屋は、第二新館のバス付きツインルーム。


2人ではちょっと広いくらい。


お部屋の鍵は、擬宝珠をかたどったもの。

朝食は、メインダイニングにて。


オムレツのブレックファーストを頂いた。

建物も満喫できたし、良き滞在だった。



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