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ベルギー&フィンランドの旅2024【グランプラス~王宮周辺のタイル&建物巡り他】

2024-06-10 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ブリュッセルに到着した一日目に戻って・・
古民家アパートにチェックインした後は、町へ繰り出す。
この日は朝9時半には空港に到着していたのだが、やはり初めての土地は、何をするにももたもたしてしまうので出かけるころには昼前の時間になっていた。
とりあえず、地下鉄、トラムなどの1日乗り放題券を購入していたので、切符の心配なく乗り降り自由。



トラムに乗っていく途中に、旧ニケ紳士用品店の建物を発見。
1899年、ポール・アンカール設計
マホガニー材を使用した優雅なアールヌーヴォーの意匠が美しい。
現在は、花屋さんになっているようだった。


バルコニーの持ち送りに天使が貼り付く建物。




扉の木彫りの細工も細やか。
ブリュッセルでもなかなか凝った扉や郵便受けをたくさん見かけたので
ここからコレクションを始めることに。



目の前に大聖堂が現れたので立ち寄る。
13世紀から15世紀にかけて建てられたサンミッシェル大聖堂。



二つの塔を持つゴシックの大聖堂だが、正面からの写真撮り忘れ。
内部は、列柱が並ぶ高いリブヴォールト天井。


聖堂内は、数々のステンドグラスに彩られていて、その数1200にも上るという。美しさと量が圧巻だった。









高い位置につく窓ガラスは透明で、そこからも光が補われていた。








その後、タイルで有名なレストランヴィンセントの前を通りかかる。
まだ、歩き始めたばかりなので、ご飯するには早いなあと思いつつ、
お店の方に、中を見せてもらってよいか?
と尋ねると、もちろん!どうぞと、ウェルカムな返事を頂けたので
見せて頂く。
ベルギーもフィンランドでも、お店の方は皆寛容で、写真撮影などは喜んで受け入れてくれるのがうれしい。
調理場となってる壁一面のタイル画には牧歌的な風景が描かれている。


なんと天井にも全てタイルが貼られているのだ。



奥の客席も、三方がタイル画に囲まれてる。
天井の真ん中は天窓が入っていて外からの明るい光で、タイルも輝いていた。


タイル好きには、パラダイスのようなお店だなあ。


部屋の四隅に照明がついていて、シーリング装飾もタイルで装飾されている。
本当に美しく、感動。


入口付近も隙間なくタイルが貼られていて、Maison Helman ceramiques d'art
のサインが入っていた。





引き続き町歩きを。



看板に廃材を活用した面白いオブジェ。
デッキブラシやいろんな部品が融合。


ギャルリー・サン・チュベールにやってきた。
1847年に完成したというヨーロッパでも最も古いショッピングアーケードのひとつ。



王室御用達のチョコレート店などが並ぶ。
店構えがどこも可愛くて、ウィンドウショッピングが楽しい。


ここのチョコレートショップなんて、天井の照明がオールステンドグラスで、鏡や建具などもアール・ヌーヴォーの曲線を描いてた。


繊細なベルギーレースのお店も。


ベルギーチョコレートの老舗ノイハウス


アーケードの横道をそれた所にある本屋トロピズムは、世界一美しい本屋といわれる。



元ダンスホールだったという建物の壁面は鏡貼り。



天井や柱の装飾が豪華。





大通りも楽しいが、こんな小路を発見して、ずんずん突き進むのも面白い。


意外に奥が深かったり、小さなお店がいくつかあったり、通り抜けできたりもする。


面格子の中にステンドグラスが潜んでいた。


1897年建築の旧グランド・メゾン・デュ・ブラン。
最盛期には家庭用リネンのお店が入っていたという建物。


タイル貼りの建物で、3階部分の窓と窓の間には、ベルギーのミュシャと呼ばれたアンリ・プリヴァ・リヴモンによるタイル絵が描かれている。


デザイン、色合い共にとても美しい建物。







そして、チェックしていたお店へやって来た。
創業1903年、オルタ設計のレストラン、ファルスタッフ。
お昼のランチセットがあったはずなので、お昼をここで取ることに。
入口の庇が全てマーブル模様のステンドグラスでできていた。





店内は、建具が美しい曲線を描く。


お店は、夜ににぎわうお店なのか?お客さんは、一組だけ。
店内も自由に見せて頂くことができた。


奥の部屋は、ステンドグラス尽くし。
天井にも壁面にも・・眼福・・





折上げステンドグラス?!天井があったり、









入口のそばの、大きな丸窓と控えめなステンドグラスのあるコーナーに
席を陣取った。



ランチセントはサーモンステーキ、ポテト添え。
パン付きで3000円以上。物価の高さの洗礼を受ける。


グランプラスへやって来た。
あいにく小雨がパラついてきて、青空ではなかったのだけど、
重厚な歴史的建造物に囲まれた広場の美しさは圧巻。


15世紀にゴシック・フランボワイヤン様式建てられた市庁舎。





16世紀に建てられた現在市立博物館となっている建物。


グランプラスから移動し、王宮近くへやって来た。
1階がカフェになっているこちらの建物、あれに見えるはモザイクタイルでは?!



写真を撮って見ると、やはりモザイクタイルで描かれたもの。
太陽にフクロウ、ニワトリ、数字が描かれていて、針のようなものが見えるので、時計なんだろうか・・
それにしても遠くから見ると、モザイクとは思えないような仕上がり。


そしてやってきた旧オールドイングランドといわれる1899年に建てられたデパートだった建物。
ほぼ鉄とガラスのみを使い建てられたもので当時では最新の建物だったそう。
現在は楽器博物館として活用されている。





OLD ENGLANDの文字部分はタイルのよう。



華麗なアイアンワークのある六角の塔。
塔に貼られてるエンブレムのようなレリーフもタイルのようだ。


エントランスホールも鉄骨が柱となり、アイアンワークが華麗な手すり


柱の根本から広がる装飾。


床は大理石モザイクで装飾されていた。


アイアンのレリーフがずらりと並ぶアンティークショップのお庭。





こんな壁泉もあった。


煉瓦の壁面にタイルが二か所にあしらわれた建物。



アール・ヌーヴォーの曲線を描く花が素敵な組みタイル。
窓にはステンドグラスが見える。



2階の窓下にも菊?モチーフの組みタイルが貼られていた。
こちらの窓にも1階とよく似たデザインのステンドグラスも


オルタ設計の個人邸。


小さなカフェがあり、その入口や腰壁にランダムにタイルが貼ってあるのを発見。
うわぁ、と喜んでいたら、お店の人に気づかれて、にっこり笑われてしまった。


デルフトタイルらしき手描きのタイルが、貼られてる。


お花や家、風景や壺、人物など、この素朴さがいいなあ。


カラフルなものもあるし、デザインもさまざま。


この波線に囲まれたお花が三列に並んでるタイル、可愛い。



こちらの煉瓦貼りの建物にも、


窓と窓の間にタイルを見つけた。


お店のポーチに貼られた床タイルも素敵だ。



1900年建築の邸宅。
目を惹くスグラフィトやバルコニーのアイアンワーク、
扉のステンドグラスなど見所たくさん。




蝶の羽のような雰囲気をもつスグラフィト装飾。
その下のアーチ部分にもステンドグラスが。


2か所あった扉は幾何学的な文様のステンドグラスが入る。


こちらの扉のステンドグラスもまた違ったデザインに。


ドアノブは、郵便受けと一体となったような不思議デザイン。


1897年、オルタ設計の初公共建築の幼稚園。



入口の庇の持ち送りが美しい曲線を描いていた。


こちらの建物は1909年にワイン輸入業者のワイン倉庫として建てられたもので、2002年以降は、ビジネスセンターとオーガニック市場として活用されている。レストランも入ってるようだった。


ファサードに並ぶのアーチ内には、ぶどうやエンブレムのようなものがスグラフィトで描かれていて、







入口の床にライン状に入れられていたモザイクがギンガムチェックのような
色合いで可愛かった。



ぶどうモチーフのステンドグラスが入口上部のアーチにも。


このワイン倉庫の隣の建物、(病院だったか?)ちらりと見えたタイルを見せてもらった。



きれいに果物が整列する果物屋さん。
この後は、地下鉄で移動して、建物巡りを続行。



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