すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

御在所沼遊歩道 刈り払い 6/11~6/12

2020-06-12 19:04:52 | 八幡平(無雪期)

一昨年ぐらいからドラゴンアイ騒動が始まり、この時期の管理員としての忙しさが半端なくなり、ドラゴンアイとかって言い始めた人を恨んでいるとかいないとか。

ドラゴンアイ目当てで訪れたついでに、御在所沼見学の方も増えている感じなのでしょうか?

この時期はレンゲツツジにワタスゲが良い感じなのです。

毎年、年2回の刈り払いが欠かせない御在所沼遊歩道。

特にイタドリには手を焼きます。ちょっと目を離した隙に、巨大化を果たし木道を覆い隠してしまいます。

御在所沼のお隣の五色沼。今日はやや緑がかった色でした。気温の高い日が続いてくれば、鮮やかなターコイズブルーの水面となる日も近いでしょう。

前回の人力河川工事で流路を戻した赤川は、雪解け水も少なくなりおとなしく定位置を流れておりました。

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松川温泉〜姥倉山〜大地獄谷〜七滝

2020-06-09 20:10:28 | 岩手山

今日は松川温泉から姥倉山へ向かい、その後黒倉山を巻いて大地獄谷経由で七滝下山の倒木パトロール。姥倉山へ向かうコースは、雪解け後、未だに倒木パトロールが出来ておらず、やっと本日行くことが出来ました。

松川温泉キャンプ場の登山口から湯の森まではブナ、ミズナラの急登です。吹き出す汗が止まらない。

湯の森を越えると一旦緩い登りとなり一息つけるかと思いきや、キタゴヨウの太い落ち枝が次から次へと現れ、これを処理しながらの前進。

県が設置した道標が役立たずにになったため、昨年設置した手作り看板は積雪に耐え、しっかりと黙って任務を遂行しておりました。

今日もクマに会うことは出来ませんでしたが、比較的新しい足跡がありました。

トドマツ林を抜け、森林限界近くなればダケカンバの中の九十九折れ。

森林限界を越えれば姥倉山山頂はもうすぐ。ムラサキヤシオが目にも鮮やか。

裏岩手縦走路の彼方には、残雪豊富な秋田駒、乳頭山を遠望出来ます。

姥倉山北峰から南峰への小さな鞍部には、昨年よりも多めに残雪。

姥倉山北峰から大地獄谷までは雫石側の管理ですが、七滝コースも同時に見たい時にはこのコース取りでパトロールです。

黒倉山の巻道にはまだ雪残る。倒木もありましたが、簡単に処理しておきました。登山者にとっては、どっからどこまでがどこの管理とかどうでも良い話ですからね。

切り通しから鬼ヶ城方面はまだ雪が残っていました。

そして、大地獄分岐への下りにも残雪がありますが、今週末にはすべてなくなりそうです。

大地獄分岐から七滝への下りは異常なし。

ガイドロープも大丈夫。

補助ロープも点検。

焼切沢本谷の渡渉も問題なし。

チバの滝手前にはまだ若干雪がありますが、まったく問題なし。

チバの滝付近では落石あり。雪解け後は地盤が緩みますので、こういうことよくあります。除去済みです。

湯華採取跡脇を流れるているのは、焼切沢の左俣沢。

七滝コースもムラサキヤシオが目を引きます。

七滝コース名物の泥濘区間は、毎年の簡易木道設置作業により、トレッキングシューズで来ても大丈夫な感じですが、でも長靴なら安心。

油断していたところに倒木。アオモリトドマツが中途半端に倒れ、枝が道を塞いでいます。

絶妙なバランス感覚でもって手鋸で切断。

すっかり葉が茂り、新緑から深緑の季節へ移ろい、鬱蒼とした山の小径となりました。

七滝近くで水飛沫を浴びれば、暑気払いにはもってこい。流れる焼切沢の雪解け水は冷たく、沢の近くにいるだけでクールダウン間違いなし。

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八幡平 6/7~6/8

2020-06-08 18:20:23 | 八幡平(無雪期)

6月7日

連日TV各社でドラゴンアイの見頃を伝える報道のためか、日曜日の八幡平は列が途切れないほどの大混雑。午後のアスピーテラインには、駐車場へ入りきらない車の列がずーっと源太清水を越えて伸びておりました。これは紅葉時期のピーク時に匹敵します。

ソーシャルディスタンスなんて関係なし。山の中とは言え少々心配ですが、マスク着用の方が多く見受けられるのはまだ良い方なのでしょうか。

真ん中の島の中央にも水が染み出し、いよいよドラゴンアイはクライマックスを迎えようとしております。

山頂展望デッキも大賑わい。ドラゴンアイの知名度が上がるにつれ、これまでどちらかと言えば、雪解けの時期は閑散とした八幡平でしたが、ステップ掘り、竹竿の差し直し、夏道掘り出し等、作業量は倍増。

青空を映す水面、白く縁取られた八幡沼。どちらかと言えば、ドラゴンアイよりこちらの景色のほうが好ましい。

6月8日

平日とは言え、ドラゴンアイのピークを迎えた八幡平は、やはり人の流れが途切れない。Tシャツ、スニーカーと言ういでたちの若者たちも多い。下界はTシャツでも良いかもしれませんが、山はそれではちと肌寒いかも。

昨日、今日、明日あたりがピークと思います。こう言っちゃなんですが、早く雪がすっかり融けてほしいと願います。。。

融雪もピーク。積雪が十分ある間は、夏道のあるなしに関わらず、通りやすいところに竹竿を差して誘導しておりましたが、融雪のピークを迎え、それも限界。昨日、今日の作業で、掘って掘って掘りまくって、夏道通りの誘導路としました。

どこか北欧の雰囲気を感じさせる八幡沼周辺。

説明看板の設置も大事な仕事。あまり熱心に見ている方は少ないと思いますが。。。

今年もまた短い夏が始まった。

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黒谷地口〜茶臼口 6/5 6/6

2020-06-06 20:32:17 | 八幡平(無雪期)

6月5日 

6月ともなれば、お天気にかかわらず融雪が進む時期ですが、ここ数日好天気続きでさらに融雪のスピード感アップ。

積雪下を複雑に沢が流れる黒谷地口から黒谷地湿原は、踏み抜きの多くなるこの時期、整備重点地域となります。

踏み抜き危険箇所は、あらかじめ掘って予防策を講じておかないと、場所によっては大事に至ることもあり得るのです。

沢を渡る木道は最も危険。掘って掘って掘りまくる。一昨年は掘り過ぎでテニス肘になりました。。。

熊の泉の吐水口は水面から顔を出しましたが、水を汲む際には踏み抜きや転落に十分注意してください。

黒谷地湿原は、雪解けの早かった奥のほうから緑の絨毯へと衣替え。

6月6日

茶臼口から急斜面の登りを終えるところまでは登山道完全露出。前山山頂の木道も徐々に露出が始まりました。

遠目にも茶臼岳山頂直下の雪渓が小さくなっています。

融雪の早い順から夏を迎える。登山道脇のコヨウラクツツジはちっちゃいリンゴのような花をつけています。

雪渓トラバースは広く掘っておりますが、油断してると滑落します。

最大の難所以外にも必要に応じてステップを切っています。

日毎、登山道露出区間が拡大中ですが、と同時に泥んこ区間も拡大中。おニューの登山靴だともったいないかも。

茶臼山荘から茶臼岳のマーキングを付け直した後は黒谷地へ。

ダケカンバ、オオカメノキ、ミネザクラ等、雪の中から起き上がってくる時の歩きづらさに文句を言うまい。

アオモリトドマツの背が伸びていく。こうなってくると道がわかりやすくなってきます。必要の無くなったピンクテープや竹竿は撤収していきます。

泥んこじゃないところは、雪解け水が流れています。こう言うところを歩く時には長靴が一番ですね。気にしないで突っ込んでいけます。

今日もまた融雪進む1日となりました。黒谷地の木道出し作業も来週には必要なくなるかな?

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モッコ岳登山口〜大深山荘〜松川温泉 6/4

2020-06-06 18:09:51 | 裏岩手縦走路

融雪が進み、裏岩手縦走路の倒木パトロールも行っておかなくてはなりません。

モッコ岳登山口からしばし、快適な登山道が続きます。

モッコ岳分岐手前は残雪期には踏み抜きの危険がありますが、それもすっかりなくなりました。

モッコ岳分岐からモッコ岳へは山頂手前に若干の残雪ありますが、まあ問題ないでしょう。

モッコ岳分岐からモロッコ沼(通称)を過ぎ、諸桧岳への登りに差し掛かると残雪が登山道を隠しています。ピンクテープをつけておきましたので、テクノロジーがなくても大丈夫でしょう。

諸桧岳山頂に雪はなし。

この時期満々と水を湛える石沼。諸桧岳から石沼までは所々雪上歩きです。

石沼から前モロビ山頂まで若干の残雪ありますが、嶮岨森まではほぼなし。

前モロビから嶮岨森へ下りながら、秋田県側にあるひょうたん沼(通称)。通称も言い続けていれば、正式名称として認知されるかな?

名前ほど怖くない嶮岨森。

ですが、スパッと切れ落ちている岩手県側には吹き溜まりで大量の積雪があり、毎年、積雪に引っ張られ登山道に亀裂が入ったり、崩落したり。

嶮岨森から大深山荘は所々雪上歩きですが、露出しているところはちょっとした沢と化しております。

裏岩手縦走路のオアシス大深山荘。入り口のドアは立て付けが悪く、勢いよく閉めると少し開いた状態になりやすので、真心込めて静かに閉めてくださいませ。

小屋から歩いて数分の大深湿原。

融雪が進み、いよいよ美味しい水が手に入るようになりました。ここの水は年中涸れることはありません。

源太ヶ岳を経由せず、本日は松川温泉へショートカット。雪渓のトラバースは滑落にご注意ください。ストックをお持ちになった方がよろしいかと。

ショートカットルートにもピンクテープをつけておきましたので、迷うことはなさそうです。ルート上にはまだ残雪がありますが、10日もすれば消え去ることでしょう。

源太ヶ岳分岐から松川温泉の間の残雪も4〜5日でなくなりそうです。

里はすでに初夏の様相。ですが、稜線上はまだ残雪豊富です。装備のチョイスは抜かりなく。

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八幡平〜茶臼口 6/2~6/3

2020-06-03 17:35:02 | 八幡平(無雪期)

6月2日

前夜、激しい雷雨が降った八幡平。山は一気に融雪が進みました。

黒谷地口から黒谷地湿原までは、積雪下に沢筋が幾重にも分かれて流れており、ひじょうに危険です。危険箇所は前もって掘り出しておりますが、竹竿通りに歩いていただけると、比較的踏み抜きの危険が少なく大事に至らないと思います。

融雪期は沢の水量も増えます。木道が水没しているところもありますので、長靴がベストですが、少なくともトレッキングシューズ以上のもので。スニーカーは完全NGです。

黒谷地湿原までの間にある熊の泉は掘り出しましたが、吐水口はまだ沢に水没しておりますので、水は汲めません(6/3現在)。

黒谷地湿原展望デッキ手前の木道も一部冠水。融雪が落ち着いてくれば、水没しなくなるのですが。。。

黒谷地から茶臼山荘の間の露出もいよいよ始まりました。場所により、トレッキングシューズでも足元ビチョビチョになる可能性があります。長靴かトレッキングシューズか選択を悩むなら、長靴を勧めますね。

茶臼山荘付近の融雪もじわじわ進行。

茶臼岳山頂から前山方面を俯瞰しても、明らかに融雪が進んでいるのがわかります。

茶臼山荘から茶臼口の最大の難所は山頂直下の雪渓ですが、相当な怖がりの方、心配性の方でなければ、問題なく通過できるだけのステップは掘ってあります。

6月3日

平日とは言え、ドラゴンアイ人気衰えず。今日も大勢の行楽客、ハイカーで賑わいました。

スニーカーの方も多く、ドラゴンアイ人気の高まりとともに、近年ステップ掘りが欠かせなくなりました。この時期のやる仕事量が激増。。。鏡沼分岐〜鏡沼〜山頂〜ガマ沼展望台は雪道ですからね!

本日6/3の鏡沼のドラゴンアイ。ピークは週明けぐらいと思いますが、責任は持てませんので悪しからず。

しかし昨年にも増してドローン撮影の方が多く、許可証を取得していれば法律上問題ないとは言え、とにかくうるさい。お越しになっている方々からも、若干クレーム的なお言葉をいただきます。

必ずしも登山道上に歩きやすいところがあるとは限りません。融雪が進むこの時期、日々の竹竿差し等のマーキング作業が欠かせません。なるべくピンクテープや竹竿に沿って歩いてもらうと、道迷いや踏み抜きの危険が少ないと思います。

山頂展望デッキからガマ沼展望デッキ手前までは雪上歩き。

八幡沼の解氷宣言。倉形沢の流れ口に水面がいよいよ現れました。こうなると日毎に解氷が進んでいきます。

八幡沼湿原では融雪のキワでの踏み抜き注意です。

源太森とキスゲ通りの分岐、通称・源太分れ付近はすっかり露出。

八幡沼の南の湿原の木道も露出。

湿原を過ぎてアスピーテラインを見下ろす舗装の遊歩道までは雪上。

アスピーテラインを見下ろす舗装された遊歩道までくれば、あとはアスピーテラインまで雪上歩きはありません。

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ドラゴンアイのマックスはいつ

2020-06-01 18:02:09 | 八幡平(積雪期)

登山道整備を行っておりますと、「ドラゴンアイのピークはいつなんですか?」と度々ご質問を受けますが、自然現象につき、その年の積雪量、融雪スピード等により、ドラゴンアイの形、ピークにはばらつきがあります。

以下、年ごとのピーク日と形です。

2016年5月20日 この時は暖冬で積雪量も少なく、ドラゴンアイ現象のピークは5月20日で、ここ数年の中で最も早く、最も目の形に近いものです。ポスター等で使用されているのは、この年のものと思われます。

2017年6月14日 前年に比較すると、ドラゴンアイ現象のピークは6月中旬と大幅に遅くなりましたが、比較的目の形もはっきりとしております。

2018年6月6日 雪の堆積の仕方のせいでしょう。目玉の盛り上がりが真ん中にならず偏りました。年により、目玉の出来にもかなりばらつきがあります。

2019年6月5日 厳冬期の積雪は少なかったものの、春先の降雪により融雪スピードが鈍る。6月6日以降は徐々に崩壊へと向かう。

ちなみに昨年の5月30日の状況は上の写真の状態。

今年の5月30日の状態。一概には言えませんが、昨年比、3〜4日は遅いのかなあ。。。という感じです。参考にしてください。

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